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【水難事故】ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか

2024年08月26日 18時03分50秒 | 事件と事故
ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか

>ため池は構造上、人が入ることを想定していません。一度滑って落ちれば、這い上がることができない構造になっていると考えてください。

 5月9日午後、香川県丸亀市のため池に釣りに来ていた小学1年生の男の子と33歳の父親の2人が死亡しました。
 なぜ、ため池に落ちると命を落とすのでしょうか。
 繰り返される事故にどう対処すればよいのでしょうか。

■事故の概要

 9日午後3時40分頃、香川県丸亀市綾歌町のため池で、「人が落ちている」と近隣住民から110番があった。 
 駆けつけた救急隊員が、水中に沈んでいる男性(33)と、水面に浮かんでいる小学1年の息子(6)を発見。
 男性は現場で、息子は搬送先の病院でいずれも死亡が確認された。

 丸亀署の発表によると、ため池の水深は約6メートル。
 周囲に柵はなかった。
 父子で釣りに来ていたが、帰宅が遅いため、妻が現場に行き息子を見つけ、近くの住民が通報したという。
 同署は誤って転落した可能性があるとみて調べている。

(記事中の氏名等を筆者が改変) 最終更新:5/10(月) 9:35 読売新聞オンライン

 筆者が現場を直接確認しているわけではないのですが、様々なメディア情報が正しいとすれば、ため池における典型的な後追い沈水とみることができます。

 同様の事故は過去からずっと繰り返されています。
 例えば2016年7月1日に宮城県大衡村で発生した父子3人が犠牲となったため池水難事故をあげることができます。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

斎藤秀俊 | 一社法人水難学会会長、国大法人長岡技術科学大学大学院教授 5/10(月) 11:22 


<中略>

どうすれば命を落とさずに済むか


 とにかく、ため池には近づかないこと。これにつきます。ため池は構造上、人が入ることを想定していません。一度滑って落ちれば、這い上がることができない構造になっていると考えてください。

 救命胴衣を着用していれば、水に沈むことはありません。呼吸は確保できます。でも、6月ー9月の時期を除けば水温が低くなり、発見されるまで浸かっていると、そのうち低体温となり、命を失います。

 救助用のロープがあれば、どうか。ため池の中にいて意識がある人を発見したら、すぐに119番通報をしてください。救助隊の到着が遅れるようであれば、動画4のようにしてロープにつかまってもらい、陸に上げることができます。ただし、素手では絶対に引き上げようとしないこと。同じように池の中に引きずりこまれます。


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