【70才のタッチ・アンド・ブースト】ーイソじいの”山””遍路””闘病””ファミリー”ー

【新連載】 『四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ』

四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ 10 写真はJR牟岐線社内。遍路さんも多い。

2023-01-27 17:33:27 | 四国曼荼羅花遍路 通し打ち45日のマイウェイ 発心の道場(徳島県)編
(10日目・4月30日)  22番札所 平等寺~23番札所 薬王寺 本日天気晴朗なれど風寒し。発心の道場・徳島県からいよいよ 修行の道場・高知県へと入る

 天気晴朗、風は肌寒い。5:30起床、準備、朝食→7:50発・22番札所 平等寺
8:20→10:10JR阿波福井(肌寒い。道迷いの挙句列車の待ち時間が長いので
1駅先まで歩いて行く)→19:40JR阿波福井発→10:55JR日和佐着→11:10 23
番札所 薬王寺(徳島県最後の寺)11:40→13:03JR日和佐発→13:38JR阿波海
南駅着→14:06DMV阿波海南駅発→14:32 DMV道の駅東洋町着(DMVは旧JR
線の線路を使用し、レールと道路と両方走れるように改良したバスの路線。当
地の名物で多くの“撮り鉄さん・鉄子さん”がいた)→東洋白浜リゾートホテル
 本日も朝は腰痛が残っていて気にはなったが歩き出すと快調になってくる。
単にロキソニンテープの効果かなあ、とも思わなくもない。平等寺からしばら
くは朝の間は寒かった。
 いよいよ修行の道場、高知県に入るが高知県は長丁場。スケジュールの調整
ともう一つ太平洋に沿った遍路道は集落の間隔が離れている。左は太平洋、右
は山の路が延々と続く。そこに、万万が一津波が来たら大変やばいと遍路の計
画段階から苦慮していた。当地に生活しておられる皆様には大変失礼な、申し
訳ないような思いを持ちつつ結局効率と安心を考慮して公共交通機関を使うこ
ととする。 
 ゴールデンウィークがスタートし遍路さんがにわかに増えだした。それも自
動車での遍路や自転車での遍路、バスツアーが多く、歩き遍路さんは徳島県で
無念のリタイアをされる方が少なくない。リタイアされる方は、区切り打ちの
遍路さんと、通し打ちの遍路さんではフィジカルのこともあるけれど、やはり
多いのは靴が合わずに足の激痛で歩けないといった方が結構おられる。
 私は最強の味方であるカジュアルサンダルのおかげで、ひどい外反母趾と偏
平足で不安ではあったが、無事に難なくクリアして歩き遍路を続けている。通
し打ちの歩き遍路さんもここまでくると皆さん健脚でおられる。しかしリタイ
アとかで歩き遍路さんの数は高知へ入るとかなり減ってきている感じだ。自動
車、自転車、バイク、バスツアーなど全体としてはGWに入って増えてきてい
て、遍路宿や民宿の予約がとりにくくなっているし、料金も“GW価格”で高く
なっているところが多い。初日から出会った歩き遍路さんはバラバラになっ
て、それぞれマイペースで遍路をしておられるようだ。JRやDMVには折り畳
み式のロードレーサーを積んでリラックスしている自転車遍路さんが多く、ま
るでお遍路列車の様相だ。自転車でも区間によっては鉄道を利用するのだな
あ、と思った。結局徳島県では、阿波川島⇒鴨島間、JR徳島⇒阿波赤石と阿
波福井⇒日和佐⇒海南間はJRを利用し、後はすべて歩き通した。
阿波海南⇒甲ノ浦(鉄路)⇒道の駅東洋町(バス)間は、旧JR牟岐線のレー
ルを活用し、レールと道路と両方走れるように改良したバスの路線である
DMVに乗る。DMVは当地の名物で多くの“撮り鉄さん・鉄子さん”が海南駅の
バスから鉄路への切り替え地点にいた。DMVは定員20名の予約制で、その日
はGWでもありかなり満員とのことであったが、幸い空席があり乗ることがで
きた。乗れなかったら東洋町まで、まるまる路線バスで行かざるを得ないし、
時間も1時間40分ほどかかってしまうところだった。
 本日の宿泊は、リゾートホテルで5階建て。場所は甲の浦(かんのうら)の
ビーチにあり、キャンプ場も併設されていて多くの家族連れで賑わっていた。
ビーチには津波避難施設が作られていて、多少の緊張感もある。ゴールデンウ
ィークも重なって、なにやらストイックな遍路修業というより、娑婆に戻った
感じ。あと1週間ほどは仕方がないか。宿泊のリゾートホテルは地元の方が経
営しておられ、レストランは閉鎖し夕食はなし。普段はあまり客もいないとの
こと。コロナがそれに輪をかけているのだろう。遍路宿も休業から廃業へと増
えているらしい。仕方なく近辺の飲食店に行ったがどこも満員で、3件目(最
後の店)でやっとシーフードパスタにありついた。
 甲の浦は前回の自転車遍路の時に、現在は廃路線になっている大阪南港から
のフェリーで下船した場所で、本日四国で唯一の残った未踏の区間、日和佐
(徳島県)と甲の浦(高知県)間が埋められた。明日は眼前の広大な太平洋
(海)と空を睥睨して、空海が自らの名を定めた修行の場所といわれる、御蔵
洞(みくらど)から24番札所 最御崎寺に上り、長大な修行の道場に挑む。
     (本日距離約、56.9km うち歩行、22,581歩  距離、15.8Km)
(民宿山茶花さんの朝食。お接待のお餅とお菓子も頂いた)

(22番 薬王寺を目指して歩いたが・・・)

(2駅歩いて、結局JRのお世話に)

(22番薬王寺境内からの日和佐の街並み)

(海南からは、鉄・道路両用のDMV)

(鉄道モードからバスモードへと切り替え)

(甲ノ浦ビーチの津波避難塔)

(本日宿泊の 白浜東洋リゾートホテル)