【70才のタッチ・アンド・ブースト】ーイソじいの”山””遍路””闘病””ファミリー”ー

【新連載】 『四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ』

四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ 5 写真は焼山寺 境内

2023-02-01 00:44:26 | 四国曼荼羅花遍路 通し打ち45日のマイウェイ 発心の道場(徳島県)編
(5日目・4月25日)  12番札所 焼山寺をリベンジ。いろんな人と出会う。これは巡礼の道とい うより修験道かと改めて思う

 曇り後快晴。6:00起床・朝食。昨夜、ばあちゃんにリベンジ(『打ち直し』とでも
いうのか)の話をすると、7:00に柳水庵に送ってくれると快諾を頂いてた。7:30に少
し遅れたけど旅館発で7:50昨日の中断場所柳水庵(H500)に到着。軽くストレッチをし
て早速出発。8:45浄蓮庵・左右内の一本杉(H745m。距離2km強、標高差250m)に
到着した。
 柳水庵を出発して10分ほどすると一人の遍路さんが追い付いてきた。一昨日の藤井
寺近くの宿を朝に出発されたのだろうが、この時間に柳水庵はかなり速いペース。し
ばらく一緒に歩き挨拶などしたが、Hさんと言われた。そのうちもう一人追い付いて
こられて、その方はAさんと言われ、やはり健脚。しばらく3人で談笑をしながら歩い
た。お二人とも気さくでポジティブな好漢だった。何しろAさんはフルマラソンで3時
間38分。Aさんも4時間8分とのこと。そして山屋でトレランにも挑戦とのこと。お二
人とも40才代くらいか。お遍路さん同士では『遍路の訳や理由』などは誰も聞かない
し話題にもしないけれど、特に歩き遍路さんとは少し打ち解けてくると10人7~8人は
山の話になると盛り上がることが多い。お二人も同様で、北海道の山、南アルプスの
山、剣岳の話になると盛り上がった。私も加わって楽しく話したけれど、話の中では
気持ちは若くて無謀気味だけれど肉体は73才、そのうち
 「私は歩くの遅いですし、特に下りはまるでダメなので、お互いマイペースで行き 
 ましょう。」と言い、
 「それでは」
 と、それぞれ歩き出して、あっという間に『置いてきぼり状態』。道は浄蓮庵の一
本杉から今度は標高450mの県道43号が貫いている集落まで『遍路ころがし』2つのア
ップダウンの2つ目のダウン。下り坂なのに集落手前でお二人に追い付いてしまっ
た。集落に入るころには昨日が嘘のような快晴。そしてこの集落は20年前の自転車遍
路の時自転車で押して通った記憶が、かすかに湧いてくる。川(左右内谷川)があっ
て、川沿いの平地に民家が点在し、庭や畑には柑橘類の木(みかんやスダチか)があ
ちこちにといった景色。ここしばらくまた3人で談笑しながら、やがて2度目のアッ
プ、いよいよ焼山寺へのアプローチに差し掛かって、再び『マイペース』で進むこと
とした。
 浄蓮庵の下りからずっと、本日は靴で行動しており靴中の足が激痛に近づいてく
る。やはり、心配のネタが現実に被さってきた。何とか約200m登り、十丁の丁石を
見てやれやれの思いで、少し歩きやすくなってきた遍路道を登り、11時15分に焼山寺
(H700)山門に到着。よもやの2日がかりだったが、どっと安ど感と達成感が。
 境内に入り、すぐに靴からカジュアルサンダルに履き替えほっとして階段を上ると
、先行していたHさんとAさんがお参りを済ませてリラックスしていた。私がお参り
と納経をして頂いている間、二人はおにぎりを食べている。私は行動食はとりあえず
パスして、再び三人で行動再開。Hさんは私が昨日世話になったばあちゃんの旅館へ
のコース、Aさんは車を藤井寺に駐車してあるので、一旦11番に戻って明日の遍路拠
点まで車で移動。Hさんは歩き、Aさんはその日その日の拠点に移動して遍路をする
といったやり方。お二人とも通し打ちを何とかしたいけれど、仕事の関係でできるか
どうかはわからないとのこと。
 とりあえず焼山寺から一番近い路線バス停のある鍋岩へ向かう。舗装道路を歩き50
分ほどで1日3本の路線バス停、その先少し行くとばあちゃんの旅館へと向かう山道の
遍路道入り口に旅館の看板が出ている。Hさんが最初は舗装道路を歩いてと言ってお
り、私は山道を行くならお付き合いします、と言っていたけれどやはり一人で頑張っ
てきますと言ったので山道入り口で別れた。
 県道43号線を辿り鮎喰川(あくいがわ)の橋を渡ると、やっと1時間に1本程度の
路線バススターミナル着。発車直前の路線バスに乗って国道438号線を昨日の神山温
泉を過ぎ、15時15分青井夫(あおいぶ)バス停で下車。Aさんはそのまま徳島駅迄。
青井夫谷川や鮎喰川に沿って舗装された道を歩き、16時丁度に荷物を預けてあるばあ
ちゃんの旅館に到着。勝手に中に入って遅い行動食のおにぎりを食べていると女将さ
んが戻ってきた。旅館のすぐ前のバス停から38分発のバスがあるというので、急いで
荷物を詰め込みバス停に向かうと、山の方からHさんが元気にやってきた。さすがに
早くて健脚。
 路線バスの乗り継ぎと歩きで13番札所 一宮寺近くの旅館を目指す。女将さんの息
子さん、ばあちゃんの孫さんで徳島市内に下宿している大学生君も遠隔授業のため家
で授業を受けていたのだが市内の帰るということで同じバスに乗車。好青年。友達と
出会う機会がなかなかできないのつらいねえ、とか話していたが、私は行者野北バス
停で下車して孫君と別れた。
 再び鮎喰川を渡り、路線バスを乗り継ぎ、17時30分一宮
札所前バス停下車、本日の旅館着。旅館の客はほかにお一人。あとで顔を合わすと、
4日前に十楽寺宿坊でご一緒で、一昨日藤井寺の旅館でもご一緒で、昨日雨中の遍路
ころがしに挑まれた女性の遍路さんだった。食事前に苦労話を話し合い、明日以降の
遍路にエール交換。
 私は明日はこの遍路最初の半日off日。昼までに17番札所 井戸寺に到着し、そこで
待ち合わせのうえ大学時代の仲間、Kさんが美味しい親子丼をお接待してくれるとい
う。初めて気持ちのゆとりを実感する。明日はいろいろ整理、写真整理もできそう。


(ばあちゃんの旅館の窓からの朝。下は鮎喰川)
(一本杉庵に登る)
(一旦集落(H450m)ダウンして、この先は、再びアップ)
(やっと十一丁の丁石)
(焼山寺の歩き遍路へのウェルカムゲート)
(焼山寺への路線1日3本の路線バス)
(本日宿泊、一宮寺前の旅館の夕食)




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