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■:PS2「BECK THE GAME」
月刊少年マガジンに連載中のハロルド作石原作の人気コミック
「BECK」をゲーム化したのが、「BECK THE GAME」である。
累計700万部を超える人気コミックのゲーム化だけに
期待しているユーザーも多いことと思うが、
取り敢えずゲームというより
「ファン向けのコレクターズアイテム」
と認識しておいた方が良いかも知れない。
公式サイトにも「デジタルコミック風の~」と書いてある通り、
基本となるメモリアルシーンシステムとは、
分岐の時など所々でプレーヤーが介入可能なデジタルコミックだ。
それだけだとあまりにも簡素過ぎると思ったのか、
簡単な音ゲーがミニゲーム(要はお茶濁し)として入っている。
この音ゲーなのだが、
「ライブゲーム」「グルーブゲーム」と2種類入っているように見えるものの、
実際はどちらもリズムに合わせてボタンを押すだけで大差はない。
違うのは、使用するボタンの数ぐらいだ。
「グルーブゲーム」はいくつかのボタンを使い分けなければならないが、
「ライブゲーム」に至っては使用ボタンはひとつのみという潔さで驚いた。
コントローラーを両手に持ち、延々とひとつのボタンを押す行為の空しさは
私の少ないボキャブラリーでは伝え切れないほどに侘しい。
マーベラスの営業も、これではさすがに売りにくいと思ったのか、
「いや、でも使用するボタンがひとつと言ってもですね、
そのボタンはどこでもいいわけですよ。
□ボタンでも×ボタンでもいいし、
左スティックでも右スティックでもいいわけです。
ですから、こういう遊び方も出来るわけです」
と言ったが早いか、デュアルショックを上下にひっくり返し、
ミニチュアのギターに見立てて右手で左スティックを
カッコ良く弾き始めた。
「どうですか?ギターっぽいでしょ?」
と笑顔を振りまくマーベラスの営業だが、
残念ながら私にはトニー谷にしか見えなかった。
PCエンジン時代には随分と非難されたデジコミだが、
私はファン向けのアイテムとしては決して悪くないと思っている。
私がPCエンジン版の「うる星やつら」や「トップをねらえ!」でも
それなりに満足出来たように、「BECK THE GAME」も
原作のファンならそれなりに満足出来るのではないか。
デジコミと知らずに購入したユーザーがどう受け止めるのかは微妙だが。
*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
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タイトル:BECK THE GAME
機種:PS2
メーカー:マーベラスインタラクティブ
発売日:2005年3月31日
価格:7329円(税込み)
公式サイト:http://www.mmv-i.net/game/ps2/beck/index.html
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