忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
*当サイトは商品やサービスへのリンクにアフィリエイトを使用しています。

男気と泣き落としの狭間で揺れる、DC「TRIZEAL」

2005年03月03日 | 作品紹介(ゲーム)

■DC:「TRIZEAL トライジール」
■PS2:「シューティング ラブ。 TRIZEAL」

既にあちこちのHPやBLOGで取り上げられているので
御存知の方も多いと思うが、
2005年に今やギャルゲー専用マシンと化しているDC
STGを出そうじゃないかという男気のあるメーカーがある。
トライアングル・サービスという会社だ。
これだけの悪条件で出すからには何か秘策を持っているのかと思えば
どうも丸腰で挑んできたらしく、案の定、受注状況が思わしくないらしい。

トライアングル・サービスがピンチです

という特設ページまで設けて予約をアピールしている。
私も上記のページをざっと読ませてもらったのだが、
この特設ページそのものが、
何故売れないのかを如実に物語っているような気がする。
最も気になったのが文章だ。
ユーザー向けにわざと砕けた書き方をしているのかも知れないが、
あれでは「本当に必死」なのか
「これもお遊び的な企画のひとつ」なのか区別がつかない。
STGという、今や絶滅に瀕したジャンルに
敢えて切り込もうとするチャレンジ精神は評価できるし、
それだけの愛情を持って制作してきたのであろうことも推察出来る。
だがそれだけだ。
自分の手掛けた作品に愛情を持つなんてことは
クリエーターとしては最低条件ではないか。
愛情を持って制作したソフトが売れるなら、こんなお気楽な商売はない。
良作を多数リリースしていたメーカーが売り上げ不振で
消えていった例など、過去にいくらでもある。
それが現実なのだ。
その現実にぶち当ったからと言って

「”世界の中心で~”風だと「助けてください」なんです。」
「ゲームが売れないと、もの凄く痛いんです。
 痛い痛い痛い痛い・・・・すべって転んで大分県。」
「ナイス援軍です。暴れん坊将軍です。
 松平健です。マツケンサンバIIです。」

などという言葉を並べたててどうしようというのか。
「全部引き受けてやろうじゃねぇかと。」
立ち上げた企画なら、現在の不振も引き受けるべきだろう。
少なくとも、尻を拭うのはユーザーではないはずだ。

この文章を書かれた方はおそらく責任者であろう。
お気持ちは痛いほどお察しするが、
特設ページが功を奏し、今回は利益を確保出来たとして、
次回作でまた手詰まりになったらどうするのだ。
「またまたピンチです」とでもやるつもりか。
動画の公開されている「ProjectΛ」を見る限り、
同じ轍を踏みそうな予感がするのだが・・・

私はジジィゲーマーだが、
動体視力の衰えた今でも、年甲斐もなくSTGが好きだ。
「TRIZEAL」も特設ページ経由で1本予約させていただいた。
未プレイではあるのだが、制作者の愛情を信じて、
最初で最後のつもりで乗せられてみる。
だが、こんな真似はこれで最後にして欲しい。


■Xbox360:「シューティングラブ。200X 攻略DVD同梱版」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:TRIZEAL(トライジール)
    機種:DC
  メーカー:トライアングル・サービス
   発売日:2005年4月7日
    価格:7140円(税込み)
発売元サイト:http://triangleservice.co.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする