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熊本市、22日にボランティアを受け入れ開始

2016年04月20日 05時01分01秒 | 時事放談: 国内編

余震が続く熊本大震災です。しかし、復旧への道が少しずつ開かれています。

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復旧作業支援のボランティア募集、22日から

 熊本市社会福祉協議会は、被災者の復旧作業を支援するボランティアの募集を22日から始めると発表した。

 同日に熊本市中央区の花畑広場に「市災害ボランティアセンター」を設置する。ボランティアの主な業務は、被災した住宅での家具の片付けや粗大ごみの運び出し、土砂の撤去など。食事や飲料水、宿泊先の手配は各自で行う。倒壊した家屋、倒壊の危険がある家屋での作業には派遣しない。

 14日の地震を受け、市社協は当初、16日にセンター設置を予定していたが、同日未明に「本震」が起きたため延期した。その後、市社協には19日までに被災者から約50件、支援を求める依頼が寄せられたという。

 市社協の中川奈穂子事務局長(51)は「まだ余震が続いているので、無理せず活動してほしい」と話している。センターの開設時間は午前9時〜午後4時。申し込みは22日以降、センターで直接、受け付ける。問い合わせは市社協常設のボランティアセンター(096・288・2748)へ。

 このほか、熊本県益城町社協も21日、ボランティアセンターを開設する。同県菊池市社協は19日に開設し、初日だけで約60人が登録。ただし、余震が収まるまで実際の活動は見合わせるという。

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しかし、「はた迷惑なボランティアは、かえって足手まとい」という意見も多く聞かれます。どうすればよいのでしょう。

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熊本地震 ボランティアどう動くべき 識者に聞く

 余震が続く熊本地震では、二次災害の危険があるとして熊本県社会福祉協議会(社協)がボランティアの受け入れを見送っている。一方、ひょうごボランタリープラザ(神戸市中央区)などには現地での活動を希望する問い合わせが相次いでいる。私たちは今、どうするべきか。阪神・淡路大震災以降、各地の災害支援に取り組んできた専門家2人に聞いた。(聞き手・木村信行)

 ■兵庫県立大防災教育センター長・室崎益輝氏 「避難者目線で行動を」

 災害直後の“ボランティア迷惑論”はいつも行政側から出る。

 被災地の人が「ボランティアはいらない」と言っているのだろうか。政治のことは議員に任せ、素人の国民は黙っていろ、と言っているのと同じだ。

 国が70万食を熊本に送っても末端の避難所に届いていない。配る人がいないのに「行政で対応します」というのは、混乱回避を優先し、避難者を見殺しにしているに等しい。

 阿蘇市の避難所で17日、高齢の女性が亡くなった。関連死を防ぐために今が一番、ボランティアが必要なときと言っていい。

 二次災害が危険と言うなら、不安な毎日を送っている避難者はどうなるのか。行政や社協は「ボランティアは十分安全に気を付けて活動してください」というメッセージを出すべきだ。

 支援拠点を被災地から離れた場所に移し、そこでボランティアを受け入れるなど今すぐできることは多い。ボランティアは行政視点でなく、被災者視点で考えるべきだ。

 ■被災地NGO恊働センター顧問・村井雅清氏 「未経験者は慎重対応」

 今、ボランティアが現地に駆け付けるべきか。難しい判断だが、余震が続き、二次災害の恐れがある状況では、災害ボランティアの経験がない人は慎重に対応した方がいい

 避難所は水や食料が不足し、配る人も足りていない。現場は一人でも支援者が欲しい状態だ。だが、ボランティアは安全の確保はもちろん、食料や寝る場所も自分で確保しなくてはいけない

 今回の地震はまだ終息に向かっているとはいえない。現地に行って右往左往するのではなく、安全と危険の見極めができ、今何をするべきか自己判断で行動できる経験者はどんどん行けばいい

