無題

特になし

081119 宮崎有加 at 東十条 まつ喜

2008-11-21 01:22:11 | Weblog
まつ喜に、故山川先生のインスト名曲「古都」の練習に行った。インストに、詞をつけたので、まつ喜のピアノの方に、チェックしてもらおうと思ったのだ。ピアノの方、流石プロで、曲が、原曲より、1音下げているのを看破。わしの声域が狭いので、楽に歌うためにいじったの、なんで、わかったのだろ?すごいけど不思議でした。また、ママには、イントロとエンディングで、歌は、8割決まると、厳しい評価。イントロ、つけてなかったのです。ううん。まいった。まだ、イントロ、つけていないっす。

ところで、当夜の歌手は、宮崎有加さんでした。最近まで、服部良一先生を扱った芝居に、歌手、渡辺はま子の役で出演、多忙だったとか。そのせいか、いきなり、蘇州夜曲を歌われたのには、たまげました。Cheek To Cheek ,life is a cabaret?なども歌ったような・・・確か、マスターが、その歌は、網タイツで、歌わないと意味がないんだと横槍を入れて、いきなり足を上げたら思いのほか、軽やかに高くきれいに決まり、お客さんたち、やんややんやの喝采でした。そういえば、有加さん、Liza Minelli?の化粧や芝居がかった歌い方に似ていたかも。ママの話では、彼女の歌、最近、著しく進歩したそです。

偉大なる文化人であるママは、この日も、低俗なわしが、エリザベステーラの出た映画「いそしぎ」は、音楽は、傑作だけどただの三文不倫映画で云々と論じると・・・リズは演技派でもある。セクシー系?でない。テネシー・ウィリアムズ?原作?の名画に、2本は、出ているから、見ることと、説教をされたのでありました。

『ガラスの動物園』
『欲望という名の電車』
『熱いトタン屋根の猫』

エリア・カザンの監督した
『波止場』も推奨。


宮崎有加
http://late-show.hp.infoseek.co.jp/

渡辺はま子
http://www.news.janjan.jp/column/0608/0608028935/1.php

life is a cabaret
http://jp.youtube.com/watch?v=kCVcIc5Uwmc

東十条 まつ喜
http://ameblo.jp/femc-no00/
http://www.kyo-music.co.jp/guest.club/matsuki.html



081106 広瀬麻美 at 飯田橋 カフェ・ラグタイム

2008-11-20 00:18:33 | Weblog
大ショック。ここ3年?広瀬麻美命で、追っかけてきたのに、広瀬さん、来年から日本を離れて海外にゆくとのこと。外国の方と結婚されるとか!ライブの客の前で、あっさり告白するところが、彼女らしい。一頃、休業されていた時期もあったのですが、次の12月のラグタイム定期ライブで、広瀬さんの歌が、聞き納めになるのかと思うと、残念でならない。

広瀬さんは、昼は、朝5時から?某大手パン屋チェーンで働きながら、アフリカ医療のボランティア団体の経理などにも携わり、教会で、ゴスペルも歌うというジャズ歌手以外でも八面六臂の活躍でした。長身ナイスバデイ・艶ぽい美人なのに、政治経済や社会問題など堅い話題でも鋭く深い考えを披露する聡明な女性でした。英語と韓国語を話し、休暇には、アフリカに医療ボランティアに出かけるという国際派でした。歌唱力は抜群、魂にしみいる稀有のボーカリスト。ジャズ知識も確かで、そのビリー・ホリディー型歌唱法と相重なり特異なジャズシンガーでした。

ユーモアと天然ボケもあり、人を引きつける楽しい人でした。この春、ちょっと太られたので、それを指摘すると、
「いちいちいちいち、うるさいな。バレンタインデーの売れ残りを皆で全部食べたから肥えたんだよ」と応酬。
この秋、額の小じわが目立つので、化粧代をケチっているのではないかと突っ込むと
「細かいな。細かいな。歳だもん。しょうがないでしょ!」と返された。
広瀬さんの熱心なファンが、目を閉じて、ライブを聞き入る姿は、教祖様のオーラを信者が拝んでいるみたいだと評したら、
「あたしは新興宗教の教祖じゃない!ヒメです。ただの歌姫です!」と反駁された。
子供みたいに、真剣に、怒るところが、なんとも魅力的でした。

