愛犬ムクとコロ

ムクは、蒸かしたサツマイモが好物だった。
コロは、早朝散歩を楽しんでいた。
その早朝散歩で元気をもらってきた私。

金子みすゞ詩集

2016年03月05日 | 本と雑誌







 童謡詩人:金子みすゞの
 朗読CD 詩集を集めて、
 パソコンに保存しました。
 それをスマホに入れ、
 持ち歩いて、
 繰り返し、繰り返し
 イヤホンで聞いています。

 どの詩も、
 何回聞いても新鮮な詩です。

 昨年春、中国地方旅行で、
 安芸の宮島や出雲大社等、
 一の宮神社を参拝し、
 御朱印集めの観光をしましたが、
 強く印象に残っているのは、
 山口県仙崎に寄った
 金子みすゞ生家の記念館です。








 金子みすゞ先生は、
 本名:金子テル

 名前が懐かしい
 母と同じ「テル」さんです。

 亡くなったのが1930年3月10日、
 26歳の自死です。

 3月10日かァ ~ 、

 私の誕生日と同じです。
 みょうな気分です。


 スマホに 96作品の詩を、
 入れて楽しんでいます。

  1 砂と王国    49 私と小鳥と鈴と
  2 色紙      50 星とたんぽぽ
  3 おとむらいの日 51 こころ
  4 もういいの   52 露
  5 お菓子買ひ   53 このみち
  6 トランプ女王  54 積った雪
  7 楽隊      55 土
  8 冬の雨     56 不思議
  9 りこうな桜んぼ 57 打出の小槌
 10 木       58 たもと
 11 雪       59 みんなを好きに
 12 蝉のおべべ   60 繭の墓
 13 さよなら    61 お魚
 14 日の光     62 大漁
 15 漁夫の小父さん 63 蛙
 16 水と影     64 藪蚊の唄
 17 空と海     65 げんげ
 18 月見貝     66 もくせい
 19 淡雪      67 野茨の花
 20 ぬかるみ    68 朝顔の蔦
 21 山茶花     69 落葉
 22 あさがほ    70 草の名
 23 山と空     71 さくらの木
 24 つくる     72 蜂と神さま
 25 手品師の掌  73 きりぎりすの山登
 26 女王さま    74 お菓子
 27 いい眼    75 こだまでしょうか
 28 井戸ばたで   76 玩具のない子が
 29 雀      77 魚売りの小母さん
 30 かりうど    78 あるとき
 31 どんぐり    79 犬
 32 學校      80 林檎畑
 33 数字      81 男の子なら
 34 転校生     82 草原の夜
 35 お嬢さん    83 大晦日と元日
 36 白い帽子    84 帆
 37 花屋の爺さん  85 王子山
 38 知らない小母さん86 なぞ
 39 ざくろ     87 あと押し
 40 橙の花     88 日の光
 41 なまけ時計  89 お日さん、雨さん
 42 寒のあめ    90 水と影
 43 七夕の笹    91 土と草
 44 波の子守唄   92 明るい方へ
 45 波の橋立   93 田舎の町と飛行機
 46 小松原     94 明日
 47 郵便局の椿   95 夢と現
 48 角の乾物屋の  96 巻末手記
 


 詩人:金子みすゞ作品の一部です。

 【大漁(たいりょう)】

 『朝焼け 小焼けだ
  大漁だ

  大羽鰮(おおばいわし)の
  大漁だ

  浜は祭りの ようだけど

  海の底では何万の
  鰮(いわし)の とむらい
  するだろう』




 【さくらの木】 

 『もしも、母さんが叱(しか)らなきゃ、
  咲いた さくらのあの枝へ、
  ちょいと のぼってみたいのよ。

  一番目の枝まで のぼったら、
  町が かすみの なかにみえ、
  お噺(とぎ)の くにの ようでしょう。

  三番目の枝に腰かけて、
  お花のなかに つつまれりゃ、
  私が お花の姫さまで、
  ふしぎな灰でも ふりまいて、
  咲かせたような、氣がしましょう。

  もしも誰かが みつけなきゃ、
  ちょいと のぼってみたいのよ』




 【蜂(はち)と神様】 

 『蜂(はち)は お花のなかに

  お花は お庭のなかに
  お庭は 土塀(どべい)のなかに

  土塀は 町のなかに
  町は 日本のなかに
  日本は 世界のなかに

  世界は 神様のなかに

  そうして、そうして、神様は
  小ちゃな蜂(はち)のなかに』




 (3月5日撮影、綺麗な蘭です)