 阪神・淡路の後、そういう経験のある災害ボランティアは各地に育っており、実際、続々と現地で活動している。

 余震が収まれば、現地にボランティアセンターが開設されるだろう。経験のない人はそのときにすぐ現地に行けるよう、安全対策の知識や備品の準備をしておくべきだ

 【熊本地震の避難者】 避難者は18日時点で熊本、大分両県で計約9万4千人。阪神・淡路大震災ではピーク時に約31万人だった。熊本県では同日時点で全壊400棟、半壊1262棟。今後の調査でさらに増える見通しだが、阪神・淡路の全半壊約25万棟に比べ家屋被害は限定的だ。余震が収まれば、自宅に戻る避難者が増えると見込まれる。
 
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さらに、一般的支援に関しては、東日本大震災の教訓を生かした次の記事も参考になります。
 
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社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭
【第155回】 2016年4月19日 竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]
ダイヤモンド・オンライン
熊本地震で、善意が「第二の災害」を引き起こさないために

 熊本県と大分県を襲い、大きな被害を出している今回の地震。いまも活動が止まらず、14(木)夜から18(月)午前4時までの間に、前震、本震を含めて500回を越える地震が発生している。その活動範囲もさらに拡大しているとの発表もあり、この原稿を書いている18(月)午前6時の時点でも、まだまだ予断を許さない状態だ。道路も各地で分断されているし、九州新幹線も復旧のメドが立っていない。ボランティアも受け入れていない

 このような状況のときに、一般の人間ができることは限られている。義援金の募金と救援物資の提供だ。しかし、物資を送るには注意が必要。善意で送ったモノが被災地の混乱を招くこと、被災者にとって迷惑なことも多いからだ。これを「第二の災害」という。そこで今回は、東日本大震災のときの僕の経験も踏まえ、第二の災害を防ぐための注意点をいくつかお伝えしたいと思う。

いまだから言える
要らなかった支援物資

 まず基本的なことだが、第二の災害を生むのは「間違った善意」であるということだ。この場合の「間違った」とは、現地ニーズを把握していない、あるいは勘違いしているという意味だが、「いまだから言える『要らなかった支援物資』 - 東日本大震災【第二の災害】」というまとめサイトでは、「不要なもの一覧」として以下のものが挙げられている。ネットには他にも東日本大震災のときに送られて不要だったもの、というか(ハッキリ言って)迷惑だったものがリストアップされているが、どこの情報も概ね同じである。

以下、引用(「いまだから言える『要らなかった支援物資』 - 東日本大震災【第二の災害】」より)

◎不要なもの一覧
1、千羽鶴・応援メッセージや寄せ書き
2、成分表が読めない海外食品(アレルギー成分がわからないため)
3、冷凍食品(冷蔵庫が使えないため)
4、保存食以外の食料(缶詰・瓶詰・カップ麺も賞味期限が切れたものは不安)
5、古すぎる古着・洗濯していない毛布・布団・下着など
6、自分で食料などを確保できないボランティア

 千羽鶴や応援メッセージ、寄せ書きが「不要」「迷惑」というのは意外かもしれない。また、読者のなかには「人の善意をなんと思っているのか!」と怒る人もいることだろう。しかし、これが被災者の本音だ。もちろん、寄せ書きに勇気づけられたという声もある。しかし、千羽鶴や、大きな模造紙に子どもたちのメッセージが書き込まれた寄せ書きなど、避難所では飾る場所も貼る場所もなく、結局燃やしたという声も多い。

 このような「迷惑な善意」は千羽鶴や寄せ書きだけではない。僕が東北の避難所でよく聞いたのは、「あちこちから、いろんなNPOがやってくるけど、どいつもこいつも心のケア、心のケアってうるさいんだよ。俺たちはもう、心のケアと聞いただけで鬱になりそうになる」という声だ。もちろん僕は、心のケアや千羽鶴を否定するワケではない。ただ、心のケアや千羽鶴を被災者に届けたいと思う人たちは、避難所の人たちがそれをどのように受け取るか、想像力を働かせて提供すべきだと思う。

