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事故物件専門のお祓い宮司が赤裸々に語る、忘れられない衝撃の体験

2023年12月06日 11時03分02秒 | 不動産と住環境のこと
「浴槽で遺体が...」事故物件専門のお祓い宮司が赤裸々に語る、忘れられない衝撃の体験(webマガジン mi-mollet) - Yahoo!ニュース 





「浴槽で遺体が...」事故物件専門のお祓い宮司が赤裸々に語る、忘れられない衝撃の体験
9/5(火) 7:02配信


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webマガジン mi-mollet
事故物件と聞くとドキッとしたり、「怖いから」と敬遠したくなりますが、事故物件を専門にお祓いをしている宮司さんがいます。それが照天神社宮司、金子雄貴(かねこ・ゆうき)さんです。「誰もやらないのであれば自分がやるしかない」と敢然と依頼を引き受けてきた金子さんは、その場所で無念な死を遂げた人の苦しみや悲しみに寄り添い、その魂を安らかな方向に導く役割を2005年から18年間続けています。
今回は、著書『はぐれ宮司の事故物件 お祓い事件簿 1500件超の現場を浄化!』より、金子さんの思いや、事故物件に関するエピソードを抜粋してお届けします。



衝撃【閲覧注意】本書には掲載されていない「妄想版 はぐれ宮司のお祓い事件簿」を特別公開!


日本で唯一の事故物件専門のお祓い宮司
※この漫画は書籍には掲載されておりません。


照天神社宮司、金子雄貴(かねこ・ゆうき)と申します。
2005年から18年間、孤独死や自殺した人が住んでいた集合住宅など、いわゆる事故現場のお祓いを専門に奉仕をしております。今までにお祓いをした事故物件は、1500件以上になります。


事故物件のお祓いを専門におこなっている宮司は、おそらくわたしだけでしょう。日本で一人しかいないということは、孤独死や自殺といった亡くなり方をした人たちが住んでいた多くの場所が、清められることなく、そのままになっているということです。


「なぜ、事故物件という過酷な現場を専門とするのか?」


このように聞かれることが多いのですが、わたしには「社会に生きる人々に寄り添う」という神社が本来あるべき姿をまっとうしたいという強い信念があるからです。


わたし自身も、二十代の頃は職場での嫌がらせやパワハラ、うつ病などで悩んできました。さまざまな壁にぶち当たるたびに「なにくそ」という気持ちで乗り越えてきました。
そうして信念と情熱、真心の果てに、わたしが宮司を務める照天神社は、四坪の小さな敷地から始まったのです。なお、宮司とは神社の神職の代表者のことです。


わたしの仕事は「心の現状復帰」
多くの人の無念な死に触れる中で、苦しみを抱えながら生きる方々にとって、わたしの生き方が少しでも励みになればという思いが生まれました。
宗教なんて、世の中の役に立たないと意味がありません。その時代に、必要とされることをやるべきだと思います。


神様がどうとか、教えがどうだとか、そういう問題ではなく、生きている人であっても死んでいる人であっても、苦しんでいる人がいるなら、わたしは宮司という立場で話を聞いてあげたい。


だれかにとって「背中を押せる存在」でありたいと思います。
それが、今に生きる神社、宗教のあるべき姿だと、わたしは信じています。


お祓いをすることで、事故物件を専門とする特殊清掃の方が作業をしやすくなり、「お祓い証明書」を出すことで、大家さんや不動産屋さんは安心して物件を紹介でき、次の住人が納得して住むことができるようになります。


現在にいたるまで、依頼主からのクレームは皆無です。お祓いの効果を納得してもらい、「本当にありがとうございました」と笑顔で言っていただけています。


特殊清掃の方の仕事が「部屋の現状復帰」ならば、わたしの仕事は「心の現状復帰」といえるでしょう。


ドロドロに溶けた遺体
写真:Shutterstock


「金子宮司、また事故物件のお祓いをお願いします」
八年くらい前の夏、千葉県流山市の二階建てアパートで、人知れず入居者が亡くなっていたのでお祓いをしてほしい、との依頼がありました。
孤独死や自殺の起きた事故物件のお祓いをするようになり、凄惨な現場であっても多少のことにはなれていました。


しかし、そのアパートの一室は、今までとはまったく違いました。


案内された建物は、どこにでもある単身者用の木造アパートでした。
不動産屋さんに案内されて、大家さん、特殊清掃のスタッフとともに、一階にある2Kの部屋に向かいました。わたし以外は皆、マスクをつけていました。


