ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

ブラザー SOREIL

2011-08-03 19:18:49 | brother
遠方のお客様が「来県のついでに・・・」と修理に持って来て下さいました。

お客様のミシンはブラザーSOREIL フルサイズの実用コンピューターミシンです。

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写真は整備後で綺麗に磨き上げた後のものです。

分解掃除して、汚れと中に溜まった縫い埃を取って欲しい事と、スタートストップや、返し針等の手元スイッチが時々効かなくなるって事の修理の依頼でした。

分解する前に一通り点検すると、ボタンホールの切り替えセンサーのスイッチにも異常が有りました。

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この時代のブラザーのミシンには多い故障で、しゃべるミシンの場合、BH(ボタンホール)レバーを上げていても、下がっているとミシンが認識して「青いレバーを上げてください。」としゃべり続けて使えないって事が多いのですが、このミシンの場合は逆で、ボタンホールを縫うためにBHレバーを下げても、ミシンが認識しなくて「ピピッ!」とエラー音がして縫えない症状が有りました。
でも、そのエラーはスイッチ接点を掃除して磨いてあげることで解消いたしました。

さて、ミシンの分解掃除。
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長年大切に使われた証しの縫い埃が沢山たまっていました。

他社製のミシンはサービスマニュアルが無いので、外装パーツを外すのが一番緊張いたします。

でも、このミシンは意外とすんなり前カバーが外れてくれました。
一か所ビスが緩んでいたのは、お客さんが自力で修理しようとしたときの絞め忘れでしょうか?

埃を隅々まで吹き飛ばして払い落として、可動部分各部に注油いたします。

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そして問題の手元スイッチ基板ですが・・・

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基板のマイクロスイッチの中に埃が入り込んで上手く動作しない事も有りますので、洗浄して見たところエラーは殆ど出なく成ったのですが、ブラザーに問い合わせたところ、メインの基板はもう在庫が無くて取り寄せ不可能ですが手元スイッチの基板はまだ在庫が有ると言う事でしたので、今のうちに交換しちゃう事にしました。


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後は組み上げてピッカピカに磨き上げて完成です。

整備が終わってもすぐにお客様にお渡しすることは無く、数日間動作の確認をしてから異常のない事を確認してお客様にお渡しいたします。

今回は遠方のお客様だった為、宅配便で送らせて頂いたのですが、輸送中の事故でしょうか?
糸巻き機が曲がってしまうと言うトラブルが有りました。

着払いで送り返して頂いて、再修理してお送りいたしました。

現在は異常も無く順調にお使いいただいているようです。