無題

特になし

コクワと向小裏の雑木林とカブトの森

2011-07-10 21:49:21 | Weblog

数年前、向小学校の裏の雑木林で、黒と緑の大型のカナブンが樹液を啜っているのを見かけた。それ以来、夏場に、もしやと思い、ときどき、林の中の小道を散策するようになったが、幻だったのか、ずっと、カナブンを見かけることができなかった。それが、今年6月末、木の根元で、コクワガタの雌を発見、一緒にいた次男4歳が飼いたいと言うので持ち帰った。

向小学校と武蔵野線をはさんだ反対側に、子供たちが、カブトの森、と呼ぶ、小さな雑木林がある。数年前までは、現在よりも木の本数も多く(2-3年前、かなり伐採された)当時、虫取りが下手な長男でも灯火に集まる甲虫(カブト、クワガタ)をかなり捕獲することができた。そして、2,3週間後には、捕まえたり買ったりした甲虫を、カブトの森に、逃がすのが、我が家の年中行事となっていた。が、木が減った今では、長男や次男の虫取りの能力では、小型のカナブンを発見するのがやっとになってしまった。車に引かれた甲虫の死骸の数も減った。

カブトの森だけではない。ここ10年で、近所に、僅かに残っていた雑木林は、ほとんど伐採され、他に残っていた畑地とともに、マンションやぎゅうぎゅう詰めの小さな一戸建て住宅の塊に姿を変えた。かく言う自分も(もう少し前からだが)そういう家に住んでいる新参者だが、無秩序な宅地開発にメスを入れて、雑木林、できれば里山を、自然公園のような形で、ちょこちょこ残す手立てはなかったのであろうか。もしくは、近年、家を壊した売り地も目立つので、雑木林や里山の再生、復活でもかまわない。

40年前の子供時代、自分は、地方都市に住んでいたが、道ばたの夏の夜の灯火には、甲虫、蛾、バッタ類、水生昆虫(ゲンゴロウ、タガメ、タイコウチ等)が集まり、それは、にぎやかであった。子供たちにあの感動を伝えることができないのがとても寂しい。

さて、コクワの雌、一匹では、寂しかろうと思い、ネットで、コクワの雄二匹、雌一匹を購入。近所のホームセンターで、カブトやノコギリクワガタも買ってきた。長男、次男は、大喜びだが、今年は、どこへ、逃がしたらいいのだろうか?カブトの森は、キャパが半減したし、向小の裏の雑木林では、その後、カナブンすら見かけない。


山川浩一のスタンダードジャズ入門
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山川浩一先生
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