この次、生まれ変わるときは、大学のジャズ研サークルにでも入り、そこに、広瀬さんが、後輩で、いれば、いいなあと、思うのです。ふられるだろうけど、告白したいな。皆の憧れの女王様、歌姫様。

当日、印象に残った曲は以下。

・God Bless The Child
ウエットでもクールでもない、感情を抜いた珍しい歌い方、節まわしでした。この歌を聴くと、いつも凡庸なサラリーマンの鎮魂歌のような気がしてしょうがないです。歌詞も持つものと持たぬものを対比しているので、思わず、世の無常を感じ、涙が、出てくるのです。God Bless The Salaried Worker。ピアノ伴奏の川島さんの盛り上げが、最高でした。2番に入るところのピアノの音の重ね方が、すばらしかったです。

・What's New
コルトレーンのサックスのように、器楽的な歌い方で、よかった。

・'Tis Autumn
この曲が、好きなのかな。最近必ず歌ってます。ま、春のときは春の歌が多かったし、秋には秋の歌が多い。季節感に、結構、うるさいのかも。以前、満開の桜の写真をメール添付して、もらったことがありましたっけ。

・Round Midnight, Autumn Leaves, As Long as I Live・・
いつもよりも広瀬節が、抑制されていて、さらりと歌い上げていました。

・When Your Lover Has Gone, Lover Man
特に、Lover Man に、いつもの魂にしみいる気迫がなかった。おや?
「彼と出会ってから何かがとてもガラリと変わり、前のように歌えなくなってしまいました。ビリーホリディーの恨(ハン)が晴れたのかしら…」
正直な人だ。らしくないけれど、ひょっとして、自分の愛したジャズ歌手=広瀬麻美は、終わってしまったのかもしれない。もう心の飢渇を癒してくれるジャズ歌手はいないのかと思うと、寂しい、辛い気もした。銀座エムズのママで、サイゼリア時代の広瀬さんを知る影山ミキさんが、自分が客観的な本格派小説なら、広瀬さんは、典型的名な私小説タイプ=無頼派タイプ=波乱万丈の実人生がそのまま歌に出る人だと言っていた。本当に、影山さんの言うとおりだとうなずくしかなかった。ま、広瀬さんが、幸せになるのなら、これほど、めでたいことはない。影山さんのように、いけにえや見世物でない堂々たる歌をきちんと味わうように、自分もかわらないといけないのだな。


話題変りますが、ライブ開始前、カウンターからもれてきた話、数名の会話が、作り話もあるのでしょうが、傑作でした。小室さんの詐欺事件の話題です。

・ホリエモンは、返済不可能だと思って、小室さんに金は貸さなかった。
・吉本興業は、途中で、小室さんを切れず、泣く泣く、契約満期まで雇った。
・小室さんの印税は、年数億あるはず。普通のジャズメンは、年1億円あっても使い切れないだろう。ジャズのライブハウスは小さいので、年1億円の資金で赤字経営だとしても、余剰金が、残ってしまうと推測される!



飯田橋 カフェ ラグタイム
http://www.dagashi.org/fujimi/ragtime.html

広瀬麻美
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/hirose-cd.htm

川島茂
http://blog.goo.ne.jp/pianity

影山ミキ
http://www.jazzbar-ems.com/info.htm


081116 山之内外語大名誉教授2008年と1929年の恐慌の違いなどを語る

2008-11-16 22:52:23 | Weblog
義父、山之内靖外語大名誉教授が、孫に会いに来た。その際、テレビ番組で、今回の大不況・大恐慌と1929年の大恐慌が同じだという評論家たちの討論を聞いて、本質が、異なる、なぜ、誰も大前提が異なることを指摘しないのだと嘆かれた。

義父の言うことは難しいので、正確に、纏めることはできないが、以下のような内容だったと思う。

人類の人口・活動が地球の資源・受容の限界を超えて肥大化してしまった。1929年と現在との大きな違いである。もはや、地球上の自然の制約から離れた自由な人間の活動(含経済活動)は、ありえない。ヒューマニズムは死んだのだ。もはや不可能だ。あらゆる社会システム・価値の再構築が必至である。


