無題

特になし

081028マルティカ(Martika)のプロモビデオと80年代は遠く

2008-10-28 23:15:51 | Weblog
昨年ぐらいまで、通勤時の駅構内で、怪しげな安い音楽DVDが、売られていた。
いろいろなジャンルがあったが、面白そうなのがあり、いくつか買ってしまった。その中で、一番、気に入ったのが、若い男女が、激しいダンスで、"blow it, I love you more than you know"と、歌うやつ。やたら、キスや愛撫のシーンなど、いやらしい場面が多いのだ。だが、おやじとしては、若い頃を思い出し、人間の性がプリミティブにほとばしるようで、新鮮で、ともて、気に入った。

最近、ネットで、これが、マルティカ(Martika)のデビュー・シングルのMore Than You Know、1988年、とであることが判明。日本でも売れたのだとか!知らなかった。そんな昔のプロモーションビデオか。ショック。やはり、自分の青春時代?80年代の音楽だから、気に入ったらしいことを認識し、おやじ感性の限界を感じ、寂しい気持ちにもなった。

当時、会社の寮にいて、同じフロアで、swingout sisterの映像を見ている奴がいて、ちょっと後で、自分もそのプロモビデオを買った。swingout sisterでは、Forever Blue という曲が、好きだった。英国の田園をボーカルのコリーンが、ジャガー?スポーツカーで、かつての恋の追憶の旅路をたどるような内容だ。短編映画のように、物語性・詩情があり、かっこよかった。20代半ば、英国に短期語学留学
したときのブライトンの海岸を思い出させるのだ。

とにかく、同じ、80年代の曲だったとは!80年代で、元気が、つくというのも、繰り返し、おやじ、情けないが、歳だから、まいいか。ちなみに、2000年を超えて、ブリちゃんのToxicのプロモを見たときは、過激で、鼻血が、出そうだった。最初、ブリちゃんオパンツを、はいてないのではないかと、血眼になった。幸い、小さな越中ふんどし?ヒモパン?をつけていた。そういえば、あれにもはまったな。


マルティカ(Martika) - More Than You Know(YouTube)
http://jp.youtube.com/watch?v=Mdo0pum_Ngc
http://jp.youtube.com/watch?v=j2-zKUn8AWg

Swing Out Sister - Forever Blue (YouTube)
http://jp.youtube.com/watch?v=HYqhDJdXbVA

ブリちゃんBritney Spears - Toxic (YouTube)
http://jp.youtube.com/watch?v=TkIytHD5v9c


081026 音楽の墓場ジャズと保育園の運動会と日本語のジャズ歌

2008-10-26 22:25:00 | Weblog
ある人から、いろんな音楽を堪能した人が、最後に至るステージが、ジャズだと言われたことがある。

何かの本に、これほど融通無碍な音楽ジャンルもないだろうという記述もあった。確かに、オリジナルより他のジャンルの著名曲の凝った焼き直し、違った評価・解釈・アレンジというのが、多い。また、ミュージシャンによって、同じ曲が、ほとんど別の曲になったりする。ひどいときには、同じミュージシャンが、多重人格のように、ひとりで、それを演じることもある。まあ、重く考えないで、
単純に、楽しい、何でもありの世界と思えばいいだろう。

音楽・楽曲の生涯とはどんなものであろうか。どう生まれて、どう伝わって、どう消滅してゆくのだろうか。

息子の保育園の運動会に行った。以下のような曲が、使われていた。

・崖の上のポニョ
・さんぽ(トトロで歌われたの)
・アンパンマンたいそう
・ピンポンパン体操
・Choo Choo TRAIN(チュー・チュー・トレイン)


妙に、「崖の上のポニョ」「Choo Choo TRAIN」の叙情性、切ないメロディに、惹かれてしまった。久石 譲さん、中西圭三さん、流石に、すばらしいメロディーメーカーである。恥ずかしいことに、この保育園の運動会で、聞くまで、両曲ともフルに聞いたことがなかった。情けない。

