ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

タイタニック潜水艇タイタンは前にも「行方不明」になっていた

2023年06月25日 10時03分30秒 | 事件と事故

タイタニック潜水艇タイタンは前にも「行方不明」になっていた(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース 


 タイタンに積まれた4日分(96時間)の酸素の残量は、日本時間の22日夕方にはゼロになる。奇跡の救出を信じて、必死の捜索が続く。


タイタニック潜水艇タイタンは前にも「行方不明」になっていた

6/22(木) 16:10配信
15コメント15件

<深海のタイタニック観光ツアーを体験したCBS記者も安全性に問題があることに気づいていたが、対策は取られなかった>



オーシャンゲート社が運営するタイタニック号観光ツアー中の潜水艇タイタン OceanGate Expeditions/REUTERS

大西洋の海底に眠る豪華客船タイタニック号の見学ツアーで消息を絶った潜水艇タイタンは、以前にも海上と連絡が取れなくなり、位置を確認できなくなったことがあった。昨年ツアーを体験したテレビの記者がこの問題を報告していたにもかかわらず、当時はほとんど注目されず、重大事故を招く結果となった。ソーシャルメディア上では、運航会社とメディアの責任を問う激しい批判の声が上がっている。 

【動画】嵐で破壊されたクルーズ船内が浸水する様子と、船の周辺で荒れ狂う高波...乗客が撮影 

タイタンは今月18日朝に通信が途絶え、位置を確認できなくなって4日経つ。懸命な捜索が続いているが、酸素は通常4日分しか搭載していない。 


タイタンの船内

デービッド・ポーグ記者は昨年夏、CBSの番組のレポーターとして、深海探検専門のツアー会社、オーシャンゲートが所有し、運航するこの潜水艇に乗り込み、タイタニック号の残骸が眠る海底への潜航を体験した。 タイタンに乗り込んだポーグは潜水艇の頑丈さに疑問を持ち、その辺にある物で間に合わせる「急ごしらえの脆弱さ」があるのではないかとラッシュに問いただしたが、ラッシュはそれを真っ向から否定した。 


記者の警告は生かされず ポーグはまた、乗客から聞いた話として、以前のツアーで通信が途絶え、2時間半にわたって海上と連絡が取れなくなったという体験談を伝えた。 

ポーグが体験した時と同様、今回のツアーでも、タイタンを搭載した母船は、カナダ・ニューファウンドランド島から出航。米マサチューセッツ州ケープコッドから約1450キロの沖合で、タイタンを海中に投入した。だが今回は、海底まで半ばほど潜航した時点で通信が途絶え、母船はタイタンの位置を確認できなくなった。 

タイタンには、乗員乗客5人が乗り込んでいる。乗員はオーシャンゲートのCEOであるストックトン・ラッシュ、フランス人操縦士のポール=アンリ・ナルジョレ、乗客はイギリスの億万長者で探検家のハミッシュ・ハーディング、パキスタンの実業家シャーザダ・ダウードとその息子のスールマンだ。 この5人の救出のタイムリミットが刻々と迫るなか、昨年11月に放映されたポーグ記者の体験レボートがなぜ事故防止に生かされなかったのか、ソーシャルメディア上で疑問の声が上がっている。




何度もあった通信途絶

「昨年夏の私の取材中にも、潜水艇は約5時間にわたって消息を絶ち、(緊急時に位置情報を発信する)ビーコンを搭載すべきだという話が出た」と、ポーグは6月19日にツイートした。 別のツイートでは、もう少し詳しく説明した。

「その日は私は潜水艇ではなく海上の母船の司令室にいた。母船から潜水艇に短いテキストを送ることはできたが、潜水艇の位置は確認できなかった。司令室内は静まり返り、異常に張り詰めた空気に包まれた。母船のインターネットは切断され、私たちはツイートできなくなった」 


見逃された危険 

ポーグはこの経験を通じて、潜水艇の安全性に大いに疑問を持ったと述べた。 あるユーザーは、「通信途絶のことはテレビで取り上げたのか」と、問いただした。「オーシャンゲートに運航停止を命じて捜査に入るべきだった」 こうした批判に対して、ポーグはこうツイートしている。

「確かに、危険な兆候は数々あった! だから番組でも、ポッドキャストでも、安全性と潜水艇の建造についてCEOを問い詰める一問一答に多くの尺を割いたのだが」 

タイタンの安全性については、オーシャンゲートの元海洋事業の責任者が疑義を呈していたことが訴訟記録から明らかになっている。この元責任者は企業秘密の漏洩で同社から訴えられ、安全性の問題を指摘したために解雇されたと、逆に同社を訴えた(2 件の訴訟は2018年に和解で決着)。

 ポーグは、タイタンには遭難時に捜索を容易にするビーコンが備え付けられていなかったと断言している。脱出用ポッドもなかった。これについて、本誌はメールで確認中だ。 タイタンに積まれた4日分(96時間)の酸素の残量は、日本時間の22日夕方にはゼロになる。奇跡の救出を信じて、必死の捜索が続く。

ジュリア・カーボナロ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 円相場は200円へ、プラザ合意... | トップ | 梅雨の川面ですね⭐ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

事件と事故」カテゴリの最新記事