(12日目・5月2日) 旅館~26番札所 金剛頂寺→ホテルなはりへ国道をひたすら
歩く快晴。5:45起床、準備、朝食→7:15旅館さん出発→7:50接待
所民宿うらしま→8:35 26番札所 金剛頂寺9:10→9:40道の駅キラ
メッセ 室戸10:50→13:40昼食(ドライブイン オハラ)
14:25→16:15ホテルなはり着、泊り。
本日珍しく朝から快晴だが、やはり朝は肌寒い。本日は土佐湾東側を歩きに歩いた。
寝覚めの微睡んでいるときにいろんなことが思い浮かんでくることが多い。今朝も
そうだった。四国で生活をされておられる方は、コロナ禍の今遍路に対してどういう
思いを持っておられているのだろうか。子供たちやとくにご高齢の方々からはよく挨
拶の声をかけていただく。しかし、本当に歓迎してくれているのだろうか、遍路がウ
イルスを持ってきたとか、クラスターを発生させていなかったのか、地元のメディア
からそんな報道はないけれど、どうだろう。本当は歓迎したくない方も少なくないの
ではないか、とにかく浮かれることなく歩こう、そんなことを何故かふと思いながら
出発の準備に取り掛かった。津照寺門前、室津漁港に面した旅館さんでは気が通じ合
うような、安心・やすらぎのもてなしをして頂き、朝食時のお接待の小夏もとてもお
いしかった。
歩き始めて朝から多くの地元の皆さんに挨拶を頂いた。30分ほどで26番 金剛頂寺
への登り口についた。その入り口にある民宿喫茶うらしま は2000年の自転車遍路の
時に甲の浦に真夜中に着いて24番25番と参り、走りに走って朝食を食べたところ。店
は改築しているが懐かしかった。しばらく歩くと遍路道の山道と舗装道路との分岐
で、前回ここで金色の納札の名古屋からの自転車遍路さんと出会い怒りっぽいけど人
の好い方だったこと、ここで自転車を止めておいて歩いて登ったことなど、懐かしい
思い出。今回は歩きなので26番にお参りし、室戸岬と室戸市街地を撮影した後、登り
口と異なる先の道へのショートカット道を降りた。国道に合流したところは、道の駅
キラメッセ 室戸。多くの田舎の道の駅と同じように地元の人たちが野菜を持ち寄り賑
わっていた。休憩していると御高齢の上品な夫人が声をかけてきた。
「どちらから来られましたか?」
「大阪です。」
「通し打ちをされておらるのですか?」
そこで22日以降のこと、焼山寺での打ち直しのことなどを話したら、
「私は、20回以上回ってます。但し通し打ちは2回だけですけど。歩き遍路さんに
出会いますと本当に懐かしくてほっとするんです。お接待をさせて下さい。」
とおっしゃられて500円のお接待をいただいた。丁重にお礼を言い納札を渡した。
自らお名前(N子さん)を言われ、御歳は80歳とのこと。こんな時は、朝のもやもや
感もすっきりする。
さて、先々の都合上ここからは、ひたすら歩きに歩いた。腰も重く痛くなってくる
ほど。左手に土佐湾東側が迫る国道55号線が遍路道。いい加減腰の重い、じわじわ痛
に悩まされる中を16:15に本日の宿泊地、ホテルなはり に到着。ここまで今回は路
線バスも使っての3日間の行程だったが、20年前に自転車で来た時に甲の浦から、ほ
とんど同じ道を1日でやってきたホテル。懐かしいのとやっと着いてほっとしてフロ
ントでそのことを話すと、
「すごいですね。」
と。そう、50才代のころはすごかったのだ。ホテルの露店風呂からは明日登る心に
残った27番神峯寺(こうのみねじ)の稜線がよく見え、部屋に戻った時に写真に収め
た。
(本日、41,706歩 歩行、29,1Km)
(室津漁港の朝)
(金剛頂寺への歩き遍路道にて)
(金剛頂寺遍路道での山門)
(金剛頂寺本堂)
(境内から、振り返り室戸岬を望む)
(道の駅キラメッセ室戸、心のこもったお接待を頂いた)
(思いで多いホテルなはり)
(明日登る神峯寺を頂く稜線)