自分には、とても、そういう機会を作ることは難しいだろうが、日本の歌を、日本語の歌を、ジャズ歌で、やってみたいと、改めて、なぜか、思えてきた。夏木マリさんが、アルバム「パロール」などで、いくつか日本語のジャズ歌をやっていると思う。ピチカート5系の歌だった。また、伊藤君子さんが、テレビで、津軽弁のジャズ歌をやった録音を聴かせてもらったことがある。こちらは、My Favorite Song 他の翻訳だったような気がする。ジャズ歌は英語しか無理だという人が多い中、すばらしい試みだと思う。

Podcast「山川浩一のスタンダードジャズ入門」では、最近は、1930年代の曲を紹介しているが、昔の米国の曲の良さを集めているうちに、最近の?日本語の?歌が、恋しくなってきた。


「山川浩一のスタンダードジャズ入門」
http://caspeee.jp/channels/jazz/


081022 小林久美子&戸井田由子 at 銀座 シグナス

2008-10-23 21:34:09 | Weblog
 小林さんの澄んだ歌声と抜群の歌唱力は、相変わらず。が、当日は、トークが冴えていた。ピアノ伴奏の戸井田さんと大学で同級生というのは本当だろうか?しかも3年前に卒業したというジョークで、客席から、何十年留年したんや?とつっこまれて爆笑だった。天使と言える歳は大昔に過ぎて魔女二名+紳士二名のステージを繰り広げるのだとか。楽しいライブだった。
(v小林久美子 p戸井田由子 b青島信幸 d高谷邦彦)

 小林さんは、Day In Day Out,I Wish You Love,Smile, You'd Be So Nice To Come Home To,What Is This Thing Called Love と歌い上げていった。やはり、スローなバラードをしっとり聞かせてくれるときが、本領発揮に思えた。気の利いた曲の解説に感心した。特に、Smileとチャップリンの逸話。

 戸井田さんは、インスト曲のアドリブでときどき見せる早弾きのアドリブもよかったが、当夜は、It's Only A Paper Moon, Teach Me Tonightなど、味のある弾語りもたくさんやった。

 ベースの青島さんは、ときどき、目を閉じたまま、器用に流して?弾きながら熱唱に耳を傾ける姿が印象的だった。ベースソロはとてもメロディアスだった。

 ドラムの高谷さんは、至るところで勘のよいおかずを入れて渋く味をつけるのだった。ショパンの夜想曲のインストのときのプレイは、苦労されたように見えたが、流石、クラシックのドラムの叩き方のお手本みたいにそつなくこなしていた。


銀座 シグナス
http://www.jazz-cygnus-aries.co.jp/cygnus/cyg-top.html

青島信幸
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/bow/2005230/20052301.html

高谷邦彦
http://www.soundbnk.com/home/Personal/hmtls/Profile.html
http://www.soundbnk.com/home/Personal/Introduction.html


081021 広瀬麻美 at 新宿 あ・うん

2008-10-23 00:24:13 | Weblog
 広瀬麻美さんと吉岡秀晃さんの久しぶりのセッションを聞きに、新宿あ・うんへ行った。小さな店に、ジャズ薀蓄おやじが約10名集まり、盛り上がりました。人数が揃うまで、DENA DEROSE(ディーナ・デローズ)の話題で、沸いてました。
(P吉岡秀晃 B長谷川泰弘 Vo広瀬麻美)

 吉岡さんは、広瀬さんに、funny man と揶揄されてましたが、独特の雰囲気で、他にないオーラを、ふりまいておられました。文庫本サイズの小さな譜面、舌だしと口笛と体を揺らしながらのエキサイティングな演奏、アドリブで、曲の構成まで、いじってゆく、結末の予測のつかないパフォーマンスなど、相変わらずのすごさでした。アドリブのピアノソロも他にない音造りで、異彩を、放っておりました。On Green Dolphin Street を超スローのボサノバで演奏したのは、途中まで、何の曲なのか、わからない、すさまじいアレンジでした。最初のFoggy Dayも途中まで何の曲かわからぬほど迷走してました。遊び心と繊細な感覚。いつものように、名曲・名演奏からのフレーズの借用が、随所にちりばめられるのですが、とてもできそうにない場所に、突然入れることができるのは、流石、天才肌のなせるワザでした。歌姫=広瀬さんも吉岡さんのインスト演奏中は、うっとりしたまなざしで見詰めておられました。吉岡さんのボーカルセッションのときのピアノアドリブソロは、インストのときと同様、もしくはそれ以上の迫力があります。原曲と別の曲を創造して聞かせてくれますが、基本はオーソドックスなインストのアドリブにボーカル用の若干の気遣いが入る感じです。でも、その基本を結構逸脱するところが、また、すばらしいです。

