愛犬ムクとコロ

ムクは、蒸かしたサツマイモが好物だった。
コロは、早朝散歩を楽しんでいた。
その早朝散歩で元気をもらってきた私。

「詩人、吉野 弘」

2018年03月17日 | 本と雑誌
 庭のスイセンが満開になりました




 詩人・吉野 弘さんは、大正15年生まれ、
 没後1年、NHK「クローズアップ現代」
 で紹介された詩人です。

 詩「祝婚歌」(しゅくこんか)は、
 とても優しい作品で、
 気持ちを フッと楽にさせてくれます。
 この「詩」は、結婚式でも
 よく朗読されているようです。

 「完璧など めざさないほうがいい、
 正しいことを言うときは、
 相手が傷つきやすい と気づいて
 少しひかえめにするほうがいい。
 など ・・・ 」

 大切なものを 気付かせてくれる
 いい「詩」です。




 ☆ 「祝婚歌」 ☆ 
     吉野 弘 

 〖 二人が睦(むつ)まじくいるためには
 愚(おろ)かでいるほうがいい

 立派過ぎないほうがいい

 立派過ぎることは
 長持ちしないことだと
 気づいているほうがいい

 完璧をめざさないほうがいい

 完璧なんて不自然なことだと
 うそぶいているほうがいい

 二人のうち どちらかが
 ふざけているほうがいい

 ずっこけているほうがいい

 互いに非難することがあっても

 非難できる資格が自分にあったかどうか
 あとで疑わしくなるほうがいい

 正しいことを言うときは

 少しひかえめにするほうがいい

 正しいことを言うときは
 相手を傷つけやすいものだと
 気づいているほうがいい

 立派でありたいとか
 正しくありたいとかいう
 無理な緊張には色目を使わず

 ゆったり ゆたかに
 光を浴びているほうがいい

 健康で風に吹かれながら

 生きていることの なつかしさに
 ふと胸が熱くなる

 そんな日があってもいい

 そして なぜ胸が熱くなるのか

 黙っていても ふたりには

 わかるのであって ほしい 〗

 ☆  ☆  ☆



 日々、こういう気持ちで
 過ごせたら いいなぁ 。。



 吉野弘さんは、
 平成26年1月15日、享年87歳でした。
 この詩「祝婚歌」は、
 姪の結婚を祝って書いたものらしい。








近所の空地に咲く桃の花



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