無題

特になし

081229 村尾陸男先生、なおこ、FAROUT-ファーラウト

2009-01-12 23:21:34 | Weblog
『ジャズ詩大全』で著名な村尾陸男先生のお店、FAROUT-ファーラウトにようやく、行くことができました。埼玉の中央に住んでいると横浜は、なかなか、出向くことができません。お店は、想像以上に広く、ゆったりしていて、通常のジャズの店にある、ミュージシャンの肖像画などは、一切なく、南アジア系?南太平洋系?アフリカ系?の装飾物で、壁は覆われていました。明るいです。椅子やテーブルまで、特別に、創作してもらったものが、置いてありました。メニューに、インドのチャイ?があり、頼むと、美味しいし、透明なきゅうす?カップなど、容器が、素敵でした。

村尾先生は、著作や見かけは、気難しく怖そうなイメージなのですが、実際は、気さくで、お茶目で、ちょっとシニカル・はにかみやで、渋くて、お洒落で(臙脂のシャツにズボン)、人なっつこい方でした。『ジャズ詩大全』にもサインをいただいたのですが、現在、お店の運営他で多忙な為、次巻が、なかなか刊行できないのだそうです。確かに、横浜、ジャズが盛んな土地柄らしくお客さんも年末で帰省している時期にしては多く、先生、自ら、レジを打たれる忙しさなのでした。先生は、本を書くだけでなく、人と交流されるのがお好きなのではないかと思いました。FAROUTを拠点にして、ジャズ歌のよさを世の人々に、広めていきたいと考えられているのではないでしょうか。

なお、村尾先生の弾き語りは、にがみのある渋すぎる声。ピアノのソロは、ブロック奏法のようにも聞こえるのですが、ときどき叙情的なフレーズが入る個性的なものでした。もちろん、自分は、全く知らない曲でした。あれほどの業績をあげられている方なのに、奢り高ぶったり、えらぶったりしないところが、また、すごいと思いました。他の追随を許さない高いクオリティを誇る『ジャズ詩大全』も、先生によると訂正したい間違いが、いくつか出てきているそうで、訂正版が必要だとおっしゃるのでした。

当夜の歌手は、なおこさんという、みかけはリアディゾン似の知的なスレンダー美人でした。歌詞カードを配り、歌詞が、聞き取れるように、丁寧に、曲を歌いあげます。村尾先生に、流石、村尾先生のお店で歌う歌手は、ジャズ詩を大切にしますねと賞賛すると、そうでない歌手も多いと、返されて、冷や汗をかきました。なおこさん、話が、面白く、円高と不景気で、外貨預金の満期の時期が悪く大損した知人の話や竹中直人の馬鹿大将シリーズのギャグなど、硬軟、多彩でした。Night In Tunisia, Misty, Blue Moon が、よかったかな。ピアノ伴奏はもちろん村尾先生でした。


村尾陸男先生
http://www.geocities.jp/rikmr/

ジャズクラブ FAROUT-ファーラウト
http://www.jazz-farout.jp/


081224 広瀬麻美 at 板橋 すいぎょく

2009-01-05 23:37:33 | Weblog
広瀬麻美さんの板橋 フランス料理店 すいぎょく でのジャズライブに、やはり、行ってしまいました。ピアノ伴奏は、故大野三平先生門下で一緒だった盟友=野本晴美=おはるさんでした。むっちり気味?の広瀬さんと対照的な?スレンダー美人で、スタイル抜群、セクシーでした。せっかく用意したど派手な衣装を当日忘れたとのことで、残念でした。なお、広瀬さん、2月に、一度、東京に戻り、ライブをやるとのこと。

曲目は、クリスマスソング中心。(テネシーワルツやホワイト・クリスマスなど)レストランのBGM的なアトラクションなので、演奏時間も短く、通常のジャズ店のような盛り上がりはなく、静かな雰囲気で、いまさんでした。広瀬さんも、結婚が決まって以来、妙に生活感が出てきて、額の皺の数が3本から5本に増えて?逞しいのでした。(すみません)

