--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

それぞれの南極

2005-11-22 | ニュース・お知らせ
昨日(11/22)は眠さに負けて寝てしまいましたが、11/22分の記事はちゃんと書いておかないと。
澤柿さんに連絡をいただいて、北日本新聞のウェブサイトに載った記事を読みました。
澤柿さんの出身地である富山県で取材を受けたのだそうです。
澤柿さんのサイトには毎日見ているので、だいたいどんなことをやるのかは分かっていたのですが、取材記事でまとめられていると改めてよく分かります。

今回の任務である、クエーサー(準星)からの電波受信を通して南極大陸プレートの移動の距離測定をすること、自らの研究である、リュツォ・ホルム湾沿いで海氷下約六百メートルの海底堆積物採取から氷河の大きさを探ることについて書かれていました。
そして、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの小学生時代の恩師であるお父様のことにも触れてありました。
母校の上市中学校へメールで生の南極情報を生徒に伝える計画もあるとのこと、中学生のときに南極を身近に感じることができるなんていいなぁと思います。
でも私の場合は、今存分に楽しんでいるからいいのかもしれませんね。

11/22の朝は写真付きの記事を、夜は写真はなくなっていたけれど、記事は見ることができたのですが、たった1日でサイトから下ろされてしまうらしく、11/23の朝には記事を見ることができませんでした。
記事は転載不可とのことなので、ここにも上げることができなくて残念です。
でも、もうしばらくすればバックナンバーが公開されそうなので、またお知らせします。

47次隊の隊員一人一人がどんな任務で、どんなことをしたいと思って南極へ向かうのか、なかなか聞くチャンスはありません。
渡井さんについては、17年かけてたっぷり聞いてきましたが、他の隊員さんについては知る由もありませんでした。
そんな中、柴田鉄治さんのことが新聞記事になり、どんな思い出南極に向かわれるのか少し知ることができました。
また、南斗遊星さんのサイトでは山本隊員のことが奥様側から語られています。
何人かの隊員さんはブログを書かれていることもあって、ほんの少しは分かる・・といっていいのかな?
考えてみれば、他の隊の時には1人として知らなかったわけで、一人一人にそれぞれの思いがあって、それぞれの南極があることにもあまり思いが及ばなかったのですから、それに比べれば雲泥の差なのですが、欲というのは恐ろしいもので、一人を知ればまた一人とどんどん知りたくなっていくのです。
隊員・同行者一人一人の「それぞれの南極」を知ることができたらどんなに楽しいだろうか、どんなに身近に南極を感じられるだろうかと思います。
漠然と南極や観測隊を見るのではなく、誰かの思いや視点で見ていくととても楽しいと思うのです。
それが多ければ多いほど、いろいろな見方が広がるし、より深く知ることができて、興味深いだろうなぁと思うのですれど、こればっかりはいくらなんでも欲張りすぎですね。

渡井さんから届くはずの南極からの便りの中で、そんなことも少しは垣間見れるといいなぁと思って楽しみにしています。

第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと6日

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