--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

ドームふじ 氷床コア掘削終了

2007-01-27 | ニュース・お知らせ
ドームふじ基地で、深さ約3035.22メートルの氷の採取に成功したという、報道がありました。

ドームふじの氷床コア掘削については、第二期ドームふじ観測計画ホームページで、毎年注目して見ています。
今年は第二期の最終ステージということで、今年も週刊で報告されていました。
47次夏で掘り残した岩盤までを掘り抜く予定だったそうですが、なかなか思うようにいかない様子で、ずいぶん苦労されているようでした。
昨年も一昨年も、比較的順調に進んでいましたので、そういうものなのか・・と思っていたのですが、今回の掘削の報告を読んで、試行錯誤しながら掘り進めていく様子に感動しました。
内外からの期待の大きいこのプロジェクトで、どれだけのプレッシャーを背負い込んでいることだろう・・と思うと、ぜひとももう少し、何とかもう少し、と思わずにはいられませんでした。

そのような中でも、昨年とは違う変化に富んだ掘削の様子に、楽しみもたくさんありました。
岩盤に近づいていて、地熱で融けた水が引き上げる途中で再凍結したものが採取されたり、19日の報告(今の時点は21日までの報告がアップされています)では、「氷の中に小さな異物が見つかったが、氷床底の岩粒であろうか、、、」とあり、ドキドキしながら読んでいました。
岩盤には直接は手が届かなかったということですが、岩盤の片鱗としみ出た水が、私たちに南極にまだ雪がなかった頃のことを伝えてくれる「手紙」になることを楽しみにしています。

ドームふじでの掘削、お疲れさまでした。
雪上車で大陸を走って昭和基地(雪上車はS16まで)に帰られる隊員さんも、航空機でドーム基地を発つ隊員さんも、どちらも無事に帰還されることをお祈りしております。

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