今日、久しぶりに祖母に電話をしました。
すっかりご無沙汰だったので、ごめんねーと言ったら、「カンカンに怒っているのよ」と笑っていました。
祖母は90歳。
今も体操教室と絵画教室と童謡教室と老人会に通うパワフルばあちゃんです。
南極とは関係のない話題でしたね。
それでは渡井さんからの南極だよりです。
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2006年6月12日(月) 晴 食糧庫
倉庫棟の2階には巨大な冷蔵庫と冷凍庫がある。
管理棟方面からは一番奥に当たり、右側が冷蔵庫、左側が冷凍庫だ。
#冷蔵庫
#冷凍庫
これらは越冬期間中、温度管理が必要な食糧を保管しておく場所だ。
寒い南極のこと外に放り出しておけばいいようにも思うが、そもそも冷蔵庫にするには冷えすぎるし、冷凍庫にするにしても庫内の温度は風任せ。
このあたりでは冬場でもブリが来た時と来ない時の外気温の差は最大で30度程にもなる。
一定の温度で保管するにはこのようなちゃんとした設備が必要なのだろう。
温度管理がある程度ルーズでいい乾物は管理棟1階にある食料倉庫と倉庫に入れる。
食糧倉庫には米や食材などの主食系、倉庫にはお茶やコーヒー、調味料、お菓子などがメインに置かれている。
#食料倉庫
#倉庫
棚を隙間なく埋めたこれら食糧の山。
写真を撮った日時は4月下旬。
すでに越冬生活の1/4は終わっている時のものだ。
2月の頭にはほぼこの約3割増しの食糧が入ってことになる。
これが来年2月の越冬終了時にはなくなるというのだから驚きだ。
-----本日の作業など-----
・論文
・MWF企画打ち合わせ
・南極大学(毛利教授、矢吹教授、成田教授)
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・二酸化炭素精製装置立ち上げ
<日の出日の入>
日の出 なし
日の入 なし
<気象情報6月12日>
平均気温-12.2℃
最高気温-8.7℃(0010) 最低気温-15.3℃(1339)
平均風速10.2m/s
最大平均風速18.8m/s風向E(0110) 最大瞬間風速25.3m/s風向E(0105)
日照時間 0.0時間
--------------------------------------------------------------
まずは冷凍庫、冷蔵庫、食糧倉庫、倉庫の場所がどこか書いてみました(図の食品倉庫は食糧倉庫の間違いでした)。
棚に段ボールが積んである写真ばかり4枚も送られてきたので、これはどこだろう?と思いました。
よーく積んであるものを見ると、冷凍庫にはイカの塩辛とかパンとか、なんと冷凍大根と書いてあるものまであります。
大根を冷凍したことはなかったな。
冷蔵庫には砂糖、だし、オリーブ、うずら水煮缶、醤油、冷麺スープというのも見えます。
この2つを見ても、どうしても冷凍庫や冷蔵庫には見えません。
食糧倉庫や倉庫のようです。
それほどたくさんの食料を入れてあるということなのだろうと思います。
写真を見ただけでもすごい量。
しかも、種類の豊富さには驚きます。
スーパーマーケットを丸ごと担いでいったかのようです。
ふだん、ご飯を作るときに家にないものがあると、ちょっとその辺へ買いに出かけますが、昭和基地では買い忘れは次の「しらせ」が来るまで手に入りません。
傷んだ食品も補充はできません。
必要なものを十分に用意し、しかも1年間悪くならないように保存しなければならないのですね。
普通なら常温(昭和基地の常温というのはどう考えればいいのか分からないけれど)でいいと思われる缶詰類や乾燥だし、塩、砂糖も冷蔵庫に入っているのも、そのためなのかもしれません。
中には越冬中に消費期限が切れるもの(期限は書いていないけれど葉野菜は筆頭でしょうね)もあるでしょうし、使い方も考えなければならないですよね?
これだけの食品は誰が必要数を割り出して誰が発注して、誰が梱包しているのだろう?
まさか調理の隊員さんだけでは無理ですよね?
おいしい(食べたことないのが残念だけれど、渡井さんはとってもおいしいのだといつも言っているので)ご飯の裏側にはこういう苦労もあるのだと分かりました。
ところで、冷凍庫の温度はどれくらいなのでしょう?
1年も保存するのだから、家庭用冷蔵庫よりも低くなっているのかなぁ?と思うのですが。
<疑問>
前にも書いたかもしれないけれど、豆腐はどうしているのかな?
冷凍には向かないし(冷凍して失敗したことがあるので)、冷蔵では長く持たないし・・。
やっぱり豆乳ににがりを打って豆腐を作るのかな?