結婚が決まって以来、ビリー・ホリディーの怨念?恨(ハン)?が消えて?歌に迫力がなくなった件について、尋ねました。もともと、大野先生には、小野リサさんやクリス・コナーに、似ていると言われたそうです。また、エラ・フィッツジェラルドが好きで、参考にしていたのだそうです。が、あるとき、ビリー・ホリディーのアルバム「Lady in Satin」の歌詞カードを追っていたとき、歌詞の内容に、自分の人生を重ねて共感できるものを、見つけてしまった。なんて、ストレートでかわいい人、歌い方なんだろう。と、それ以後、はまったのだそうです。なお、師匠の大野先生は、ビリー・ホリディーなど、黒人系の歌手より白人系の歌手を好んでいたそうです。

広瀬さんのライブでの選曲方法の秘密がわかりました。本人は、インストで聴いたコルトレーンの演奏が良かったから、とか、シナトラの歌が好きでいい曲だから、とか、いろいろ、曲選びについて語るのですがitune store で、「The Complete Billie Holiday on Verve(1945-1959)」の曲目を見ていたら、今まで、聞いた広瀬ライブの曲のほとんどがあるではないですか!それにしても、ビリー・ホリディーが、意外に?様々なタイプの曲を歌っていたのには、驚きました。エラが、一番、カバー曲が多いと思ったのですが偏りがある、選択の鋭さでは、ビリー・ホリディーに分があるなと思いました。広瀬さんは、自分が知る時代に関しては、偶然なのか、ビリー・ホリディーの選曲に合わせていたわけです。なるほどな!

広瀬さんの先祖は、朝鮮半島・大陸方面と大分の隠れキリシタンが、混ざったものなそうです。先祖の血が半島へ呼んでいるのだそうです。北九州の小倉育ちで、高校は、四国の高松市内とのことですが、東京に出たくて、受験した国公立の大学に落ちた後、大学は諦めたそうです。家に経済的な余裕がなく、私立大学など滑り止めは一切受けられなかったのだとか。勉強ができなかったと言ってますが、それは、うそだと思いました。よほどの難関大学を受けられたのでしょう。

(ちなみに、自分も国公立一校しか受験していません。幸い、競争率が低いレベルの低い大学だったのでなんとかなりましたけど。少しわかる気がしました。当時、国立大学の年間授業料が7万~15万くらいでした。かなり安く助かりました。)

その後、キリスト教のミッショナリー?で、全国を巡り、松江?にいたとき、思うところがあり(天の啓示?)、やめて、上京。某劇団にちょっといたけれど、たまたま、バイト先(バニーガール)で、出会ったジャズの弾き語りの方に憧れて、ジャズボーカルの世界に入ったそうです。22-3歳?師匠を選ぶとき、最初は、大野先生が、女癖が悪いという噂で、安全な?山川浩一先生にしたのですが、すぐ、やはり、ひかれるところがあったのでしょう、結局、大野先生門下に収まったそうです。大野先生の口説きからは、カモシカのような逃げ足の速さで、いつも逃れたそうです。大野先生の夢は今回の釜山の貿易商(社長)との結婚が決まる前まで?よく見たそうです。なお、釜山の近辺のリゾートホテルに春から住むそうです。教会のゴスペルソングを歌う準備を彼が既に整えているのだとか!

「あの世のジャズ界が呼んでるんだからしょうがないですよ。この前大野三平さんと久しぶりに共演しましたよ。4時半に起きるんでしょう?遅れないように帰ってね…と気を遣ってくれました。Last SummerとLove For Saleを歌い、How About Youはやらなきゃなぁと思っていたら目が覚めました。そんなこともあるんですよね」そんな夢なそうです。


ビリー・ホリディー Billie Holiday 「Lady in Satin」
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/chat/ch96a.htm
http://www.cmgww.com/music/holiday/

小野リサ
http://www.onolisa.com/

Chris Connor クリス・コナー
http://www.chrisconnorjazz.com/

Ella Fitzgerald エラ・フィッツジェラルド
http://www.ellafitzgerald.com/

大野三平
http://plaza.rakuten.co.jp/soundlibrary/diary/20080907/
http://janzy.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_c947.html

山川浩一
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/

野本晴美
http://web.mac.com/ha_roomy/iWeb/77200723-C21F-41C0-ADFE-2787608FBBC9/About%20me.html

広瀬麻美
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/hirose-cd.htm

フランス料理 板橋 すいぎょく
http://www.suigyoku.com/