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日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

愛知万博・イスラム系パビリオン訪問記2/サウジアラビア

2005年06月12日 06時04分26秒 | 愛知万博・イスラム系パビリオン訪問記
ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)5日 ヤウム・ル・アハドゥ(日曜日)
サウジアラビア館公式HP
本物のキスワがかかる内部空間

 サウジアラビア館は、外国パビリオンの中ではメインゲートから一番近く、入場しやすい。
 入場すると、アラビア風の街が再現してあり、模型を使ってアラビア生活があちこちで紹介されている。この「日常の空間」を過ぎると、「信仰と産業の空間」となる。

 目玉はやはり、本物のキスワだろう。キスワとはメッカのカーバ神殿にかけられている巨大な黒い布で、クルアーンなどが金糸で刺繍してある。
 一年に一回交換することになっており、今回展示されているのは、昨年使用されていたものの一部。
 日本で他にキスワが見られる場所は、大阪の国立民族学博物館くらいだろう。

 他には、純度別の原油の標本がなかなか人気を集めていた。長さ30センチ、直径10センチくらいの、砂時計のようなアクリル容器の中に原油が入っており、ひっくり返すと粘度がわかる仕組み。これが5本ほど壁にかかっていて自由にいじれる。

 パソコンを使ったサウジアラビアクイズなども随所に配置してあり、外国パビリオンの中では比較的、子供も楽しめると思う。

 360度の大スクリーンでは、アラビア半島の自然、サウジアラビアの歴史と生活、聖地メッカとメディナなど、貴重な映像が見られる。
 多くの国のパビリオンで、自国紹介ビデオを上映しているが、サウジアラビアのものはかなり面白かった。自分がムスリムだからかもしれないけど。

 出口ではパンフレットと、大きな紙の手提げ袋を配っている。この袋が収容力が大きく、各パビリオンでもらったパンフレットを入れたりするのに役立った。

 それにしても、ここはスタッフが日本人ばかりだったような気がする。やはり、アラブイスラム学院の卒業生なのかな?
 

サウジアラビア館外観アラビア風の空間が広がる
アラビアの生活を紹介大スクリーンでメッカ巡礼の映像も見られる

愛知万博・イスラム系パビリオン訪問記1/能書きみたいなもの

2005年06月11日 21時55分01秒 | 愛知万博・イスラム系パビリオン訪問記
ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)4日 ヤウム・サブティ(土曜日)


 昨日・今日と一泊二日で愛知万博に行ってきた。
 堂々と言うと怒られそうだが、ウソっぽい「地球環境保護」に関心があるわけではなく、単にイベントが好きなだけだ。

 まあ、学園祭を見に行くのと変わらないノリである。でも、たぶん、ほとんどの人がそうなんじゃないかな?

 「うぉーっ! 地球環境保護だ! みんなもっと森林を大事にしろ! おお、森林体感ゾーンはなんて素晴らしいんだ! さすが『自然の叡智』! 日本庭園ベリーナチュラル! ひゃ~っ! サツキとメイの家もエコロジーだぁ~っ!」などと力いっぱい地球環境に関心を持ちながら回る人はほとんどいないだろう(いたらコワイ)。

 さて、二日間ですべてのパビリオンを回ることは不可能なので、各国のパビリオンのみに絞って回った。
 というより、予約無しで企業系パビリオンに入ることは不可能に近い。今日の朝9時10分には、「トヨタ館は8時間待ちです」「日立館は7時間待ちです」など、正気の沙汰とは思えないというか、すでに気が遠くなる状態であった。
 万博全体に対してはいろいろ言いたいこともあるが、それはこのブログの趣旨ではないので、ここでは書かない。

 で、65館の各国パビリオンのうち50館に入場した。イスラム系は、モロッコとリビアを除いて、20数カ国(共同館内の参加を含む)すべて制覇した。時間の関係で、この二つに行けなかったのが非常に残念だ。

 各国のパビリオンについては結構満足である。シンプルなパビリオンも、ハイテクを駆使したパビリオンもあるが、それぞれに良かった。展示品がすべてレプリカでも全然不満は無い。

 「これで一ヶ月ほどは、ブログのネタに困らないな」というセコイ気持ちを胸に秘めて、明日からイスラム系各パビリオンについてダラダラつづって行こうかと考えている。