1930年代のニューディールの真似事で切り抜けようとしても、同じ恐慌のパターンが繰り返されるだけだ。エネルギー・食料などの資源価格が乱高下する。高失業率は解消できない。生活に追い詰められた人々による、かつてのような激しい労働運動が、先進国でも、復活せざるをえないであろう。

有効な解決策をこうじるというより、解決策はない。文明(文明の規模?)、経済が、縮小を強いられるだけだ。エネルギーや資源を、際限なく浪費しまくるアメリカ型の消費経済とそこに輸出・従属して、各国の経済が成り立つということはなくなる。日本も早く、いろんな意味での米国追従を、見直したほうがよい。もっと近隣諸国との関係を密にするべきだ。

経済面だけでなく、例えば、北朝鮮の拉致問題に対しての米国の裏切り=テロ支援国家の指定をあっさりと解除する様を見れば、今の米国には、世界の政治・経済をリードする力も威信もかつてのように、ないことがわかるはずだ。この例は信義にもとるのは当然だが、単純に米国に力・余裕がないということ。

哲学者の木田元さんの最近の発言(小さな文明しかありえない?)と同じではないかと義父に尋ねた。近いが、違いがあるのだそうだ。義父は、経済学者でもあるので、来年出版予定?の岩波新書で、木田さんと同様に、ハイデッガーの技術論に概ね従うが、広義の社会科学全般を包括した21世紀の新世界像を示して見せるそだ。持論のマルクスとハイデッガーの繋がりも明かされるそうだ。非常に楽しみで
あるが、いつものような難解な著作にならず、素人にもわかりやすい本に仕上がることを祈りたい!


木田元関連
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081028/175475/

山之内靖関連
http://tu-ta.at.webry.info/200608/article_11.html
http://tu-ta.at.webry.info/200801/article_7.html


081031 飯田橋ラグタイム 蜂谷真紀・渋谷毅

2008-11-02 11:05:07 | Weblog
飯田橋のラグタイムに、蜂谷真紀さんのライブを見に行く。ルックスは、ジプシー・ラテン系って、感じ。蜂谷さん、思ったよりも普通の?選曲でしたが、まるで、普通の曲に聞こえない。アングラ芝居か、奇抜なミュージカルを演じながら歌うようでした。独特のふりつけオーバーアクションステージ。メロディも原曲とおりに、ほとんど聞こえない、くせの強い蜂谷節というのでしょうか。小さな店は、熱心な客で、いっぱいでした。自分が、曲名がわかったのは下記。

Prelude To A Kiss
Mean To Me
In A Sentimental Mood
Folks Who Live on The Hill
Honey suckle Rose
Mad About The Boy
Wrap Your Troubles in Dreams Lyrics
I'll be Seeing You


ピアノ伴奏の渋谷さんは、著名な方なのに、ふるびたヤッケ?にジーンズ、と普段着。会話にも気さくに応じてくださる庶民的?な方で、びっくりしました。ぼーとされてました。おっかけの若い女性数名に、いろいろ、突っ込まれても、ぼつぼつと、とぼけたり、ユーモアを交えたりの絶妙な返答でした。ハイライトを吸われていました。彼女等に、教えてもらいました。渋谷さんは、インストも伴奏もいけてる。うちひとりは、なんでも小沢健二さんの3rdアルバム『球体の奏でる音楽』で渋谷さんが、ピアノを担当し、それ以来ファンになったとか!ジャンルを問わない幅広い活動の重要性を感じました。なお、渋谷さんの演奏は、浅川マキさんの伴奏しか知らなかったのですが、アングラ風の破調なボーカルにあわせる伴奏のテクは随所で確認できました。それでいて、正統派クラシックやシャンソンみたいな音がときおり入るし、ジャズのスケールやコードも当然入ります。ピアノ一台でも音が薄いと感じることのない音の厚みのある演奏でした。静かで柔らかい音の象が強かったのですが、Honey suckle Roseでは、一転し、1920年代のキャバレーのピアノ弾きみたいなうるさい演奏で、楽しませてくれました。


飯田橋 カフェ ラグタイム
http://www.dagashi.org/fujimi/ragtime.html

蜂谷真紀(vo)
http://hookchew.com/

渋谷 毅(p)
http://blog.carco.jp/

山川浩一のスタンダードジャズ入門
http://caspeee.jp/channels/jazz/