【70才のタッチ・アンド・ブースト】ーイソじいの”山””遍路””闘病””ファミリー”ー

【新連載】 『四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ』

四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ 14・15 写真は松尾大師堂(接待所)

2023-01-22 22:25:50 | 四国曼荼羅花遍路 通し打ち45日のマイウェイ 修業の道場(高知県)編
(14日目・5月4日)小さなお宿ハウス~松本大師堂(接待所)~29番 国分寺
         ~30番 善楽寺~ホテル・サンピア セリース泊
   5:00起床、準備、朝食→7:00出発→9:00松本大師堂接待所9:20→10:20 29番札所 国
分寺(在所の賑わいの里寺)11:00→12:50 30番札所 善楽寺、昼食14:20→15:00ホテ
ル サンピア セリーヌ泊り。

 快晴。朝食は昨日から引き続いてのファミリームードの朝食を頂く。ご夫妻ともま
だお若く、失礼ながら今までのいくつかの遍路宿の『ばあちゃん大女将』などではな
く、ご主人もまだひょっとして現役バリバリで仕事をしておられるのかなあといった
感じだった。本日は5月4日の祭日で、在宅されているのかなあとも思う。朝食はお接
待とのことで、ご夫妻の心優しさに改めて感激する。 
 私のゼッケンの“NO WAR”の話題にもなり、戦争は絶対悪、絶対反対の思いを共有
する。神奈川の青年は先に出発し、昨日の話では歩きで通し打ちの予定とか。かなり
健脚のご様子で、若者パワーがうらやましい。私は、マイペースで準備をととのえ、
お礼を言って出発。出発前におしゃれできれいに黄色に塗られたハウスの建物を撮
影、私自身も撮影していただき、「お気をつけて」の声に送られ出発。
(明るくおしゃれなハウス)

(出発前の記念撮影)

 さて、やはり南北上下方向ばらばらの地図に悩まされて、うまくイメージ通りに歩
けないけれどなぜか、なんとか松本大師堂に着いた。この大師堂は簡単な屋根付きの
町内の人が寄りあうような場所になっていて、朝9時というのに10人以上の方が寄っ
ておられた。
 すでに歩き遍路さん3人が先客で、一人の方は私と入れ違いのように出発され、一
人は外国人のIT技師ともう一人は女性の歩き遍路さん。在所の方が集まりお茶やコー
ヒ、紅茶、いろんなお菓子を接待してくれている。在所の方は和気あいあいと話し合
いながらお遍路さんとも話を楽しんでいる。地元の人は若いころに就職とかで京阪神
に行かれて、特に大阪と何らかのつながりのある人が多く、地名などよくご存じ。歩
き遍路さんは関東からの人が多く、外国人はやはりドイツ人が多いとのこと。次から
次へと入れ代わり立ち代わり地域の人がやってきて楽しいひと時。中心になっている
のはご夫妻の方のよう。
 「去年の今日は一日で7名の歩き遍路だったけれど、今年は今でもう9人。」
 と、賑わいが戻ってきて嬉しそうだった。以前は外国人が日本人より多かったとか
外国人はドイツ人が一番多いとか、最近は中国人の方が多いかもしれない、とか、い
ろんな話をしてくれた。接待所にいて一緒におしゃべりをしていた女性、外国人(国
籍は聞いていないが黒人の方だった)に続いて私も出発するまでに別の遍路さんもや
ってきた。出発して農道をしばらく行くと軽自動車が停車し、中から男性の方がお接
待と言って小分けしてパック入りにした“おこわ”を出してきた。今から接待所へもっ
ていくとのことで、ありがたく頂戴し、納札を渡した。
 やがて29番札所 国分寺着。かなり道は遍路地図ではわかりづらかったが、にぎやか
な都市部なので、行きつ戻りつで何とか。ここ高知県の国分寺は在所の人が集まる賑
わいの里寺。このあたりから遍路地図の番号が変わり北が上になった。さすがに道と
方向のイメージがわいてきて道迷いすることがなくなった。
 
(上2枚は、国分寺境内風景。)

 国分寺から30番札所 善楽寺を目指しながらいろいろと考えた(朝からだけど)。
歩き遍路をしていると、体力(健康)もメンタル(健康)も社会的諸条件(資金、仕
事、社会活動等)も“目、一杯いっぱいを今生きている”実感がずっしりとくることが
ある。この贅沢が自分に許されていることに感謝して、浮かれることなく地に足付け
た生き方をしようと、真面目に思うようになってきた。高知での断酒会の参加も、プ
レスリリースなどの当初思っていた“受け狙い”はサッパリと辞めて自然体で素直に生
きようと思っている。
 蒲原の遍路休憩所や銀行の野球グランド過ぎて、坂を上り詰めたら予想通り自転車
遍路の時にあえぎあえぎ、ついには押して上った逢坂峠への県道に出た。30番札所 善
楽寺はもうすぐ。やがて善楽寺に到着。お参りと納経を済ませると、松尾大師堂を先
に立った外国人と再会し、彼もいただいたお接待の“おこわ”の昼食を食べるというの
で、ベンチに並んで食べた。足を痛めているようなので、私のカジュアルサンダルを
見せると“Good Idea”とのこと。
(蒲原の遍路休憩所)

(善楽寺境内にて)

 昼食後、彼と別れて再び歩き出し高知市内も徐々ににぎやかな地域になってきて、
やがて本日の宿泊所ホテル サンビア セリーヌにチェックイン。このホテルを確保す
のに難儀した。連泊と4日は1泊2食が条件とのことで、5日は“遍路価格”とのこと。
連泊は予定外だったけれど、野宿の場所もなく、ネットカフェもゆっくりできずでや
むなく連泊として、明日は遍路をオフにして、レンタサイクルで明後日の宿泊所に荷
物を運んで明後日は身軽でたくさん歩く予定。それ以外に明日は溜まったタスクをこ
なすのに有効に利用しようと戦術変更。
 
                  (本日、37,690歩  すべて歩行、26,3km)


(15日目・5月5日)  オフ中閑話‐その2
    本日は久しぶりのリラックス日で、溜まってきている用事をクリアしようその前に
明日から“怒涛の歩き3日間”なので宿泊予定の春野のホテルにレンタサイクルで不急の
荷物を運んでおこう、ということで、まずJR高知駅へ。観光案内所で無料のレンタサ
イクルを借りて春野へと向かう。
 遍路道ではなく近い道を、と女性に道を聞いてその通り行ったのはよいが、それが
かなりのアップダウンで、トンネルもありその入り口でコース案内の看板を見ている
と、地元のハイカーの女性が『ここはハイキングコースの登り口』『ようこんなとこ
ろまで自転車で』という道だった。
 帰りは目的地のホテルのスタッフに桂浜と市内をつなぐ道を教えてもらい、比較的
簡単に帰ってきた。高知駅にある懐かしの『王将』で夜食のテイクアウト、コンビニ
で間食を仕入れてホテルに戻ると18時で、結局何もできず。
 最近思うことは、どう表現していいかまだよくわからないけれど、“今、体力もメン
タルも社会的諸条件も、目一杯に生きている。幸せなこと”という実感。なんとな
く“邪(よこしま)なことや、打算的なこと”そんなことが思い浮かばない感じがす
る。体力も、メンタルも一杯だからなのか、一杯といっても今のところ限界という一
杯でもなく、フルスロットルしてるという方が近いかもしれない。明日からの怒涛の
歩き3日間、考えてみよう。

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