あしあと

愛悠館動物慰霊センター12年の歩み。趣味のマラソン、俳句のことや愛犬花ちゃんのこと。好きな小説や映画の話し。

ドキュメント膵臓癌50~遠隔転移

2011-03-10 12:03:10 | Weblog
3/9(水曜日)
体温/36°6
血圧/112-64  心拍数/60
体重/52.6kg
体脂肪率/14.3%  
内臓脂肪率/7%
6:23計測

昼前にK女史来たる。
三人で昼食を摂り、外来診察のため、13:30家を出る。

14:20頃、病院に到着。
主治医の診察は、90分遅れと表示されている。
空いている処置室のベッドを借りて、仮眠しながら待つ。
やっと名前を呼ばれて、診察室へ入り、10日ぶりに主治医と対面する。
主治医の表情から一瞬、悪い予感が脳裏を過る。
痛み止めの点滴を打ちながら、主治医の説明を受ける。
矢張り、腰痛の原因は単なる圧迫骨折ではなく、癌の遠隔転移によるものであることを知らされる。
開腹した際、すでに脾臓、隣接する大腸、リンパ節に転移をがあり、胃へも転移寸前で、切除を断念する瀬戸際にあったらしいことを初めて明かされる。
今後の治療方法として、抗癌剤治療と放射線治療とがあるが、いずれも癌の進行を抑制するものであり、しかもその成功率は40%と低く、当然強い副作用と後遺症を伴うものであることを聞かされる。
明日もう一度家内同席で、今後の治療方法を具体化していくこととなる。
取り敢えず、妻に一報を入れる。ある程度の覚悟をしていたのか、意外に冷静であったのでほっとする。

高島屋の食料品売り場に寄り、寿司、うどん、干物などを買って帰る。

心身ともに疲れ果て、19:00時頃帰宅。
入浴後、妻と二人でビールで乾杯をして、互いに励ましあう。
子供達へ、転移の件をメールで知らせる。
21:00就寝。

ドキュメント膵臓癌49~介護認定手続き

2011-03-09 22:49:04 | Weblog
3/8(火曜日)
血圧/124-69
心拍数/64
体温/36°3
体重/52.6kg  体脂肪率/14.8%
内臓脂肪率/7%
*6:40測定

2:00過ぎに、鎮痛剤が切れたのでセデスを飲むも、昨日ほどの効果は無く、6:00頃に痛みで目を覚ます。
鎮痛剤を飲んでから朝食を摂る。
朝食
ハムとトマトのオープンサンド、目玉焼き、BIO、牛乳、苺

11:00堺介護センター・フレンズのケアマネージャー、中西久美子氏来る。
認定手続きを依頼。結果が出るには、今月一杯はかかるらしい。

昼食に、冷凍室にあったスパゲティ・ボロネーズを作って食べてみる。
半分だけでもと思い食べ始めたが、意外に美味しくて見事に完食!食事のレパートリーが広がり、少し嬉しくなる。

午後、妻が早めに帰宅したので、TSUTAYAで「紅」の中・下を買い、DVDを3本レンタル、ミスドでポンデ・ダブルショコラを買い、さらにセガミ薬局に寄って鎮痛剤「ロキソニン」を買う。
行きつけの散髪屋まで足を延ばし、7週間ぶりにカットをしてもらう。

15:30  二ヶ月振り位にドーナツを食べる。
インスタントコーヒーも飲んでみたが、流石に未だ受けつけない。
ロキソニンを飲む。

夕食にペペロンチーノを作ってもらう。
ボロネーズはすんなりと食べれたのに、ペペロンチーノは半分ほどしか喉を通らない。

10:00就寝。

ドキュメント膵臓癌48~生活支援

2011-03-08 09:08:10 | Weblog
3/7(月曜日)
血圧/121・72
心拍数/65
体温/36°6
体重/52.7kg  体脂肪率/13%
内臓脂肪率/7%
計測時間/7:20

矢張り、鎮痛剤服用後8時間経った4:00頃に痛み始める。
取り敢えず駄目もとで「セデスV」を飲んでみたら以外と効果があり、7:00過ぎまでぐっすりと眠る。

朝食
ハムとトマトのオープンサンド、牛乳、BIO

堺区介護保険課へ要介護度認定依頼の件で電話をする。
調査依頼申込書を送付するとのこと。

昼食
粥二杯、鰆の塩焼き半切れ、蜆の味噌汁、漬物、バナナ

昼過ぎ、K女史が家事の支援に来てくれる。
ヘルパーが決まるまでの間、支援をお願いする。
心から感謝。

堺介護センターフレンズにTEL。明日介護認定の手続きのために、ケアマネージャーが来る。

今日は鎮痛剤の効果がいつもより長く持続して、18:00過ぎに痛み始める。
チーズと牛乳を摂って鎮痛剤を飲み、入浴する。
久々に痛みを忘れて夕食を摂る。
夕食
ハンバーグ、レタス、トマトのオープンサンド、牛乳、苺