「こちらの部屋です」


玄関のドアをあけた瞬間、わたしは思わずのけぞりました。
ぶわぁっ⋯⋯と強烈な臭いが鼻に突き刺さりました。まるで鼻に棒をグリグリと差し込まれているかのようで、鼻血が出そうでした。


その正体は、すさまじい死臭でした。


「こ、これは、ひどい⋯⋯」


事故物件のお祓いで何度も死臭を嗅いできて、「死臭ソムリエ」と名乗るほど死臭に慣れたわたしでも、臭いだけで腰が抜けそうでした。


臭いの発生源は、遺体の発見現場となったユニットバスの浴槽です。
浴室に近づくまでもなく、部屋中に死臭が蔓延していました。


入浴中に亡くなり、お湯につかった体がそのまま腐っていたところを発見されたそうです。
遺体は、司法解剖のために警察がすでに運び出したということでした。
臭いをこらえながら浴室を覗くと、浴槽の水の中には黒い塊が沈み、ひどく濁っていました。


そのとき、わたしは気づきました。
浴室の床に、なにか落ちていることに⋯⋯。


それは、どろっとした肉の塊のようなものでした。
塊のようなものから、髪の毛や爪のようなものが覗いていました。
浴室には遺体の残骸が散らばっていたのです。


浴槽で亡くなっていたので体はドロドロに溶けていたということですから、警察もすべてを拾いきれなかったのでしょうし、警察官だって人間です。あらかたすくったらさっさと引き揚げたかったのでしょう。


ふと、目玉のようなものがこちらを睨みつけているように見えたときは、ぎょっとしました。
お湯につかった体はまず目玉が腐り、内臓が溶け落ちていき、髪の毛や爪や一部の肉片を残して人の体を保てなくなってしまった⋯⋯。


遺体が置かれた状況を想像し、強烈な臭いに包まれながら、わたしは胃から込み上げてくる吐き気を必死で我慢しました。


同時に、亡くなった方は、そんな最期を迎えたくはなかっただろうに、と強い悲しみを感じました。


目をそむけてしまう現場
写真:Shutterstock


換気扇をいくら回しても、浴室の中の臭いは抜けず、道路側の窓を全開にしました。さらに、特殊清掃のスタッフが脱臭器をかけてくれましたが、まったく効かず、死臭を抑えることはできません。


臭いがきつくて祭詞をあげられず、スペース的にも狭すぎるので、わたしは依頼者に告げて、ユニットバスの外の廊下に祭壇を構えることにしました。


そこから浴槽に向かって祭詞を唱えました。
「畏み畏み申す⋯⋯」


廊下もひどい臭いですが、臭いはひたすらに我慢をするしかなく、極力、浴槽や床に散らばる肉片が目に入らないようにしました。


それでも、どんな現場であっても祭詞のときは平常心で臨みます。亡くなった方の魂が安らかになりますように、という思いを込めるのみです。


「⋯⋯祓い給え、清め給え、祓い給え、清め給え⋯⋯」


無事に儀式をおえ、後は特殊清掃の会社の方たちに任せて部屋を出ました。
この後、部屋はきれいにされ、臭いは消え去り、何事もなかったかのように次の住人を迎えるのでしょう。


自分の車での帰り道、鼻の奥にはまだ死臭がまとわりつき、脳内には浴室の情景が思い浮かび、気分は晴れませんでした。


プロの特殊清掃のベテラン作業員も、浴槽で亡くなった現場は避けたいそうです。それほど強烈な現場でした。


たくさんの事故物件のお祓いをして、毎回死臭を嗅ぎ、「死臭ソムリエ」なんて軽口をたたいていましたが、それまでの経験がまったく通用しない現場でした。





増える孤独死
マスコミ報道などで「孤独死」という言葉が広がりましたが、実は、孤独死のはっきりとした定義はありません。全国の自治体でもまちまちで、厚生労働省は「孤立死」という言葉を使っています。とはいえ共通するのは、


・持ち家、賃貸にかかわらず、自宅で死亡している
・一人暮らしをしている
・看取る人がいない
・社会的に孤立している
・死後数日以上経ってから発見される


などといったことになるようです。
孤独死というと高齢者というイメージがありますが、最近では三十代から五十代にも増えており、五人に一人が孤独死する社会になっています。
死を社会で受け止めなければいけない時代になっているのかもしれません。


