忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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デーブ・スペクターのギャグで笑える人なら「シャークテイル」

2005年03月01日 | 作品紹介(映画・ドラマ)

■DVD:「シャーク・テイル スペシャル・エディション」


私の人生の中でどーしても
受け入れ難い物のひとつがアメリカン・ジョークである。
中でも特にキツいのが、デーブ・スペクターを筆頭にした
日本語でアメリカン・ジョークを話す手合いだ。
財津一郎の「昼間借りてもバンガロー」は笑えても、
デーブ・スペクターの「バッシングをあびる優」は全く笑えない。
「最狂絶叫計画」などのC級コメディが、アメリカではヒットしても
日本では単館扱いの上に劇場もガラガラ、ということが多いのも、
いかに日本人とアメリカン・ジョークが
相容れない物なのかを物語っていると言えよう。

今回紹介する「シャークテイル」は、
「シュレック」のオスカー受賞と「シュレック2」の大ヒットで
今やピクサーをも脅かす存在に成長したドリームワークスの最新作である。
ウィル・スミス、ロバート・デ・ニーロ、レニー・ゼルウィガー、
ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリーと、
ピンで主役を張れる大物が声優として名を連ねており、
ドリームワークスがいかに力を入れているかが分かるのだが…

「ジョーズ」のテーマを口ずさんだり
デ・ニーロの設定がまんま「ゴッドファーザー」だったりと、
ドリームワークスらしいパロディもあるのだが、
元ネタを知っていても知らなくても楽しめた「シュレック2」に対し、
「シャークテイル」からパロディを抜き取ってしまうと
あまりにも凡庸なB級コメディしか残らない。
「ここで笑って欲しいのだろうな」と分かる部分は多数あったが、
残念ながら私にはほとんどが苦笑いレベルであった。
ゲップだのオナラだので笑いを取りに来るのは、
「ディズニー作品より対象年齢が高い」と言っていた
ドリームワークス作品にしてはあまりにもレベルが低くはないか。

私は「シュレック2」はDVDを購入したほど好きなのだが、
「1」はあまり好きではない。
理由は、アメリカン・ジョークがキツいこと、
パロディの仕方が露骨過ぎること、
ピクサー作品への対抗心が強過ぎること、
ドンキー(エディ・マーフィ)が五月蝿過ぎることだった。
「シャークテイル」は、「1」で私が嫌っていた部分ばかり似ているのだ。
肌に合わないのも仕方ないか。
ただ、「そこが好きだったのに」という方も当然いるはずなので
「『シュレック』で一番好きなキャラクターはドンキー」
という方ならお勧めしてみてもいいかも知れない。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:シャークテイル
    配給:アスミック・エース
   公開日:2005年3月5日
    監督:ヴィッキー・ジェンソン(「シュレック」)他
  声の出演:ウィル・スミス、ロバート・デ・ニーロ、
       レニー・ゼルウィガー、ジャック・ブラック、
       アンジェリーナ・ジョリー他
 公式サイト:http://sharktale.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (7)
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