▼Switch「風来のシレン6」博打度UPでハラハラドキドキも3倍増

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発売中■Switch:不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録
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発売中■Switch:不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録
初代「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」がスーパーファミコンで発売されたのが1993年9月。
「ドラクエ」からの派生タイトルだった「不思議のダンジョン」も気がつけば31年の長寿シリーズになった。
先月末に発売されたNintendo Switch「風来のシレン6」は、同シリーズの評価を確固たるものにした
風来の旅人シレンが主人公のナンバリング最新作。
1995年■SFC『不思議のダンジョン2 風来のシレン』
1996年■GB『不思議のダンジョン 風来のシレンGB 月影村の怪物』
2000年■N64『不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』
2001年■GB『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』
2002年■DC『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』
2006年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレンDS』
2008年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 砂漠の魔城』
2009年■Wii『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』
2010年■PSP『不思議のダンジョン 風来のシレン3 ポータブル』
2010年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』
2012年■PSP『不思議のダンジョン 風来のシレン4 plus 神の眼と悪魔のヘソ』
2010年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』
2015年■PSV『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』
2019年■スマホ『不思議のダンジョン 風来のシレン』
2020年■Switch『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』
2022年■スマホ『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』
2024年■Switch『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』
ポケットモンスターとのコラボによる「ポケダン」やチョコボを主人公にした「チョコダン」を除いた
シレン主人公の作品だけでもこれだけ家庭用(スマホ含)でリリースされていた。
ざざっと眺めて、特にお気に入りとして記憶しているのは
1995年■SFC『不思議のダンジョン2 風来のシレン』
1996年■GB『不思議のダンジョン 風来のシレンGB 月影村の怪物』
2002年■DC『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』
2006年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレンDS』
2010年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』
2010年■NDS『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』
このあたりだろうか。
プレイ中ずっと緊張感を維持しなければならないタイトルなので
大画面で遊ぶより携帯用機で没入した方が楽しさが増すように感じて
GB版やDS版は暇さえあれば遊んでいた。(初代ポケダンもGBAで良く遊んだ)
今作はナンバリングとしては「5」以来14年振りの完全新作。
2020年にSwitchに移植された「5 plus」のセールスが好調だったことから
完全新作の制作にGOサインが出たというインタビュー記事をどこかで読んだのだが
実は私もそれ(新作)を期待して買い、しかし積んでいるのは内緒の話。
今のところテレビは使わず、有機EL本体の携帯モードでプレイ中。
『原点回帰』を掲げて制作されたというだけあり
31年共に生きてきたシレンジャーの私から見ても手触りがほとんど変わらない。
使用ボタンの数は多いが、長年かけて少しずつ改良されてきたシステムなのですぐ慣れた。
シレンを遊ぶ上では、グラフィックや音楽やストーリーよりも
まず絶対的に『手触り』が重要だと私は思っているので、この1点をして本作を良ゲー認定しても良いと思う。
初回のプレイでいきなり妖刀かまいたちやどうたぬきなどの強い武器を拾い
「おお、ウェルカム接待モードなのか」と余裕を持って進めていたところ
ピョンピョンと飛び跳ねながら出てきた3割バッターなる敵にデブータの石を打ち返されて敢え無く撃沈。
なんだこいつは、バッタの癖に強いじゃないか。
これも洗礼と受け止めて何度も再チャレンジしているのだが、どうも良く倒れることに気づく。
