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自衛隊・小銃乱射2名死亡》「キレやすい問題児だった…」執拗に発砲を続けた18歳容疑者“狂気”の瞬間 現役自衛官は「弾をそんなところで配っちゃマズい」

2023年06月19日 23時03分34秒 | 事件と事故



自衛隊・小銃乱射2名死亡》「キレやすい問題児だった…」執拗に発砲を続けた18歳容疑者“狂気”の瞬間 現役自衛官は「弾をそんなところで配っちゃマズい」

6/17(土) 17:42配信
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殺人容疑で逮捕された18歳の自衛官候補生の男性


《18歳容疑者“卒アル写真”入手》“陸自演習場・自動小銃発砲2名死亡”逮捕の男の人生が狂い始めた瞬間「中学に入るとすぐに来なくなり…」「友達は少なくて、モテるタイプでもなかった」  から続く 

【卒アル写真】むすっとした表情で集合写真に収まる容疑者

  6月14日朝に岐阜市内にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」で発生した18歳の自衛官候補生の男による発砲事件。菊松安親1曹(52)が胸に2発、八代航佑3曹(25)が脇腹に1発被弾して死亡し、原悠介3曹が太ももを撃たれ重傷を負った。未だ動機など不透明な部分があるが、発生から3日が経過し、悲惨な事件の詳細が徐々に明らかになってきた。防衛省関係者が明かす。 

「容疑者は、事件発生当時、次に射撃するグループの一員として待機場所にいました。射座についてからやるはずの弾倉の装填を始め『動くな』と叫びました。いち早く制止しようとした八代3曹が最初に撃たれました。そして、男は的とは真逆の後方に進み、菊松1曹に向かって発砲。さらにこれを制止しようとした原3曹にも発砲し、再び菊松1曹に発砲しました。教育隊長らが男を取り押さえましたが、なおも男は数発発砲したようです。弾倉を取り外されても、それを拾って再び撃とうとするなど狂気じみた犯行でした」


現役自衛官は「そんなところで(弾を)配っちゃまずいだろう」


 射撃訓練の教官を務めた経験もある現役自衛官は、事件についてこう話す。 「小銃の取り扱いは非常に厳格で、ひとつひとつの行動は細かいルールに基づき、上官の指示の下で行われます。私が教官をしていた際は、訓練生は順番が来ると射撃線のある場所まで進み、銃を足元に置いてから実弾が置いてあるところへ取りに行っていました。弾倉に装填するのは射撃線に戻ってからです。まどろっこしい手順ですが、安全管理のために詳細に決まっていたんです。この間、薬莢回収係や射撃係が注視しているので、今回のような犯行を行うことは非常に難しい状況でした」

  では、なぜ今回のような悲惨な事件が起きてしまったのか。 

「テレビで映像を見て驚愕したのですが、どうやら射撃線から10メートルほど後方の待機線で実弾を渡されていたようです。

『そんなところで配っちゃまずいだろう』というのが正直な感想です。教官の立場としては、実弾が装填された小銃を持った隊員が自分の後ろにいるのは想像するだけでも怖いはず。明らかに射撃訓練のオペレーションに問題があったのではないかと思います」


事件発生当時、「AEDを探せ」「コンビニにある」と叫ぶ隊員らの怒声やコンビニに駆け込む隊員を近隣住民が目撃していた。この現役自衛官はこの点も疑問視する。

 「通常、射撃訓練をする時にはAEDを携帯しますが、今回は持ってきていなかった。射撃訓練と別の場所で対戦車ミサイルの訓練のようなより危険な訓練が行われていて、そちらに優先してAEDを配置した可能性はありますが……。

もし事件現場にAEDがあれば死亡した隊員が助かっていたかもしれないと思うと、残念でなりません。防衛省としても、今回の悲惨な教訓をしっかりと活かさないといけないと思います」 

 容疑者の男を知る人によれば、男は「中学時代からキレやすい問題児だった。特別支援学級にいたはず」という証言もある。 

 森下泰臣陸上幕僚長は会見で、記者から「容疑者の適性に問題はなかったのか」と質問され、「採用時において特に問題があったとは承知していない」と答えている。本当に容疑者の男を採用し、自動小銃を触らせることに問題はなかったのだろうか。 

 安全保障アナリストで自衛隊にも詳しい慶應義塾大学SFC研究所上席所員の部谷直亮氏はこう指摘する。 

「自衛官候補生の質の悪化は近年ずっと問題視されています。最近は募集枠の半分程度しか集まらず、なりふり構わない採用になっている。前科があるとさすがに無理ですが、万引きの前歴程度や名前がちゃんと書けなくても採用されることも。容疑者についてリスクがわかっていたのならば、銃を触らない事務官に配置転換することもできますよね。自衛隊は銃や戦車を扱う組織ですから、適性のない人間が配置されれば今回のような惨事が起きてしまう。しかし人事のミスマッチが自衛隊では頻発しているんです。 

 容疑者の男は、第一線の精鋭部隊を希望していたとも聞いています。それが評価につながっていた可能性もあります。募集が少ない中で厳しい部署を希望する人がいれば目立ちますからね」


部谷氏は背景にあるのは自衛隊の人事制度が「時代の流れに沿っていない」ことだと指摘する。

 「自衛隊の任務は増え続けていて、定員割れした部隊の現場の人手不足が顕著になっています。例えば2018年に全国5カ所の各方面総監部の上位に、陸上総隊司令部が新設されました。