21:00就寝。

ドキュメント膵臓癌47~鎮痛効果の持続時間

2011-03-07 09:07:36 | Weblog
3/6(日曜日)
体温/36°7
血圧/127・67
心拍数/64
体重/52.7kg  体脂肪率/14.5%
内臓脂肪率/7%

1:00頃からまた痛みだし、2時間置き位に目を覚まし、朝を迎える。
花の散歩もやめて、早めに朝食を摂り薬を飲む。
朝食
ハムトースト、BIO、目玉焼き、牛乳
午前中は、「紅」を読んだり、「グラディエーター」のDVDを見たりして、安静に過ごす。
昼食
粥二杯、鰆の塩焼き半切れ、蜆の味噌汁、漬物

午後、長男と四女が来てベッドや机の配置換えをしてもらい、部屋がすっきりとする。

三女夫婦が孫の陽奈子と貴通を連れて見舞いに来てくれる。
婿と孫とは、手術後初めての対面。
孫たちからパワーを貰う。

15:30頃から痛み始める。
ここ二、三日の状態から考えると、今まで12時間持続していたハイペン錠200mgの鎮痛効果が、8時間位に減退したことが考えられる。
取り敢えずの応急処置として、薬局へ座薬を買いにいったが、薬局では小児用しか扱っていないとのこと。

夕方、牛乳を飲んで鎮痛剤を服用し、20:00頃夕食を摂り、22:00就寝。

ドキュメント膵臓癌46~変化する痛み

2011-03-06 08:28:42 | Weblog
3/5(土曜日)
体温/36°1  体重/52.5kg
(6:30計測)
一晩中痛みあり。ウォーキングを取り止め、花の散歩のみ。
朝食/BIO、牛乳、ハムとポテトサラダのオープンサンド
昼食/粥、梅干、漬物

退院後初めて一人で、花を連れて近くのザビエル公園まで散歩に行く。
花を抱いてマンション内を移動するのが少し辛かったが、久しぶりに暖かい日差しを浴びて、のんびりとしたひと時を過ごせた。

義姉が見舞いに来てくれる。
義姉も丁度一年前に廊下で転倒して、同じ第二腰椎を骨折して、三ヶ月間苦しんだ経験を持っている。

腰にいつもとは違う痛みを感じる。
腰椎そのものではなく、周辺の筋肉が硬直しているような感じの痛みである。
厄介なことに、鎮痛剤を飲んでも、ベッドに横になっても痛みが取れない。
入浴しようと服を脱ぎかけた時、体が震えるほどの痛みに襲われ、急いで湯舟に浸かり暫く温めていると、たちまち痛みが引いていった。
入浴後すぐに鎮痛剤を飲み、腰にカイロを貼って、なんとかハムトーストと牛乳で夕食を済ませる。
10:00就寝。

ドキュメント膵臓癌45~自宅療養4日目・レンタルベッド

2011-03-04 23:29:55 | Weblog
3/4(金曜日)
花の散歩の後、ウォーキング1kg。
午前中、レンタルベッド搬入。
起伏しが随分と楽になる。
朝、いつも通り排便の後、暫くして差し込みが来て下痢。
昼食後むかつきがあり、腰も張ってきたのでベッドに横になる。
終日、ベッドで安静。
夕食はトーストに薄切りハム2枚とポテトサラダを載せたオープンサンド、牛乳、苺4個。
久しぶりに足浴をして、10:00頃就寝。

ドキュメント膵臓癌44~RI検査

2011-03-04 11:14:44 | Weblog
3/3(木曜日)
花の散歩の後、ランニングコースを一周してみるが、1kmのなんと長いことか。
かつて、10kmの距離を軽々と走っていた自分が、まるで別人のように思えてくる。
朝食はBIO、牛乳、目玉焼き、トースト。
RI検査のため、9:20に家を出る。
10:00過ぎに新たに完成した多根総合病院に到着、その威容に圧倒される。
検査室で検査用薬剤の注射を受け、14:20からのシンチグラフィー検査まで、四時間余りも待たねばならない。
七階の病棟を訪ねてみる。病室の中までは伺えなかったが、デイルームや屋上庭園まで備えて、明るくて快適そうに見える。
如何に明るく快適な病棟であっても、二度と戻って来たくはない。
七階のロビーで暫く横になり、三階にあると言うレストランに行ってみる。
レストランと言うよりも、食券を買ってお盆を持って並ぶ、言わば社員食堂のようなものである。
しかも今日までの三日間は限定メニューのみで、三種類のランチしかないので、最も食べられそうなラーメン定食を注文する。
ラーメン定食と言っても、王将などとは違い、殆ど具のない半玉ラーメンと、ご飯が透いて見えるほどの中華丼が少し付いているだけなので、殆ど完食することができた。
食後また七階のロビーに戻り、厚かましくも14:00まで仮眠を取る。
14:20、RI検査開始。検査時間は約40分で、殆どストレスは無い。
16:30頃帰宅。
さすがにぐったりと疲れた。
何よりの楽しみとなった入浴を済ませ、夕食を摂る。
粥、鰤の塩焼き半切れ、納豆少々、シャーベット。
21:00就寝。