何故だろうと考えてみると、今回は敵の攻撃力が3番バッターに限らず少し強めになっているようだ。
序盤で盾や強い武器を拾うことが出来れば善戦は可能だが、拾えないままでもレベルさえ上げれば
素手でもある程度フロアを進められるというようなことがない。
動きがトリッキーな以外はさほど怖くないパコレプキンにすらあっさりやられてしまう。
ただ、レベルが上がるとHPの回復速度も上がるよう調整されていて、
従来のシレンだと残りHPが危険水域に達すると敵から離れた場所で早送りで足踏みをして回復させていたが
本作ではレベル10前後まで育てれば一歩ごとに2ぐらい回復するので
足踏みで回復させる場面がぐっと減っている。
このおかげで、後ずさりしながら戦うという手法が取り易くなったのだが
敵の強さも上がっているので両サイドから挟み撃ちにされた時の絶望感も過去作の比ではなく、
全体的に博打度がアップしている。
ランダム性に振り回されながらも頭の中で状況を整理し
その都度最善策を講じなければならないシレンの醍醐味が本作ではさらにパワーアップしているのだ。
過去作との微妙なチューニングの差を埋める間は何度か倒されてしまったが
本作は倒れるたびにストーリーが発生して難易度が変化するようになっているようで
倒れた絶望感が、新しい出会いやイベントでいくらか相殺され「数日離れよう」とまではならない。
通信機能に対応してから導入された風来救助は本作にも存在する。
救助依頼を出すだけでなく、救助を待っている間に自分が救助する側に回ることも可能で、
しかも救助した回数やフロアに見合った報酬がもらえる仕組みになっているのが面白い。
1階から3階あたりまでの簡単な依頼でも、回数をこなせばポイントが貯まっていき
一定数のポイントが貯まると、「レベル20からスタート」などのボーナスをつけて救助に向かうことが出来る。
とても良い武器を使って回っていたのに13階からいきなり難易度が上がりまた撃沈。
諦めきれないのでX(旧Twitter)を使って救助を呼びかけたところ、
神が降臨してスマートに助けただけでなく「良い旅を」とコメントをくれた。
カッコ良い、私も誰かを助けた時に使いたい。
今のところ「来た道を戻る」ことが出来ないことだけが唯一の不満。
メインストーリーである鬼木島(ききじま)をクリアするまで脱出の巻物が解放されないので
道中で強い武器や防具を拾い、脱出の巻物で拠点まで戻り倉庫に保管しておくという戦略が取れない。
(*倉庫までアイテムを運んでくれる飛脚はいる)
ヒリヒリする難易度の後半も好きだが、序盤の簡単なダンジョンを何度も何度も往復して
地道に武器や防具を育てるのが好きだったので、(今のところは)先にしか進めないのは残念。
保存の壺を5個ぐらい用意して中身をぎゅうぎゅうに詰め、特殊性能をたんまり加えた武器防具を装備して
無敵の旅を謳歌するという遊び方は、少なくとも序盤にはできない。
丸腰で出かけてはどこまでいけるかを楽しむ、不思議のダンジョンシリーズの原点に立ち返った作りになっている。
本作から初めてプレイする方には覚えることが山ほどあり、敷居はお世辞にも低くない。
しかしかつてシレンを遊んでいて、久しぶりにスマホに移植された初代を遊んでみたら
懐かしくて楽しかったけれどやっぱりタッチ操作は無理があるよね、と感じていた方なら是非買ってみていただきたい。
私のようなジジィでも楽しく遊べているのだから、きっとあなたも大丈夫。帰って来れます。
Nintendo Switch「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」は現在発売中。
【2月7日追記】
とぐろ島をクリアして一応エンドロールを見た。
しかしシレンはここからが本番。
最初の村の倉庫が大幅に拡張され、一本道だった道中に多くの分岐ダンジョンが登場して
いよいよシレンジャーとしての真価を問われる旅が始まる。
次からは戻れるんだよねと早合点していたらまだだったのはショックだが
やはり強い装備を持って序盤のフロアを無双する気持ち良さは他のゲームでは味わえない楽しさ。
その分、ここで凡ミスで倒れてしまうとショックも数倍なので
慎重に脱出の巻物が出るところまでは進めたい。(倒れたら救助依頼を出しますのでよろしく)
【2月10日追記】
装備持ち越しで再度出かけたとぐろ島は何度か倒れかけはいたものの辛くもノーミスでクリア。
やはり武器防具が揃ってからの冒険は序盤がほぼ無双状態になれるので気持ちが良い。
裸の状態では2回攻撃でもやられそうになるパコレプキンも何のその。
低層階でしっかりレベルを上げておけば上層階のドラゴンもさほど怖くない。
物理ダメージの不安が払拭されたならあとは防具の印を早急に充実させたいところ。
今はまだハラモチ、メッキ、見切りしかついていないので、トド、吹き飛ばし、地雷あたりが欲しい。
中層あたりまではほぼ無敵で鼻歌まじりの旅だったのだが
戦車とのミックスでドラゴンが登場されるとレベルアップする危険があり
早めに混乱なりバクスイなりを仕掛けて倒すよう心掛けた。
今回のシレンはこれまで以上に「倒れたらパー、惜しげなく使え」を肝に命じておかなければならない。
「いけるかも」は通用しないと割り切って、白紙の巻物でも無敵草でも
怪しくなったら迷わず使う決断が一番大事かもしれない。
一度スカイドラゴンにやられかけた時に桃まんの杖を振ってその場を凌いだ時には
「桃まんの杖こそ最強」と思ったほど有り難かった。
2周目のクリア後に道中で仲間になるキャラクターがぐっと増え
要所要所で特色の異なるダンジョンが登場するので遊びの幅がグンと広がるのも嬉しい。
もう年寄りなので、ヒリヒリする上級ダンジョンに進むのも良いのだが
このぬるま湯に延々と浸っていたい気持ちにもなる。
もう少し武器防具を揃えながら次のステージを目指すかな。
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