当初は方面総監部を廃止することが想定されていたのですが、将軍ポストを残すために結局廃止されなかった。新しい組織を作ると新しい人が必要となります。無人化も遅れていて、人手にこだわる前近代的な風潮が残っています。セクハラ・パワハラ問題が話題になるのも、人事政策が近代化されていない証左ですね。  


待遇が悪いことも若者離れを加速させている。

米軍は兵士それぞれに個室がありますが、自衛隊は基本的に相部屋

こういったことも隊員の質の低下に繋がってしまっています。国防を担う組織だからこそ、人事的な制度から見直すべき時期にきていると考えています」 

 そしてこう締めくくった。 「今回事件が起きてしまった事件を起こした教育隊には素晴らしい教官が複数いると、他の部隊では有名だった。その組織でも事件が起きてしまったことを重く受け止め、個人や一部隊の管理の問題ではなく、自衛隊という組織全体が抱える採用や人事問題として取り組むべきです」 


▼▼▼ 「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。  メールアドレス:sbdigital@bunshun.co.jp  文春くん公式ツイッター: https://twitter.com/bunshunho2386
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18歳自衛官候補生 銃撃3カ月前の“丸刈り準備”入隊で夢見ていた“家庭環境”からの脱出

2023年06月19日 21時03分31秒 | 事件と事故



【写真入手】18歳自衛官候補生 銃撃3カ月前の“丸刈り準備”入隊で夢見ていた“家庭環境”からの脱出(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース 



18歳自衛官候補生 銃撃3カ月前の“丸刈り準備”入隊で夢見ていた“家庭環境”からの脱出
6/19(月) 6:01配信
42コメント42件


2023年3月、高校の卒業式で、マスクを外した友人と肩を組む“顎マスク“のA。入隊のため丸刈りだったという

「今回、いちばんの “標的” とされた52歳の教官は『アオルタ』と呼ばれる胸部大動脈を撃たれ、病院に搬送された時点ですでに心肺停止状態。大量出血のため亡くなりました」(捜査関係者) 

【写真】8人家族で「トタン借家」に暮らしていた 

 6月14日午前、岐阜市の「日野基本射撃場」での訓練中に、自衛官候補生A(18)に銃撃され、指導係を務めていた菊松安親(やすちか)1曹(52)と八代航佑3曹(25)が死亡。原悠介3曹(25)が3カ月の重傷を負った事件。  岐阜県警はAを逮捕し、殺人容疑で送検した。 

 岐阜県出身のAは、2023年4月に自衛官候補生に採用された際の適性検査で「問題なし」と判断され、これまでも問題行動はなかったという。 「高校2年のとき『装備や戦車、銃に興味があるから自衛官になりたい』と話していたんです。そして、『自宅を出たいから、寮生活もいいな』と」 

 こう話すのは、Aの高校時代の同級生だ。彼は自衛官への憧れを語るAを覚えていただけでな「Aと彼の弟、僕で見学に行きました。寮の中を見たり、食堂でカレーを食べたり。Aは非常にテンションが上がっていて、楽しそうに見えました」(同前) 

 そんな彼が「寮生活」を希望するのは、家庭環境が影響していたのかもしれない。Aの実家はトタン外壁の借家。そこに、両親と6人きょうだいが暮らしていたという。Aは次男だった。 “自立”を意識していたのか、県立高校に通っていたときはそれぞれ別の時期に、計3カ所でアルバイトに勤しんだ。Aが働いていた、あるバイト先の関係者はこう話す。 「本人から『中学途中から里親に預けられたんです』と、聞かされたことがありました」 

 証言だけでははっきりとしないが、ほかにも何人かの同級生たちが「小学校に転校してくる前に、Aは児童養護施設にいた」「施設から学校に通っていたようだった」と話している。そうした生活からの“脱出”のためにも、自衛隊入隊を夢見ていたのかもしれない。 

 そんなAが心のよりどころにしていたのは、趣味のゲーム。小学校の卒業文集にも「ゲームのソフトを開発する仕事をやりたいです。ゲームが好きだから」と記していた。なかでも、彼が高校時代にハマっていたのは「バトロワ」とも呼ばれる「対人戦闘ゲーム」で、バイトで稼いだ給料はゲームに使っていたようだ。 

「彼の家に遊びに行ったとき、対人オンライン対戦のシューティングゲームの設備がそろっていたことが、印象に残っています」(別の高校同級生)  高校時代は友人も多く、明るかったという。ただ中学、高校でAと同じ学校だった同級生は、こんな思い出を話す。

 「中学のとき、Aの姿をほとんど見ることがなくなり……高校の入学式で、久しぶりに再会したんです。そうしたら、明るくて別人みたいで驚きました。中学時代は、団体行動が苦手な“一匹狼”といった感じだったんですよ」  小学3年で、現在の実家がある地域に引っ越してきた当初は、問題行動や学校を抜け出すことがあったという。 

 小学校の卒業アルバムを見ると、Aはつねにマスクを着用していた。そのことを不思議に感じた本誌記者が尋ねると、小学校時代の同級生の母親はこう話すのだった。 

「まだコロナ禍でもなかったのに、Aくんはずっとマスクを着けていたんです。顔は見せても“顎マスク”。でも、周囲はAくんのマスク姿は普通だと思っていたので、当時は何も違和感を覚えなかったんです」

  中学時代は同級生との接点がほとんどなく、高校では入学直後からコロナ禍に。Aは10年にわたって、人前でマスク生活を続けていたということ――。

週刊FLASH 2023年7月4日号



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