答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

57歳土木屋、杜の都でCIM(のようなもの)について語ってみた

2015年08月17日 | オヤジのICT修業

杜の都でCIMについて語る57歳土木屋(ヒゲブチョーさん撮影(たぶん))

 

「CIM」とは、計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルに連携・発展させ、あわせて事業全体にわたる関係者間で情報を共有することにより、一連の建設生産システムの効率化・高度化を図るものである。(国土交通省ホームページより)


これがCIMなのであれば(というかそうなのだろう)、わたしがいかに『中小零細建設業でたのしむ「和」のCIM」というお題で熱弁をふるおうと、「たのしむ」と「わのしむ」の語呂を合わせたオヤジギャグでしかない。

そして、わたし(たち)が実践し(ようとし)ている「3Dモデルを活用したフロントローディング」というやつは、ひいき目に見ても、あくまで施工段階におけるCIMの一形態でしかなく、辺境の土木屋が独断で行っていることを思えば(ゲリラ戦法ですな)、とてもとても、エラそうにCIMなどと呼べるものではないだろう。

と、何度も何度も書いてきたし言ってきた。そして、わたし(たち)がやろうとしていることなど、「たいしたことない」のだと言ってきた。謙遜でもなんでもなく、心の底からそう思うからだ。だが、そう注釈つきで語るのは、そろそろ止めにしようか、などと思っている。「めんどくさい」というのもたしかにある。だが、それよりも、近ごろなんとなく感じていることがあるからだ。

「CIMでこんなこともあんなこともできるんだぞ」という華々しい打ち上げ花火は数あれど、結局それらのほとんどが、今のところ、「あれもできるぞ」「これもできるぞ」ということでしかなく、「現場で何のために使うのか」「現場で何をしたら自分たちのために使えるのか」、というのは、官と民とに関わらず、皆一様によくわかってないのではないか、ということに思い至ったからである。

してみれば、わたしが言うところの「3Dモデルを使い倒せ」というのもまた、CIMと呼んでも何ら不都合がないのではないのか。いや、それどころか、たしかに皆さんが口々に言うように、素晴らしい取り組みなのではないか(まだまだ萌芽ですけどね)と、ひそかな自信を持ち始めたからである。

だから、せめてこれからは、「CIM(「のようなもの」ですがネ、あくまでも)やってます」と名乗ってもいいのではないかと、そう思うのだ。


な~んてことなどを考えつつ参加していた「CIM勉強会in仙台」。盟友ヒゲブチョーの発表の最後あたりで、こんなスライドが。

 

 

しかし建設業は、あらゆる段階でプロではない人びととの意思疎通を図る必要がある

 

 

そのための道具のひとつがCIM


さすが、我が盟友(彼は師匠なんて呼んでくれるんですが、わたしにとっては同志、あるいは盟友ですネ)。よ~くわかっていらっしゃる。

朋あり、遠方に。また楽しからずや。

なのであるな。



 

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