御即位記念第71回正倉院展が10月26日(土)~11月14日(木)まで奈良国立博物館で開催される。天平文化の美しいものが展示される中に「鳥毛立女屏風(とりげりつじょびょうぶ)」6扇が20年ぶりに一堂に並ぶ。ぜひこの機会に見てみたいものである。
昨日、勤務先近くでランチしているときスポーツ紙の半ページを使って正倉院展と鳥毛立女屏風の紹介記事が目に入った。何気なくみると、勤務先の学長、冷泉為人さんによる解説、説明で記事がまとめられていた。
それを引用させていただくと、ふくよかな天平美人で豊かさを象徴した女性が、第1扇から第3扇は立ち姿、第4扇から第6扇は岩に腰掛ける姿で表されている。官邸に仕えていた女性と姿を描いている、と解説されていた。
絵自体は楮(こうぞ)という、樹皮繊維を原料として漉(す)いた紙(楮紙)を貼り継いだ画面に白下地を施して描かれている。顔や手、着衣の袖口などに彩色が残り、着衣や樹木などには日本産のヤマドリの羽毛が貼り付けられていたことから鳥毛という名が付いたということのようである。
奈良時代の美術逸品として注目されているものであり、いままでに見たことがものだから心の保養になればと出かけてみるつもりである。
写真は、スポーツ報知より