ドキュメント膵臓癌43~花ちゃんのトリミング

2011-03-03 10:56:20 | Weblog
起き抜けに体重を計る。
また少し痩せて51.5kg、手術前と比べて凡そ10kg減った。体脂肪率も皮肉なことに、憧れの10%台になった。
今日は七週間振りの花のトリミングの日。いつもは路面電車に乗って、三人で帝塚山まで出かけるのが楽しみであったが、今日は妻が一人で、花をカンガルーのようにスリングに入れて出かけて行った。
妻と花が出かけた後、少し日が差してきたのでバルコニーに出て日光を浴びる。
トリミングを終えた花が、見違えるようになって帰ってきた。
体重が5.2kgから400gも減って4.8kgになっていた。
入院中、余程淋しかったのであろう。
そういえばトリミングに行く途中に通る万代池公園でも、私の姿を探して歩かなかったそうだ。
妻がトリマーのA先生からお見舞いにと、ポワールのシャーベットを頂いてきた。
口当たりが爽やかで、食欲の進まない私でもすんなりといただける。
シャーベットが歯に滲み、A先生の心遣いが心に沁みる。
今日は鎮痛剤を、朝昼晩ときっちり飲む。
朝食/BIO、牛乳、バナナ、りんご
昼食/カップヌードル
夕食/雑煮(鶏肉、水菜、餅)
粥と梅干
間食/シャーベット、牛乳、ヤクルト
21:00就寝。

ドキュメント膵臓癌42~自宅療養一日目

2011-03-02 11:21:39 | Weblog
3/1(火曜日)
6:00起床。
寒い!病院では寒さ知らずで、パジャマ一枚で快適に過ごせたが、家では寝床には湯たんぽを入れ、部屋にはストーブを入れて尚、厚着をしなければならない。
妻と花と、三人で散歩にいく。
と言うよりも、妻と花の散歩について行くと言う感じである。
朝食はBIOと牛乳一本、バナナ。
食欲不振とむかつき、げっぷの原因は鎮痛剤にあるのかもしれないので、二種の鎮痛剤(トラマール50mg、ハイペン200mg)の服用を今朝はやめてみる。
腰痛が治るまではベッドの方が都合が良いので、月額11,000円でレンタルを申し込む。二三日で納品予定。
昼食は粥を茶碗に軽く二杯と、鰆の塩焼き半切れ、梅干、白菜のぬか漬け。
昼も鎮痛剤を抜く。
六週間ぶりに入浴する。
介助なしに体を洗い、シャンプーも難なくできた。ゆっくりと湯船に浸かり、余りの心地よさに湯あたりしそうになるほど長湯する。
入浴後、ぐったりと疲れて8:00過ぎまで眠る。
流石に鎮痛剤が切れてきて、強い痛みに襲われる。
やはり未だ、鎮痛剤を止めることはできないようである。
痛みが高じてくると、心の奥底に押し込めてあったある不安が、ぐいと頭をもたげてくる。
それは明日受ける、骨組織への転移の有無を調べるRI検査の結果である。
腰痛の原因が、骨組織への癌の転移であれば万事休すである。
結果が白であることを、只管祈るのみである。
雑炊を半分、無理矢理押し込んで薬を飲む。
9:30就寝。

ドキュメント膵臓癌41~退院 2/28(月曜日)

2011-03-02 01:21:08 | Weblog
朝食もそこそこにして、退院の準備を始める。と言っても、土曜日に次女夫婦が粗方の荷物を運んでくれていたので、ボストンバッグ一つに詰め込むだけである。
看護師から退院後の注意事項と、外来の予定についての説明を受ける。

・3/3(木曜日)RI検査(骨組織への転移の有無を調べる)
・3/9(水曜日) 消化器外科診察
・3/11(金曜日) 整形外科(腰椎の諸検査の結果説明)

最後に主治医の手でカテーテルが取り外され、ようやく点滴から開放される。
居合わせたスタッフに入院中のお礼を述べ、雨の中、病院を後にする。
昼前に、花が一人で留守番をしている自宅に着き、そっと鍵を開け、さらに居間のドアを開く。
もそもそーっと出てきたのは、ぼさぼさ、ドロドロ、ボロボロの花。
暫く呆然とした顔で見つめたあと、ようやくゆっくりと尻尾を振りながら身体を擦り付け、花らしくちょっと控えめに、それでも精一杯、喜びを表現してくれた。
やがて妻と三女が会社から戻り昼食を摂るが、相変わらず食欲が出ない。
雨のせいか腰の痛みが強く、微熱もあり、ともかく布団に潜り込む。
家族の元に帰れた喜びよりも、また直ぐに再入院しなければならないのではないかと言う、不安の方が大きい。