やれやれ、こんなことで更迭ですか・・・。皮肉たっぷりの朝日の記事2本で状況をつかんでください。
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空自トップを更迭 懸賞論文で「日本の侵略ぬれぎぬ」(朝日新聞) - goo ニュース
防衛省内からも批判、給油法継続に影響も 空幕長論文
2008年11月1日3時1分
「日本が侵略国家というのはぬれぎぬ」。航空自衛隊の航空幕僚長が自らの論文で、過去の戦争を正当化していた。「我が国は日中戦争に引きずり込まれた被害者」と独自の歴史観を展開し、その内容は政府見解と大きく異なる。「猛将」とも評された空自トップは、公表されたその日に更迭された。
田母神(たもがみ)俊雄氏は31日午後11時前、東京・目黒の自宅玄関先で報道陣のインタビューに短時間だけ応じた。論文を書いた真意などについて問われ、「来週落ち着いてからお話しさせていただきます」と繰り返した。「内容について変更することはないか」とただされると、「まあ、そうでしょうな」と答えた。
更迭に至るまでの時間は早かった。
田母神氏が懸賞論文で最優秀賞になったという資料がアパグループ側から防衛省の記者室に届けられたのは31日午後。報道陣からの問い合わせを受けた職員らがあわてて確認し、浜田防衛相や麻生首相にも伝わった。空自によると、「個人として」の投稿で、内部ではあまり知られていなかったが、防衛省官房長には伝えられていたという。
夜、地元の千葉県から急きょ東京・市谷の防衛省に戻った浜田防衛相は、午後10時に報道陣の取材に応じ、硬い表情で「不適切」と繰り返した。「政府見解と明らかに異なる意見を公にするのは、航空幕僚長としてふさわしくない」。田母神氏には電話で更迭を伝え、「『立場として問題では』と話した」という。
論文の感想を問われた防衛相は「皆さんの感じ方と同じ」と沈んだ口調で語った。
田母神氏は防衛大卒業の「制服組」だ。71年に空自に入り、高射部隊を担当。その後は空幕防衛課業務計画班長や空幕装備部長、航空総隊司令官など主流を歩み、07年3月から空幕長に就いた。
「猛将」タイプと言われ、ストレートな発言をすることで知られる。今年4月には、空自のイラクでの活動を違憲と判断した名古屋高裁の判決について、お笑い芸人の言葉を引いて「『そんなの関係ねぇ』という状況だ」と記者会見で話し、物議をかもした。
自衛隊の関係者によると、田母神氏は以前から論文に書かれたような歴史観を周囲に語ることがあった。数年前、研修で田母神氏の話を聞いたことがある自衛隊幹部は「バランスの問題はあるが、驚きはない」と話す。別の幹部は「何か思いがあったのではないか」と心境を推し量った。
一方で「われわれ職員の一般的な考えとは違う。戦時中の日本がすべて正しいとは思わない。いろんな考えがあっていいとは思うが、柔軟なバランス感覚が必要だ」と違和感を語る防衛省幹部もいる。「何を考えていたのか」。更迭劇をやむを得ないとの見方を示す幹部もいた。
防衛省はインド洋での給油活動を継続する法案を抱え、論文が政治問題に発展すれば痛手は小さくない。別の幹部は「法案への影響がなければいいが」と頭を抱える。
自衛隊関係者では、陸上幕僚長出身で、94年発足の羽田内閣の永野茂門法相が、大臣就任直後に「南京大虐殺はでっち上げだと思う」と発言し、大臣を更迭されている。
◇
懸賞論文は、アパグループが今年5月に創設し、審査委員長は上智大名誉教授の渡部昇一氏が務めた。
グループ代表・元谷外志雄氏によると、論文は筆者の名前や肩書を伏せた形で審査した。元谷氏は「立派な論文。肩書のある立場で見解を示すのは勇気のいることだ」と話す。
アパグループは、経営するホテルとマンションの構造設計を手がけた建築士が耐震強度を偽装し、一連の耐震偽装問題でも話題となった。
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幕僚長の論文は、以下のサイトで読めます。
http://www.apa.co.jp/book_report/index.html
ゴウ先生も読みましたが、実にまとも。この論文とアパの耐震偽装問題とはまったくの別もの。それを一緒くたにして批判する朝日には、本当にウンザリします。
とにかく、きちんとした論文。まったく異論はありません。それなのに、訳の分からぬ要求を押し付ける中国や韓国に配慮して、これだけの軍人を最前線からなくしたのは、大きな損失です。
日本も変わらないと。
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空自トップを更迭 懸賞論文で「日本の侵略ぬれぎぬ」(朝日新聞) - goo ニュース
防衛省内からも批判、給油法継続に影響も 空幕長論文
2008年11月1日3時1分