 広瀬さんは、最初、Over The Rainbow, Moon River など、珍しく、あまりにポピュラーな曲等から入りました。これらは、申し訳ないですが、いまいちでした。映画好きなので、こういうのもありかな。アフリカ、ニジェールの医療ボランティアから帰国したばかり。ご当地の空色の民族衣装での登場でした。それが、よく似合う。長身の美人だから何を着ても似合うのが当然ですけど。アフリカの写真が回覧され、爆笑を買いました。このおばちゃんが、ダイナ・ワシントン。このおじさんが、オバマ。この青年はタイガー・ウッズ。という具合に、有名人にそっくりの人が多かったのです。なお、激務?5kgやせたそうです。だんだん、季節に合わせて、'Tis Autumn, It Could Happen To You, He's funny that way と、盛り上げました。アフリカ疲れとストレスからか小じわが目立つと客席から野次がでると「細かいな!」「化粧のせいでなく歳だから仕方がないの!」と返したりで、吉岡さんのこともからかうし、当夜は、珍しくトーク爆発でした。


新宿 あ・うん
http://aunaun.fc2web.com/

吉岡秀晃 
http://www.hideaki-yoshioka.com/

広瀬麻美
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/hirose-cd.htm

DENA DEROSE(ディーナ・デローズ)
http://www.denaderose.com/

Podcast「山川浩一のスタンダードジャズ入門」
http://caspeee.jp/channels/jazz/


081011 正木まどか at 恵比寿 アート・カフェ・フレンズ

2008-10-12 18:53:15 | Weblog
恵比寿 アート・カフェ・フレンズは、通常通っている、ジャズライブスペースとは、雰囲気が、全く異なっていた。美術館の一画にある、カフェという雰囲気。とても瀟洒、清潔な空間だが、音響は抜群であった。

ブッキングの一部を担当しているS氏によると、オーナーは、大手芸能プロで活躍した名プロデューサで、最後の仕事が、あの「千の風」だったとか。木地の色も音色も抜群の古風なピアノはドイツ製で、500万円するそうだが、もっと、すごい、掘り出し品に、変える予定なそうだ。通常、当日券、3500円前後とコストも手ごろだ。恵比寿駅にも近い。ジャンルもクラシック・シャンソン・ジャズ・POPS?と、幅広い。ご機嫌の音楽空間であることは確かだ。

ところで、肝心の正木まどかだが、当日のバックもマイケルゴトーバンドで、腕・音は、確かだった。しかし、「Softly As In A Morning Sunrise」 の原曲が、タンゴだったという説に基づく、タンゴアレンジを初め、「It Don't Mean A Thing スイングしなけりゃ意味ないね」に至るまで、全て、ラテンアレンジ?というのは、
4ビート根クラジャズファン?としては、耐えられない
ところで、あった。よく言えば、チックコリアが、スペインで、魅せた、ラテンジャズ?に、近いノリであった。個人的に、オペラ系やミュージカル系?ジャズ歌よりブルース系ジャズ歌?の方が好きなので、ボサノバは、まだ、いいが、さらに、原則?を逸脱するラテン系のアレンジは、重さ渋み魂のゆさぶりと無縁で、何か、不満の残る内容だった。

もっとも、マイケルさんのアドバイスは、すごくて、「Softly As In A Morning Sunrise」のタンゴの歌い方は、朝まで、恋人とベットを共にして、会社に行こうか休もうかと議論しているうちに、結局、サボった。そういう雰囲気で、たるく歌えという指示だったそうだ。鋭い切れ味のジャズアレンジとは、ほど遠い?タンゴアレンジ?これは、結構、逆説的に深い。


恵比寿 アート・カフェ・フレンズ
http://artcafefriends.com/

マイケル・ゴトー
http://www.h3.dion.ne.jp/~mariahot/

正木まどか
http://madoka66.hp.infoseek.co.jp/

Podcast「山川浩一のスタンダードジャズ入門」
http://caspeee.jp/channels/jazz/