無題

特になし

091121歌誌(同人誌)「熾」高砂(浦和)11月定例 歌会

2009-11-21 21:58:19 | Weblog
浦和市民会館での11月定例の「熾」高砂(浦和)歌会に行ってきました。

我拙作は、今回、自然に親しむ機会の少ない都市部の子供を持つ親のほっとした気持ちがよく表現されていると好評でした。

『秋を見せに森に入ればどんぐりを自分から拾う子にほっとする』

『秋を見せに森に入ればどんぐりを自ら拾う児にほっとせり』

しかし、かなり直しがありました。のほうが、まだ、いいそうです。57577のうち、結句は、なるべく7音を守らないとおさまりが悪いそうです。また、文語「せり」に最後を変えると抒情が出ててくるそうです。流石、沖先生でがす。あと、幹部のKさんより、子⇒児に、しないと幼子の意味にならないと直されました。子だと、年齢の幅が広くて、この歌にそぐわないそうです。鋭いっす。

自分の気に入ったメンバーの歌は以下。

「台風でつぼみをもつ菊の花が折れそうになった(が糸で結び助かった)」

「会社の同期会、退職の後は、皆、てらいもなくなり素直に悲喜を語る場になった」
(女性の場合、同窓会や同期会に、地位の上下があっても、てらいはないそうです。)

「平均寿命が延びたので、米寿、茶寿、皇寿を目指そう」

このような主旨の歌です。

▼沖ななも先生語録
・観念だけで作る歌はダメ
・気取りすぎの歌もダメ
・文語で抒情を出せる場合がある
・口語体がいい場合もある
・結句の7音は死守せよ

▼語句や知識
若草の⇒新妻の枕詞
てらい⇒きどり、プライド
茶寿⇒108歳
皇寿⇒111歳
ことほぎ⇒祝い
切麻(きりぐさ、きりぬさ)⇒神事で使う紙や布の切れ端、宙に撒く
漁鼓(ぎょく)⇒魚板、寺で鳴らす
芙蓉の花⇒淡い紫の花
http://www.hana300.com/fuyou0.html


「熾」歌誌
http://www.o-k-i.org/

沖ななも先生(短歌)
http://members3.jcom.home.ne.jp/3247782501/
http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/bungaku/tushin/oki.htm

沖ななも先生(短歌朗読)
http://www.youtube.com/watch?v=_CaUzIrfV3Y

古河文学館
http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/bungaku/index.html



091110 正木まどかCD「Girl Meets Boys」

2009-11-21 20:46:32 | Weblog
ついに正木まどかのCDが出た。松尾明&TakeTenがバックで、「Girl Meets Boys」というタイトル。収録曲は以下。

1. Alright, Okay, You Win
2. Orange Colored Sky
3. Fools Rush In
4. My Heart Belongs To Daddy
5. Fever
6. Why Don't You Do Right ?
7. On The Street Where You Live
8. Side By Side
9. You're Getting To Be A Habit With Me
10. Bewitched, Bothered And Bewildered
11. ミネソタの卵売り
12. Lately

贅沢なホーンセクションで賑やかに盛り上げる1と2のような曲からドラムだけ?がほとんど伴奏という5のような曲まである。

個人的には、二村希一さんのピアノ伴奏と間奏が冴え渡るトリオ構成の曲がよかった。
http://www4.tokai.or.jp/abe/futamura.htm
普段の安定感ある演奏で、あまり感じなかった音を外しかねない危ないスケール?
で冒険?されている?のが今回、随所に感じられて楽しい。

正木のボーカルは、英語の発音を何度も直されたと聞いていたが、確かに、いつもになく英語発音がクリアで、聞き取りやすくなっているのがよかった。が、一番出来が良かったのは、日本語で歌った「ミネソタの卵売り」。彼女が、正当な?昭和歌謡の後継者でもあるのがよくわかった。これは、日本語のジャズ歌として、かなり成功した部類に入る録音だと思う。歌詞にもよるが、美空ひばりさんや夏木マリさんよりも自然体の日本語のジャズ歌になっているのではないか?
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009OLPF6/
http://roosters.blog.so-net.ne.jp/2004-12-21-1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006ITSI/

この曲、歌唱力も抜群で、細かいボーカルテクも披露している。そして、二村さんの自由自在のピアノワークが、すばらしく、それだけで、昭和歌謡が日本語のままスタンダードジャズに化けてしまっている。感服!

「You're Getting To Be A Habit With Me」もジャズ歌というより歌謡曲になっており、なぜか、しんみり味わい深い仕上がりになっている。も、少し、アレンジを凝って長めにしてほしかった曲だ。

一方、出だしベース伴奏のみで始まる「On The Street Where You Live」は、モダンジャズ調の完成度の高い渋い仕上がりだ。正木らしくなく?ジャズ通にも納得してもらえる出来だと思う。

同様に松尾さんのブラシドラムの細かいおかずが冴え渡る「Fools Rush In」は、高級ナイトクラブでしっとり聞いているような錯覚におちいる。正木はともかくバックの盛り上げがすばらしい。センスのいい仕上がり。


全般的に普段、容姿とお喋りにばかり関心がゆき、歌をじっくり聴く機会がなかったので?正木の歌が結構うまいので驚いた次第である。存外、ちゃんと、ライブで、歌っているんだな。正木は?!


正木まどかCD「Girl Meets Boys」
http://www.madocamasaki.com/

山川浩一のスタンダードジャズ入門
http://jazzstandard.radilog.net/