岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

【ある日のランチ】油そうめん

2008-08-22 15:34:49 | レシピ


もらった素麺、余ってませんか?
そろそろ、冷やしてめんつゆで食べるのは飽きてませんか?
そんなあなたに油素そうめんはいかがでしょう?
最近静かなブームとなっているらしいです。
「静かなブーム」と「あんまり流行っていない」というのの差がよく解らなくはありますが・・・。

もともとこの油そうめんは奄美大島の郷土料理らしいですが、これは素麺の産地ということではなく、江戸時代後期、薩摩藩の領地であった同島はサトウキビ以外の農業を一切禁止してサトウキビのみを生産することを命じられたそうで、米やほかの農作物はそのサトウキビと引き換えに、薩摩藩が配給したそうです。
その米が不足した時は代用品としてそうめんも入ってきたらしく、それ以来そうめんを食べる習慣が広がったらしいですな。
タイトルの油そうめんが登場するのは明治維新以降らしいです。
ちなみに、そのサトウキビで潤った財政で薩摩藩は武器弾薬を揃え、江戸幕府に対抗しうるほどの軍事力を育てていくのですな。
さて皆さん勉強になりましたね。

というわけでレシピです。

★★材料(2人前)★★
そうめん(乾麺)・・・・2把
玉ねぎ・・・・・・・・・1/4個
長ねぎの葉・・・・・・・1/2本分
鶏肉・・・・・・・・・・50gくらい
きくらげ・・・・・・・・2~3個
サラダ油・・・・・・・・大さじ2
醤油・・・・・・・・・・適量
塩・・・・・・・・・・・適量
胡椒・・・・・・・・・・適量

★★作り方★★
 1.長ねぎは半分に割って斜め切り、玉ねぎは細いくし切り、きくらげは細長く切る
 2.鶏肉は細長く切って、予め塩胡椒しておく
 3.そうめんをかなり固めに茹で、一度水にさらし、サラダ油を絡める
 4.よく熱したフライパンに油(分量外)を引き、馴染ませたら鶏肉を入れて炒める
 5.鶏肉に火が通ったら、長ねぎ、玉ねぎを入れて最後に油を絡ませたそうめんを入れて炒める。
 6.炒めながら塩胡椒、仕上げに醤油をかけまわして完成。

★★ポイント★★
本場奄美大島では家庭料理ごとのレシピがありますので、そんなにこの材料や順序にこだわることもないでしょう。
野菜は今回、長ねぎと玉ねぎを使いましたが、他にピーマンや、人参の細切りを加えても良いですし、豚肉やハム、ベーコン、ランチョンミートなんかでも良いと思います。
要はそうめんを固めに茹でて、油を絡めて炒めれば完成です。
余り気味のそうめんの処理や、冷蔵庫の残り野菜の整理にどうぞ。
さいきんこんなレシピばっかりな気がするのですが・・・いやいや
ではでは


■手延素麺揖保乃糸特級品(古) AB-30


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ギトギトカレー

2008-08-22 14:48:52 | レシピ


前日に作ったラーメンのスープを使ってカレーを作りました。
っていうのは、実は北海道の親戚からじゃがいもやにんじんなど大量の野菜が送られてきまして、とくににんじんは前日に嫁がスーパーで買ってきまして・・・。
というわけでカレーなのですが、前日のラーメンスープが余っていることもありまして、それをスープストックにしてカレーです。
しかし・・・このスープ、とんこつをとことん煮込んで溶け出したゼラチンと油分が乳化し真っ白・・・しかも煮干と鰹節を入れて煮込んであります。
この個性の強い特濃スープを使うとどうなるのか?まったく予想ができません。

案の定冷凍しておいたスープは表面に乳化し出来なかった脂が固化して真っ白。
その下のスープは豚骨の軟骨部分のゼラチンが大量に溶け出し、ゼリー状に固まっております。
これを湯煎して、液状に戻して・・・さて味を見てみると。
うん・・・こってり・・・。
さすがにさすがなので、これを水で延ばします。
とりあえずこれがスープストック。

これにカレー粉で下味をつけた豚肉をやや焦げ目がつくまで強火で焼いたものと、一口大に切ったじゃがいも、かぼちゃ、にんじんを入れてぐつぐつ煮込みます。

これと別に、たまねぎを2個、にんじん1本、生姜、にんにくをみじん切りにして、油を引いたフライパンで弱火でじっくりと炒めます。
フライパンの底に焦げ付かないように絶えずかき混ぜながら1時間。
これを冷まし、水を加えてミキサーでウイーンとペーストにしてしまいます。
これも鍋に加えたら、今度はルー。

油を引いていないフライパンに小麦粉を入れて乾煎りします。
小麦粉がうっすら茶色くなってきたら今度はカレー粉を加えてもう少し乾煎り。
ころあいを見てフライパンをぬれ布の上に乗せて温度を下げ、荒熱を飛ばした後に、今度は油を加えて再度弱火にかけ、ダマにならないよう混ぜます。
均一に混ざったら、スープストックを少しずつ加えながらかき混ぜて行き、とろとろになったら裏ごししながらスープに加えます。

カレー粉、塩、砂糖、そして隠し味にマーマレードを加えて完成。

食べてみての感想。
あのカレー粉の個性を突き抜けて、豚骨や煮干、鰹節が主張してくる世にも奇妙なカレーです。
でも、これどこかで食べたことあるような・・・あっ!文京区の旧庁舎の職員食堂だ!
あの職員食堂のカレーだ!
いや~その昔専門学校に通っていた頃その学校が文京区役所の近くで、そこのカレーですよ。
ラーメンやうどん、そばもやってましたから、きっとその残りの出汁やスープをカレーのスープに使っていたに違いありません。

それにしても・・・このカレー・・・その文京区役所のカレーと味の組み立ては似ているのですが、油分たっぷりのスープ+油を使ったカレールーを足しているので写真からは伝わりにくいのですが、ものすごい油分。
おかげで翌日顔がテカテカ・・・鼻の横に吹き出物が出来てしまいました。

名づけるならギトギトカレー・・・カレーにおける二郎と言えましょう。

まずラーメンスープを作るというハードルの高いカレーではありますが、物好きな人はお試しください。
連絡いただければ指導いたします。
ではでは


■GABAN 手作りのカレー粉セット


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