旅の2日目
7:30予約しておいたハイヤーがホテル前に迎えに来ていました。
真面目そうな運転手さんがご挨拶をしてくれました。
我々と同年輩の方みたいです。今日一日ご案内してくれます。
ハイヤー観光。
タクシーとハイヤーの違いは?素朴な質問ですがチャンとあるんですね。
降りる度ごとに先に回ってドアーを開けてくれるのもその一つです。
快適に走り始めます。繁華街を通って能登里山海道をひた走ります。
天候は予報ですと時々雨模様、友人の一人強力な晴れ女が大丈夫。
と太鼓判を押してくれます。雨も旅の中。
千里浜なぎさドライブウエイといって細かくびっしりな砂浜を走り抜けるというコース
があるのですが、生憎の天候で一部しか通れないと案内が出ていました。明日もあるということで
そこはパス。高速道から走りながら見学ということになりました。
どんよりとした雲が如何にも日本海という感じです。早くも松本清張の世界です。
能登金剛シンボルの名勝、巌門です。波の浸食で岩が切り立った荒々しい所です。
生憎、雨がよこなぐりに吹きつけて寒い。でも景勝地なので滑りに気をつけて降りていきます。
残念ながらここは早々に引き揚げます。
走り出したら途端にこのように晴れてきました。
運転手さんが能登はこのように雨が多いので昔から弁当忘れても傘忘れるなという
ことわざにもなっているのですと申し訳無さそうに言っていました。
そういえばチェックの時に寒さ対策はしてください、傘は当方で用意しますと言われたっけ。
車に人数分だけ常備されているんですね。
荒々しい岩の海岸線を眺めながら次は総持寺に向かいます。
曹洞宗の大本山といえば神奈川県の鶴見にあるのが総本山と思っていたのですが
こちらが本家本元ということです。工事中のため写真があまり撮れませんでしたが
紅葉の赤がとても綺麗でした。
次は輪島の朝市。
パンフレットには朝市は8:00から12:00とあったので少々心配。
輪島朝市、到着。11:20
気さくに声掛けしてくれるお店の人達とのやり取りを楽しんで一回りしました。
昨日と違って小刻みに廻るので次の目的地に向かいます。
ガラッと雰囲気が変わって海と山に挟まれた白米千枚田です。
日本海に臨む急な斜面に、1000枚以上の小さな水田が幾何学模様を描いています。
荒々しい海風に晒されて美味しい白米が出来るのでしょうね。
これは曽々木海岸です。
車の中からずっと続く波と岩の景色に歓声を上げます。
この景色がチョット途切れた処が揚げ浜塩田です。
TVで放映された”まれ”のロケ地になった所です。
運転手さんの案内によるとこの鉄鍋がミネラル分の多い塩が出来るもとに
なるのだそうです。この先に道の駅があって、塩が販売されているのですが
手作り一本の為、量的に間に合わなくて一人一個と制限されていました。
これもTVの影響で買い手が急に増えたのだそうです。何か大切にしていたものが
破壊されそうな気がします。ぜひ残しておいて欲しいものです。
まだまだ続きます。
空も青さが増して暖かくなってきました。
能登半島最先端の禄剛崎灯台です。
大きな看板の400m 徒歩8分 を簡単と思って登り始めましたがこの急こう配、息がゼコゼコして
しまいました。日頃の運動不足がたたりました。
でも登りつめたその先の景色に辛さが吹き飛びました。今回の旅の目的を達しました。
今日最後の景勝地、見附島です。
今まで見てきた荒々しい波がここだけは止まったようです。素晴らしい景色です。
別名 軍艦島と呼ばれていますが見ただけでわかります。
何んとも静かな景色、見とれてしまいます。
私観ですがこんなえんむすびモニュメントなんて邪魔に思えます。
さあこれで今夜の宿泊先に向かいます。
長い長いドライブでした。控えめな運転手さんのガイドが疲れを
忘れさせてくれました。
今夜のホテルです。天然温泉露天風呂。疲れが取れそうです。
その前に今夜の楽しみ夕食です。
夕暮れがかった輪島の街並みを見ながら探したお店です。
はじめて食べたのどくろの握り鮨、白子の活き造りを乗せた軍艦鮨
どちらも最高に美味でした。
いよいよ明日は最後です。温泉で疲れをとって楽しむことにします。