ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

the MISIN AT-1000

2016-01-05 18:43:23 | JUKI
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あけましておめでとうございます。
           本年もよろしくお願いいたします。

 新年一台目の修理ミシンは暮れの30日にお預かりしたJUKIのtheMISIN AT-1000、1986年発売の、当時198000円で売りだされたコンピューターミシンです。

久々にミシンを出して、かなりの厚手で硬いものを縫ったところ動かなくなったとの修理依頼です。

症状としては、硬い物を無理して縫ったからという故障では無く、長く使ってなかった事による油切れだと思われました。

天蓋とベルトカバーと針カバーを外して可動部に注油して回してみますが、中々硬さが取れません。


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前カバーも外してみましたが、上も前面も基板に覆われてて、この基板を外すのはかなり難しそうです。

でも、これは外さなくても良いような気がしました。

糸巻き器だけ外してはずみ車の所の上軸受けに注油して、針棒周りの天秤とか可動部に注油して、釜にも注油して、徐々に軽くは成って来ましたがまだどこかで引っかかる感じがします。

お客様は「真っ直ぐだけ縫えれば良い。」っておっしゃってましたが、その真っ直ぐが何だか怪しく、動かしてみると微妙に左右に針がブレています。

ジグザグ縫いにしても針は直線縫いの時と同じ動きしかしません。

正常で有れば針は支持体ごと左右に動く筈ですが手で、力を掛けても動きません。


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ダメ元で針棒支持体ごとハンマーで叩いて見ました。

左側で固まってた針棒支持体が右側に動いて、注油しながら手で左右に動かしていると徐々に軽く左右に動くように成り、正常に戻ったようです。

その後は直線縫いをしてもブレることは無く、ジグザグ縫いも正常に出来るように成りました。


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メッキ部品に出てた錆も出来るだけ綺麗に落として、全体も綺麗に磨いて修理完了です。

新年一台目のミシン修理は中々手強かったですな。

「真っ直ぐだけ縫えるようにしてくれれば良い。」っておっしゃるお客様は多いですが、全部ちゃんと動くように直さないと、真っ直ぐ縫えるようには成らないのです。


JUKI の最新ロックミシン

2015-09-15 23:38:54 | JUKI
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JUKIの新しいロックミシンMO-1000M。

愛称shululu(シュルル)です。

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ロックミシンは欲しいけど、糸掛けが難しいから・・・と敬遠されるお客様もいらっしゃいます。

その難しいルーパー糸の糸掛けをエアーの力でシュルルル~と出来ちゃうのがこのミシンです。

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この機能はベビーロックさんの『糸取物語』とか『衣縫人』の専売特許でしたが、特許期限切れたのかな?


満を持してのJUKIさんの新発売?


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並べてみたのはジャノメのドリームロック55D


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これは手動で糸掛けをするタイプでエアーのポンプ部品が入ってない分コンパクトですな。


今回お客様のご要望で問屋さんを介して仕入れたのですが、


お客様の了承を得て、納品前に開封して使ってみました。
そうしないとお客様に仕様説明出来ませんから・・・


やっぱりエアーで糸通せるのは楽でいいですな~
私も1台欲しいです。


新発売なのにネットでかなり安く出ていますので、私から買うよりその方がお得なのですが・・・


多少高くなっても仕様説明の事も有るし、後々のアフターの事考えても、「私から買いたい」と言って頂き、今回の契約と成りました。




エアーで糸通しが出来るロックミシンは、やっぱりなんだかんだ言っても良いですから、ベビーロックさんと契約しようかな?って思ったことも有ります。


ジャノメでエアーのロックミシン出してくれればそんな事考えなくても良いわけで・・・


JUKIで出したんだから、早く出してくれないかな~?

JUKI The Misin HZL-7800

2015-06-26 11:15:20 | JUKI
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丁度1年前の今頃に、3台集まってた中古ミシンの中で、1台売れ残っているミシンです。


それも、新品で買ったばかりの頃に電源を入れると家のブレーカーが落ちるという、信じられない状態にあったミシン。
そこはきちんとJUKIさんで修理していますから、問題ないのですが・・・




3台の内2台は、お客様は「糸調子が悪い。使い始めが何だか調子よくない。」と言っておられましたが、それはどこか糸掛けが間違っているからでしょ?ってどちらのお客様にも数回、糸掛けの指導をしたのですが・・・


お客様はここの糸掛けを忘れていたのかもしれません。
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ここにしっかり上糸を掛けないと糸調子は出ませんよって教えてましたが、他のミシンには無い物ですから忘れちゃうんだろうな~


あらためてきちんと糸掛して試しに巾着一枚縫ってみましたが、何とも無く綺麗に縫えます。


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カバーの中の付属品見ても、お客様がほとんど使わなかったのがわかります。


買って直ぐに「このミシン嫌だ!」って思っちゃったんだろうな~

JUKI ジュレーブ HZL-010N

2015-06-19 18:54:02 | JUKI
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10年ぐらい前のミシンで、マイナーチェンジで010Sってのも売られていたようですが、残念ながらSは見たことが無い。
JUKIジュレーブHZL-010N、私の知る限りではこれ程すごいミシンは有りません。


何がすごいって、面倒な糸掛けが完全自動化です。


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糸立てから矢印方向に糸を引いて、そこのカッターで余分な糸を切ったら、あとは糸掛けボタンを押すだけです。


HZL 010N上糸掛け


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これで面倒な上糸掛けと針の糸通しが出来ちゃう!


更に下糸巻きは専用のボビンを使いますが、一々ボビンを取り外して下糸巻き器にセットしなくても出来ちゃいます。




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送り歯を下げて、これも液晶画面のスタートボタンを押すだけです。



HZL 010N下糸巻

こんなミシンは他では見た事有りません。


ちょうど同じころにジャノメでもスーパーセシオ9500に電動の糸通し器を搭載しましたが、糸掛けは旧態然としたままで、今では低価格のミシンにも付いている手動の糸通し器を電動で動かしているだけでしたから、これを見た時は凄い敗北感感じましたっけ。


針カバーの中に糸通しのモーターとか機械が入ってますから、ずんぐりむっくりなデザインですし、ジャノメ本社の方は「これじゃ手元が見難くて使いにくいからライバルには成らない!」と負け惜しみ言ってましたっけ(笑)




確かに私も身贔屓じゃなくて、すっきりしたデザインのジャノメのスーパーセシオの方が好きでしたけど・・・


ミシンの面倒な糸掛けをいかに簡単にしようかと言う、JUKIのこの技術開発は本当にすごいと思いましたな。


残念ながら、JUKIさんは直営営業支店を撤退して、ホームページを見る限りでは刺しゅうミシンも撤退し、この完全自動糸通し器搭載のミシンも販売していないようですが・・・


これはでも、ミシンの歴史に残る本当にすごいミシンだったと思います。

工業用ミシン DDL-5530

2015-04-28 17:53:22 | JUKI
チラシを持ってポスティングに歩いておりましたら仕事をいただけました。


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昔、コート縫いの内職に使ってたミシンだそうです。


押さえ圧の調節ネジがきついって事でしたので、いったん外して注油して戻して終わり・・・


と思いきや、試し縫いしたら布が全然進みません。


縫い目の粗さ調節を大きくしても全く進まない。


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調べましたら、送り歯取り付けのネジが緩んでおりました。


位置調節をしてネジを締め付けて完了です。


「そう言えば布進まなかったな~。」って押さえ圧調節ネジよりこっちが問題じゃん!(笑)