すっかりご無沙汰だったので、ごめんねーと言ったら、「カンカンに怒っているのよ」と笑っていました。
祖母は90歳。
今も体操教室と絵画教室と童謡教室と老人会に通うパワフルばあちゃんです。
南極とは関係のない話題でしたね。
それでは渡井さんからの南極だよりです。
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2006年6月12日(月) 晴 食糧庫
倉庫棟の2階には巨大な冷蔵庫と冷凍庫がある。
管理棟方面からは一番奥に当たり、右側が冷蔵庫、左側が冷凍庫だ。
#冷蔵庫
#冷凍庫
これらは越冬期間中、温度管理が必要な食糧を保管しておく場所だ。
寒い南極のこと外に放り出しておけばいいようにも思うが、そもそも冷蔵庫にするには冷えすぎるし、冷凍庫にするにしても庫内の温度は風任せ。
このあたりでは冬場でもブリが来た時と来ない時の外気温の差は最大で30度程にもなる。
一定の温度で保管するにはこのようなちゃんとした設備が必要なのだろう。
温度管理がある程度ルーズでいい乾物は管理棟1階にある食料倉庫と倉庫に入れる。
食糧倉庫には米や食材などの主食系、倉庫にはお茶やコーヒー、調味料、お菓子などがメインに置かれている。
#食料倉庫
#倉庫
棚を隙間なく埋めたこれら食糧の山。
写真を撮った日時は4月下旬。
すでに越冬生活の1/4は終わっている時のものだ。
2月の頭にはほぼこの約3割増しの食糧が入ってことになる。
これが来年2月の越冬終了時にはなくなるというのだから驚きだ。
-----本日の作業など-----
・論文
・MWF企画打ち合わせ
・南極大学(毛利教授、矢吹教授、成田教授)
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・二酸化炭素精製装置立ち上げ
<日の出日の入>
日の出 なし
日の入 なし
<気象情報6月12日>
平均気温-12.2℃
最高気温-8.7℃(0010) 最低気温-15.3℃(1339)
平均風速10.2m/s
最大平均風速18.8m/s風向E(0110) 最大瞬間風速25.3m/s風向E(0105)
日照時間 0.0時間
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まずは冷凍庫、冷蔵庫、食糧倉庫、倉庫の場所がどこか書いてみました(図の食品倉庫は食糧倉庫の間違いでした)。
棚に段ボールが積んである写真ばかり4枚も送られてきたので、これはどこだろう?と思いました。
よーく積んであるものを見ると、冷凍庫にはイカの塩辛とかパンとか、なんと冷凍大根と書いてあるものまであります。
大根を冷凍したことはなかったな。
冷蔵庫には砂糖、だし、オリーブ、うずら水煮缶、醤油、冷麺スープというのも見えます。
この2つを見ても、どうしても冷凍庫や冷蔵庫には見えません。
食糧倉庫や倉庫のようです。
それほどたくさんの食料を入れてあるということなのだろうと思います。
写真を見ただけでもすごい量。
しかも、種類の豊富さには驚きます。
スーパーマーケットを丸ごと担いでいったかのようです。
ふだん、ご飯を作るときに家にないものがあると、ちょっとその辺へ買いに出かけますが、昭和基地では買い忘れは次の「しらせ」が来るまで手に入りません。
傷んだ食品も補充はできません。
必要なものを十分に用意し、しかも1年間悪くならないように保存しなければならないのですね。
普通なら常温(昭和基地の常温というのはどう考えればいいのか分からないけれど)でいいと思われる缶詰類や乾燥だし、塩、砂糖も冷蔵庫に入っているのも、そのためなのかもしれません。
中には越冬中に消費期限が切れるもの(期限は書いていないけれど葉野菜は筆頭でしょうね)もあるでしょうし、使い方も考えなければならないですよね?
これだけの食品は誰が必要数を割り出して誰が発注して、誰が梱包しているのだろう?
まさか調理の隊員さんだけでは無理ですよね?
おいしい(食べたことないのが残念だけれど、渡井さんはとってもおいしいのだといつも言っているので)ご飯の裏側にはこういう苦労もあるのだと分かりました。
ところで、冷凍庫の温度はどれくらいなのでしょう?
1年も保存するのだから、家庭用冷蔵庫よりも低くなっているのかなぁ?と思うのですが。
<疑問>
前にも書いたかもしれないけれど、豆腐はどうしているのかな?
冷凍には向かないし(冷凍して失敗したことがあるので)、冷蔵では長く持たないし・・。
やっぱり豆乳ににがりを打って豆腐を作るのかな?
豆腐ですが…、スーパーなんかに牛乳の紙パックみたいな「充てんパック」の豆腐を売ってますね。半年くらいはもつみたいです。そんなに高くなかったように思います。こういうのなら一年くらいは保存できそうです。インスタント味噌汁に入ってる、フリーズドドライの豆腐みたいにお湯でもどさなくてもいいですし。
山に二、三泊するだけでも大変でしょうに。レベルが違いますね。
塩化マグネシウムや硫酸マグネシウムなどのにがりではなく、グルコノデルタラクトンという凝固剤を使ったものですよね。
味はさすがに落ちるけれど、歩留まりを多くしようとした人間の知恵だなぁと思ったことがあります。
この豆腐なら冷凍がきくでしょうか?
試したことはないですが、できそうな気もしますね。