高知ファンクラブ

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鈴木朝夫のぷらっとウオーク・・・情報交流館ネットワーク

2011-09-28 | 2011年2月~の記事

情報交流館ネットワーク

                                            情報プラットフォーム、No.287, 8月号、2011

 


  火中の栗を拾うような形で情報交流館ネットワークの代表を引き受けた。
1999年(平成11年)の発足当時には、情報交流館ネットワークには登録した加盟団体が50近くもあり、交流館は単なる箱物ではないぞと活気に満ちていた。

小さな「森の音楽会」もそのような活動の一つであった。当時の活発な雰囲気の事例を感じて頂くために、「森の音楽会事始め」と題した拙文を「情報交流館ネットワークだより」(No.14、11(2002))から抜粋する。
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  「コミュニティー・センターの小さなホールでの、個人の家のダイニングルームでの、ミニコンサートを探しては聴きに行きました。アメリカに一 年間滞在した1974年から1975年に掛けてのことです。演奏者の息遣いが聞こえるほどに近くで、音楽を聴くのは初めてでした。ハプシコードを 間近で見たり、触ったりしたのはこのようなときでした。」


  「高知にもありました。香北町の物部川のほとり、おしゃれなログハウスの喫茶店があります。その樫尾さんご夫妻から『今度、フルートの小さな リサイタルをここでやります。』とお誘いを受けました。」、「土佐山田町の奥、由緒ある旧家を利用した料理屋があります。ここは、一晩に一組の客 しか受けず、年末には一年分の予約が入ってしまうほどの評判です。」、「お料理を戴きながらの小さな音楽会が年に1回ここで開かれ、4~5年も続いて居ることを知りました。この地区の横山さんを中心に進めて居られると聞きました。」


  「高知工科大学は林業試験場を移転させて、建設したという経緯があります。物部川の右岸、工科大の対岸に、様々な機能を統合した高知県森林総合センターがやっと出来上がりました。この中に『森の情報交流館』があります。県民に森と木の文化を知って貰うための施設です。

ある時、上のよう な関連ある方々の集まりで、この空間を利用して音楽会を開こうと盛り上がりました。子供が居ても良い、騒いでも良い、気楽な音楽会にしようとまと まりました。クラシックだけではなく、時には、ジャズも、フォークソングも、そして、野外に出て草笛やオカリナを聴くことも考えようと決まりまし た。音楽の合間に森と緑に関連ある話を聞きます。」、「今までの話題は、きのこの話、森の動物、炭の不思議、里山の話、土佐派の家などです。」


  「森の情報交流館のイベントコーナーのパソコン投影スクリーンの直ぐ上に、『森の音楽会』と記した緑色の看板がいつも掛かっています。 1999年9月に行った第2回の時のままです。今後も続けて行こうとの証とお考え下さい。
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 あれから約10年、どの団体にも老齢化の波が押し寄せ、意識のマンネリ化や組織の硬直化が進んでいる。県との関係においても情報交流館の運営方針・形態も変化し、今では指定管理制度に基づく経営に変わっている。一方で、情報交流館ネットワークの構成団体は減少傾向にあり、加盟団体は25程に減っ ている。


数の減少だけではなく、その活動も低迷して居る。指定管理を受けるための汲々とした対応になりがちであり、それをこなして仕事が終わった と思いがちである。理想の弾力性・柔軟性からはかけ離れている。


  情報交流館をバーテャル空間にも拡大し、メーリング・リストで多くの人と
広く連携を取り、自然な形での新陳代謝が進む仕組みを構築したい。予算がなくても活動できるぞとの意識と工夫を励まして行きたい。皆さんの漲る熱気で10年前の活力を取り戻したい。美味しい様々な焼き栗を楽しもう。

 

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鈴木朝夫(すずき ともお)
〒718-0054  高知県香美市土佐山田町植718
0887-52-5154、携帯 090-3461-6571  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp  

 

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の講演・出版の記録



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