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岸田首相が期待、河野太郎の「突破力」の正体とは…マイナンバーカードをめぐる「ずさんの極み

2023年06月13日 09時03分53秒 | 事件と事故
>河野氏の「突破力」がいかに幻想だったか多くの人がわかったことだと思う。 強引さ、拙速、杜撰さと他人事、これが「突破力」の正体ではないか。

岸田首相が期待、河野太郎の「突破力」の正体とは…マイナンバーカードをめぐる「ずさんの極み」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース 


岸田首相が期待、河野太郎の「突破力」の正体とは…マイナンバーカードをめぐる「ずさんの極み」

6/13(火) 6:12配信
18コメント18件

 マイナンバーカードの問題が続出。関連したサービスで間違った登録や情報漏れが次々と発覚している。 

  あなたは、あの替え歌を覚えているだろうか。2015年に甘利明大臣(社会保障・税一体改革担当)が「ゲスの極み乙女。」のヒット曲を用いて替え歌を披露した。

 「私以外、私じゃないの。当たり前だけどね。だからマイナンバーカード」


美しすぎる「たらい回し」


かつて替え歌を披露した甘利明氏 ©JMPA

 このPRとドヤ顔は今も動画で確認できるが、マイナンバーカードは現在どんな事態になっているか? 『マイナ保険証、不信の連鎖 医療情報「私のじゃない」→対応たらい回し』(朝日新聞デジタル5月24日) 「私のじゃない」! 「私以外、私じゃないの」じゃない。 

 記事で紹介されている女性は4月中旬にマイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」を使ったところ、画面に表示されたのは全くの別人の名前だったという。その後も酷い。どんな対応をされたか? 

〈・マイナンバー制度を所管する総務省に電話すると「デジタル庁の番号を教えるのでそちらで」と一蹴された。 

・デジタル庁に電話をかけ、一から事情を説明し直すと「厚生労働省に確認します」と電話を転送された。 

・その後、厚労省所管の社会保険診療報酬支払基金が対応する流れになったが、結局、連絡が来たのは国民健康保険中央会からだった。〉 

 総務省→デジタル庁→厚労省による美しすぎるたらい回し。ゲスの極み。

騒動のきっかけは?


 そもそもマイナンバーカードがこんな騒ぎになったきっかけは何だったか。

《騒ぎの発端は昨年10月13日の河野太郎デジタル相の記者会見だった。そこで河野は突如、「保険証、24年秋廃止」と言った。》

(毎日新聞2023年5月29日「風知草」)  

翌日から「政府が健康保険証を2024年秋に廃止、マイナンバーカード一本化へ」と報道された。政府は任意というが事実上の強制と言っていい。その一方でマイナポイントという“アメ”をぶら下げたから人々が殺到した。現場は混乱するに決まってる。となるとこんな疑問が浮かぶ。 『マイナカードなぜトラブル多発 普及急ぎ 対策後回し』(産経新聞6月3日)

 《(問題が多発する)背景には、カードの普及を急速に進めるあまりに、十分なトラブル予測と対策を怠った政府の姿勢がある。》





「政府側の対応の問題ではない」と主張

 普及を急いだというが、普及しなかった理由を調べてみると「情報流出が怖い」「申請方法が面倒」「カードにメリットを感じない」などが並んでいた(デジタル庁が昨年1~2月に実施したアンケート調査)。きちんと説明していないことが影響しているのだとわかる。 

 もう一つ目立つのは問題発覚後の河野太郎デジタル大臣の態度だ。直近だと“本人でない家族名義の公金受取口座が多数登録されていた問題”での弁明が話題になった(5日の国会質疑)。

 「(家族口座の登録は)誤登録とか、誤ったひもづけではない。登録した本人が意図してやっている」 「本人に(口座の)補正をお願いしていく」

 つまり、 

《政府側の対応の問題ではなく、登録する側の問題との見方を繰り返した。》(朝日新聞6月6日) 

 登録しろ登録しろと言われて赤ちゃんが登録する場合は、親が自分の口座をひもづける確率は高いと思うが、それも親の責任? こういうケースを予想できなかったのだろうか。

話題になった読売新聞の社説

 マイナトラブルの多発に読売新聞は社説で『保険証の廃止 見直しは今からでも遅くない』(6月7日)と訴えた。

 〈・身近な健康保険証を廃止し、トラブルが続出しているマイナンバーカードに一本化するのは無理があろう。廃止方針をいったん凍結し、国民の不安を払拭するのが筋だ。 ・とりわけ深刻なのは、マイナ保険証に関する問題だ。(略)医療に関する手違いは、国民の健康や生命に重大な影響を及ぼす恐れがある。政府は事態を軽視してはならない。 ・現在、何ら不都合なく使えている保険証を廃止し、事実上、カードの取得を強制するかのような手法が、政府の目指す「人に優しいデジタル化」なのか。〉  

この社説はすぐに話題となった。


河野太郎の「突破力」の正体

 岸田首相は河野氏の「突破力」に期待していたという。そのあとトラブルが続発しているマイナンバー問題。だがあえてメリットを考えると河野氏の「突破力」がいかに幻想だったか多くの人がわかったことだと思う。 強引さ、拙速、杜撰さと他人事、これが「突破力」の正体ではないか。河野太郎のすべてが「ひもづけ」されていたのがマイナンバーカード問題なのである。 

 先週末にはこんな事実も発覚した。



『他人の年金記録が閲覧可能に マイナカードでまた問題発覚』(FNNプライムオンライン6月9日) 

 マイナンバーカードで他人の年金記録が閲覧できる問題が発生していることが分かった。第三者の閲覧が可能になってしまったという。なんて皮肉だ。河野太郎はツイッターであれだけ他人が閲覧できないブロック機能を愛用しているのに! エゴサブロックして気に入らないアカウントをせっせと閲覧できなくしてるのに! 肝心のマイナンバーカードでは閲覧できてしまうなんて。


まったくワクワクしない「続編」情報も

 そんななか、こんな情報も。

 『新マイナカード、26年にも』(毎日新聞6月7日) 《政府のデジタル社会推進会議は6日、セキュリティー機能を高めた新しいマイナンバーカードを2026年にも導入する方針を決めた。》 

 出た、「シン・マイナンバーカード」!  第一作がまったくヒットしていないのに続編を発表しているみたいだ。こんなにワクワクしない続編も珍しい。






コメント (1)
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