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なぜ今、『特高』特別高等警察なのか?

2025年07月23日 15時05分41秒 | 歴史的なできごと
世の中の混乱に乗じて、為政者が企図したくなる組織ですね☆
 
特別高等警察
 
特別高等警察(とくべつこうとうけいさつ、英語: Special Higher Police, SHP)[1]は、国事警察として発足した高等警察から分離し、国体護持のために無政府主義者・共産主義者・社会主義者、および国家の存在を否認する者や過激な国家主義者を査察・内偵し、取り締まることを目的[2][3]とした日本の秘密警察である。
 
内務省警保局保安課を総元締めとして、警視庁をはじめとする一道三府七県[注釈 1]に設置されたが、その後、1928年に全国一律に未設置県にも設置された[4]。略称は特高警察(とっこうけいさつ)、特高(とっこう)と言い、構成員を指しても言う[5]。第二次世界大戦後の1945年に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の指示により廃止された。
 
 
警視庁特別高等部検閲課による検閲事務の様子(1938年(昭和13年))
 
特別高等警察は、高等警察の機能を持つ組織である。高等警察とは、「国家組織の根本を危うくする行為を除去するための警察作用」と定義される[3]。いわゆる政治警察や思想警察のことである。戦前の日本では、治安警察法、出版法、新聞紙法などに基づいて、この種の警察作用が行われた。特別高等警察では、このうち特に、社会主義運動、労働運動、農民運動などの左翼の政治運動や、右翼の国家主義運動などを取り締まった[3]。 
 
逸話[編集]
「票読み一つ誤らない」と恐れられた緻密さを持ち、ことに戦中は、「銭湯の冗談も筒抜けになる」とまで言われた。戦後、日本共産党が機関紙『赤旗』(せっき)を復刻しようとしたが、26号までは散逸してしまったため、やむなく「特別高等警察資料」[リンク切れ]に全文収録されていたものを使ったという[14]。 第二次世界大戦前や戦中は「特高の持つ警察手帳は赤色である」という噂があったが、実際は一般の警察官と同様に黒色であった。なお、過去に実際に赤色系の手帳を持っていた公務員は麻薬取締官、麻薬取締員で、これは戦前も内務省衛生局の下にあり、色も同様であった。 
 
 
 
 
注釈[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^ 北海道庁警察部、警視庁、神奈川県警察部、長野県警察部、愛知県警察部、京都府警察部、大阪府警察部、兵庫県警察部、山口県警察部、福岡県警察部 
  2. ^ 1946年の2月~3月にかけて「公安課」に改称されている。 
  3. ^ 警察庁警備局の源流に当たる。 
出典[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^ Christopher Aldous 『The Police In Occupation Japan: Control, Corruption and Resistance to Reform (Routledge Studies in the Modern History of Asia) 』 Routledge p.309 
  2. ^ 荻野 2012, p.16 
  3. ^ a b c 金子宏、新堂幸司、平井宜雄 『法律学小辞典』(第4版補訂版) 有斐閣、2008年。 ISBN 9784641000278。  
  4. ^ 荻野 2012, p.27 
  5. ^ “特高”.   コトバンク. 2014年5月14日閲覧。 
  6. ^ 内務省警保局保安課長ヨリ警察部長宛暗号電報訳文 八月十一日十時十分受領 
  7. ^ a b 大日方純夫 『天皇制警察と民衆』 日本評論社 p.256~259 
  8. ^ a b c 荻野富士夫 『特高警察体制史 社会運動抑圧取締の構造と実態』 せきた書房 p.444 
  9. ^ 荻野富士夫 『戦後治安体制の確立』 岩波書店 p.138~139 
  10. ^ 柳河瀬精 『告発! 戦後の特高官僚』 日本機関誌出版センター p.155 
  11. ^ a b 荻野 2012, p.26 
  12. ^ 荻野 2012, p.40 
  13. ^ 荻野 2012, p.41 
  14. ^ 奥原紀晴 (2008年1月27日). “ジャーナリズム対談/報道写真家・石川文洋さん/赤旗編集局長・奥原紀晴”. しんぶん赤旗 (日本共産党). http://www.jcp.or.jp/akahata/akahata_80th/200802_80th-taidan1.html 2009年12月17日閲覧。  
 
 
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「思想検事」 (舶匝(@online_checker))
2020-06-11 21:07:46
も、特高に負けず劣らず、要注目の存在です(ゾルゲ事件でも、取調官として登場します)。
今、各地の(規模の大きな)検察庁にある公安部は、思想検事の流れを汲んでいます。
(「思想検事」というタイトルの新書が参考になります)
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