--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

後続船と南極観光と硬貨発売のこと。

2006-11-06 | ニュース・お知らせ
いくつか南極に関するニュースがありました。
今朝、まず飛び込んできたのは村山雅美さんの訃報でした。

その前日「しらせ」の後続船についての記事が出ていました。
ごみ・生活排水、南極に残しません!…しらせの後継船という記事です。
後続船はどちらかというと観測よりも輸送を目的にした船らしいということは聞いていましたが、環境についてのことは初耳。
艦内に廃棄物処理の専用スペースを作って、生ごみ処理機の、可燃ごみの焼却炉、空き缶やプラスチックの圧縮機を置くほか、風呂や洗面所の排水も、バクテリアで有機物を分解する処理装置で処理できるようにするのだそう。
船殻は、破損した場合に油の流出防止のため、二重構造にし、砕氷の際、船のペンキが氷に付かないように船底の周辺をステンレス鋼で覆う構想もあると書いてありました。
頭の半分で「しらせ」をイメージしながらこの話を読んでしまうと、どこにそんな大きなスペースを設けるの?と一瞬考えてしまいますが、船の大きさがそもそも違うのですよね。
(※YOMIURI ONLINEは1週間ほどで記事へのリンクが切れてしまいます)

もう一つは南極観光に関わるニュースです。
南極観光 環境に配慮
南極に観光に行けるなんて、私も2年くらい前までは知らなかったのです。
旅を綴ったwebサイトを見ると、南極観光のことが書かれているものも少なからずあり、けっこう多くの人が行っているのだということが分かります。
その数、年間2万6000人とのこと。
そこで、南極観測を行う28か国で構成する南極条約協議国会議は「ペンギンの繁殖の妨害や環境汚染などが懸念されることから、観光の規制に乗り出すことを決めた」のだそうです。
南極観光は南半球の夏季(12月~翌年3月)がシーズンで、その時期は南極の生き物の子育ての季節でもあります。
昭和基地周辺は人が簡単に立ち寄れないため、生き物がのんびりしている感じがしますが、南極半島などの生き物は落ち着いて子育てができていないということなのですね。
私も南極には行ってみたいなぁとは思いますが、観光では行きたいとは思わないのです。
渡井さんが30年も思い続けていた南極にどんなに努力してたどり着いたかを見ているからでしょうか。
かといって、研究観測でいけるはずもなく、49次の設営部門の公募をしていますが、それをみても私が担当できそうなものは全くなし。
でも、今回47次でたくさん楽しませてもらったので、とっても満足しているのでいいのです。
(※YOMIURI ONLINEは1週間ほどで記事へのリンクが切れてしまいます)

最後にもう一つ、
南極地域観測50周年記念貨幣の引換えについて財務省から報道発表がありました。
南極地域観測50周年記念貨幣は、平成19年1月23日(火)営業開始時から、全国の金融機関及び郵便局の窓口において引換えが開始されます。
引換えは先着順で、引換開始日は1人につき2枚以内としますが、引換開始日の翌営業日以降は引換制限を行いません。
とのこと。
同じく1月23日発売予定の南極観測50年の記念切手のプレスリリースもそろそろあるかなぁ。

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