「日本が侵略国家というのはぬれぎぬ」。航空自衛隊の航空幕僚長が自らの論文で、過去の戦争を正当化していた。「我が国は日中戦争に引きずり込まれた被害者」と独自の歴史観を展開し、その内容は政府見解と大きく異なる。「猛将」とも評された空自トップは、公表されたその日に更迭された。
田母神(たもがみ)俊雄氏は31日午後11時前、東京・目黒の自宅玄関先で報道陣のインタビューに短時間だけ応じた。論文を書いた真意などについて問われ、「来週落ち着いてからお話しさせていただきます」と繰り返した。「内容について変更することはないか」とただされると、「まあ、そうでしょうな」と答えた。
更迭に至るまでの時間は早かった。
田母神氏が懸賞論文で最優秀賞になったという資料がアパグループ側から防衛省の記者室に届けられたのは31日午後。報道陣からの問い合わせを受けた職員らがあわてて確認し、浜田防衛相や麻生首相にも伝わった。空自によると、「個人として」の投稿で、内部ではあまり知られていなかったが、防衛省官房長には伝えられていたという。
夜、地元の千葉県から急きょ東京・市谷の防衛省に戻った浜田防衛相は、午後10時に報道陣の取材に応じ、硬い表情で「不適切」と繰り返した。「政府見解と明らかに異なる意見を公にするのは、航空幕僚長としてふさわしくない」。田母神氏には電話で更迭を伝え、「『立場として問題では』と話した」という。
論文の感想を問われた防衛相は「皆さんの感じ方と同じ」と沈んだ口調で語った。
田母神氏は防衛大卒業の「制服組」だ。71年に空自に入り、高射部隊を担当。その後は空幕防衛課業務計画班長や空幕装備部長、航空総隊司令官など主流を歩み、07年3月から空幕長に就いた。
「猛将」タイプと言われ、ストレートな発言をすることで知られる。今年4月には、空自のイラクでの活動を違憲と判断した名古屋高裁の判決について、お笑い芸人の言葉を引いて「『そんなの関係ねぇ』という状況だ」と記者会見で話し、物議をかもした。
自衛隊の関係者によると、田母神氏は以前から論文に書かれたような歴史観を周囲に語ることがあった。数年前、研修で田母神氏の話を聞いたことがある自衛隊幹部は「バランスの問題はあるが、驚きはない」と話す。別の幹部は「何か思いがあったのではないか」と心境を推し量った。
一方で「われわれ職員の一般的な考えとは違う。戦時中の日本がすべて正しいとは思わない。いろんな考えがあっていいとは思うが、柔軟なバランス感覚が必要だ」と違和感を語る防衛省幹部もいる。「何を考えていたのか」。更迭劇をやむを得ないとの見方を示す幹部もいた。
防衛省はインド洋での給油活動を継続する法案を抱え、論文が政治問題に発展すれば痛手は小さくない。別の幹部は「法案への影響がなければいいが」と頭を抱える。
自衛隊関係者では、陸上幕僚長出身で、94年発足の羽田内閣の永野茂門法相が、大臣就任直後に「南京大虐殺はでっち上げだと思う」と発言し、大臣を更迭されている。
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懸賞論文は、アパグループが今年5月に創設し、審査委員長は上智大名誉教授の渡部昇一氏が務めた。
グループ代表・元谷外志雄氏によると、論文は筆者の名前や肩書を伏せた形で審査した。元谷氏は「立派な論文。肩書のある立場で見解を示すのは勇気のいることだ」と話す。
アパグループは、経営するホテルとマンションの構造設計を手がけた建築士が耐震強度を偽装し、一連の耐震偽装問題でも話題となった。
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幕僚長の論文は、以下のサイトで読めます。
http://www.apa.co.jp/book_report/index.html
ゴウ先生も読みましたが、実にまとも。この論文とアパの耐震偽装問題とはまったくの別もの。それを一緒くたにして批判する朝日には、本当にウンザリします。
とにかく、きちんとした論文。まったく異論はありません。それなのに、訳の分からぬ要求を押し付ける中国や韓国に配慮して、これだけの軍人を最前線からなくしたのは、大きな損失です。
日本も変わらないと。
『椿事件』
1993年9月21日、民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中で、
テレビ朝日報道局長の椿貞良が、選挙時の局の報道姿勢に関して
「小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。
今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、
なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる
手助けになるような報道をしようではないか」
との方針で局内をまとめた、という趣旨の発言を行う。
(ウィキペディア「椿事件」)