囲碁の日中韓トップ棋士とAI(人工知能)による初の世界戦「ワールド碁チャンピオンシップ」は2日目の22日、大阪・梅田の日本棋院関西総本部で打たれ、日本の井山裕太六冠(27)は中国ランキング2位のミ昱廷(みいくてい)九段(21)に敗れた。これで0勝2敗となり、23日の最終日を待たず優勝争いから脱落した。日本最強AI「DeepZenGo」も韓国ランキング1位の朴廷桓(パクジョンファン)九段(24)に大逆転負けで連敗した。

 最終日に、2戦2勝のミと朴の直接対決で優勝が決まる。井山の相手はZen。公式戦初となるAI対局に臨む。

 井山は前日の1局目と同様、途中まで優勢だったが中盤に抜かれ、その後猛追したが及ばなかった。Zenは終盤の段階で人間なら確実に勝てるまでの勝勢を築いたが、突然悪手を連発して自滅した。

 井山は「(1、2局目とも)チャンスがありながら生かし切れなかった。明日は自分なりに納得のいく碁を打ちたい」と語った。Zen開発チーム代表の加藤英樹氏(63)は「AIの碁は途中でどちらかが投了して決着することがほとんどだったが、きのうきょうと最後まで打ち切るヨセになった。これは想定外で、事前の準備もできていなかった」と打ち明けた。(大出公二)

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井山六冠の2連敗は、残念な限り。負け癖をつけないためにも、今日こそはDeepZenGoに勝ってもらいたいものです。

DeepZenGoの弱点は、ヨセが弱いこと。終盤までついていって、抜き去ってもらいたいものです。