事故物件エピソード「奇妙な庭の木」
写真:Shutterstock


2021年の秋に、神奈川県茅ケ崎市で起きた殺人現場のお祓いを依頼されました。
わたしが訪れたのは、住宅街に立つごくありふれた普通の一軒家でした。築四十年くらいの二階建てで、庭つきの一戸建てです。


依頼者の不動産屋さんによると、妻が夫を殺害したということです。殺人現場ということで覚悟して向かったのですが、自殺や孤独死の現場によくあるゴミ屋敷ということもなく、きれいな外観のお宅でした。


「あれはなんだ?」


庭を見て、わたしは思わずつぶやいてしまいました。
広い庭には、数メートル間隔で木が生えていました。しかし、それらの木にあるはずの枝や葉はありませんでした。
すべての木の枝が払われ、幹が子どもの首の高さくらいで輪切りにされていたのです。
幹だけが残された、丸太のような状態になった木が並ぶのは、奇妙な光景でした。


かわいそうに、この木はみんな枯れてしまうかもしれない。もう庭木を楽しむ気がなかったのだろうか。
と、このときは思いました。


「家の中はひどい状態なので、玄関でお祓いをしてください」
依頼者から、そう頼まれました。


和室や寝室などの部屋はまだ血のりがひどく、祭壇を置けない状況だということでした。
殺人事件の現場が悲惨であることは過去の経験からも知っていましたので、玄関の前に小型祭壇を設置しました。


祭詞を唱えながらも、先ほど見た整えられた庭木の光景が、なぜか頭から離れませんでした。


「この家は更地にして、売りに出される予定です」
祭詞をおえると、不動産屋さんがわたしに告げました。


事件は、同居している息子が外出しているときに起こりました。
寝ていた83歳の夫に76歳の妻が馬乗りになって、刃渡り25センチメートルののこぎりで喉ぼとけを切ったのです。そして、夫が死ぬまでの二時間あまり、馬乗りになったまま衰弱していく様子を見ていたそうです。


夫はもともと病気があったようで、喉を切られても、馬乗りになった妻を跳ね返す力がなかったと思われます。


妻は、「夫の暴力やお金をわたさないなど、長年の怨みがあった」と供述しています。


それにしても、なぜ、包丁などの鋭利な刃物ではなく、のこぎりなのか⋯⋯。のこぎりは、刃物の中でもあまり殺傷能力が高いとは思えません。


ひと思いに殺さず、長時間苦しみを与えたかったのでしょうか?
不自然な庭木は、夫を殺すための予行演習だったのでしょうか?


人の怨みの恐ろしさ
お祓いをしてから、数週間が経ちました。
理髪店で待ち時間に置いてあった写真週刊誌を見ていたら「ノコギリ惨殺老婦」という見出しの言葉が目に飛び込んできました。
事件が起きたのは茅ケ崎と書いてあります。


この間の事件現場のお祓いも、茅ケ崎市だったなぁ。
と軽い気持ちでページをめくると、そこに載っている写真に、見覚えがありました。


「これは、わたしが行ったところだ!」


木の枝がすべて切り落とされ輪切りにされた、あの庭を思い出しました。
76歳の妻が数十年にわたる復讐で83歳の夫を惨殺する。それも庭木を実験台にして⋯⋯。
首を切られた夫の苦しさに同情すると同時に、人間の怨念の強さに、背筋がゾッとし、鳥肌が立ちました。


整然と輪切りにされた庭木の光景は、今でも鮮明に思い出すことができます。


* * * * *


本書では、事故物件のお祓いや現場での怪奇現象、ちょっと変わった不思議なお祓いなど19つのエピソードを読むことができます。



著者プロフィール
金子 雄貴(かねこ・ゆうき)
宗教法人 照天神社 代表役員宮司1960(昭和35)年、東京都生まれ。國學院大学文学部神道学科卒業、照天神社宮司に就任後、わずか4坪の神社を寄付なしで240坪に拡張し社殿を建立。不動産のお社として日本全国から参拝者が来る神社にした。他の宗教者が嫌がる事故物件の現場や特異な依頼に真摯に向き合う宮司として活躍している。
メディア出演は、関西テレビ「稲川淳二の怪談グランプリ2021」、フジテレビ 「アウト×デラックス」などのテレビ、ラジオ、書籍、雑誌のほか、YouTube「丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」、YouTube「不動産投資の楽待」など多数。






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