 救援物資の提供も難しい。東日本大震災の約1ヶ月後、復興ニーズの調査のために被災地を回ったが、避難所の人たちに何を持って行こうかと考えた。東北の人はお酒が好きそうだから一升瓶でも持って行けば喜ばれるかと思って尋ねてみたら、返ってきた答えは「ファッション雑誌」だった。避難所生活も1ヵ月が過ぎ、女性たちのストレスもたまっている。キレイなファッション写真を見て癒やされたいということだった。

 当時、どこのメディアでもそんなことは伝えていなかったが、それが被災者からのリアルなリクエストだったのだ。そこで僕は、主立った女性ファッション誌を買い込み、さらに男性のためにはオヤジ向け週刊誌を買い込み、避難所に持って行ったところ、とても喜ばれた。つまり、あのときの避難所の人たちにとっての「心のケア」とは、心理カウンセリングではなく、娯楽だったのだ。たぶん、心理カウンセリングのような心のケアが必要となるのは、もっと後のことだったのだろう。

「善意の押し売り」が
被災者の尊厳を傷つけることも

 このように、被災地ニーズは時と共に変わる。3.11から1年以上経った2012年の初夏。「仮設住宅は遮熱効果がないので、夏が来ると暑くてしょうがない」という話を聞き、遮熱効果のあるペンキを仲間たちと一緒に仮設住宅に塗りに行ったときのこと。僕らが作業をしている最中に、1台の車がやってきた。どうやら仮設住宅の人たちのために、何らかの支援物資(たぶん食料)を持ってきたようだった。彼らは飛び込みで来たようで勝手が分からず、僕の仲間が仮設住宅の町内会長みたいな人を教えてあげた。その来訪者は会長に会いに行ったが、数分後、彼は支援物資を抱えたままクルマに戻ってききた。そして、車内で待っていた自分の連れに向かって「要らないんだってよ!」と怒りの言葉を吐き捨て、仮設住宅を去っていった

 彼らにしてみれば「せっかく善意で来てやったのに」という気持ちだったのだろう。だがこれも、アポなしで仮設住宅の人たちのニーズを確認せずに、思い込みの善意でやってきた結果である。実際、当時の仮設住宅は食料に関してはかなり豊富で、僕も仮設住宅の人たちからお茶菓子を振る舞われたこともあるし、米をプレゼントされたこともある。5キロ入りの米袋だった。さすがに支援活動に行って米をもらって返るわけにもいかず、丁重にお断りしたのだが、「余ってるから持って行きなさい」と譲らない。あまり頑なに断るのも失礼かと思い、恐縮しながら頂戴したぐらいだ。ともあれそのような状況の仮設住宅に、相手のニーズも聞かず、たんに善かれと思って食料を持って行くのは、やはり被災者の人たちからすれば「善意の押し売り」にしかならないのだ。

 もうひとつの「要らないもの」の代表格が「古着」だ。これは阪神大震災の被災者も、東北の被災者も口を揃えて言う。実際、これも東北の震災からひと月後くらいのことだが、とある被災地の市役所の玄関前に支援物資である古着が山と積まれていて、「必要な方はご自由にどうぞ」と書かれていたが、ほとんど誰も持って帰ろうとしない。僕が見たときは、おばあさんが一人、物色していただけだった。やはり古着は歓迎されていなかったのだ。

 このようなことを書くと「せっかくの善意を不要だというのは、被災者のワガママだ」と思う人もいるかもしれない。しかし、それは違う。当然ながら、被災者もまた、尊厳を持った人間なのだ。もちろん被災直後は生き延びることに必死で、それこそ救援になる物資は何でも必要としていただろう。しかし、被災してひと月も経てば、人間らしさ、人としての尊厳を取り戻そうとする。そうでなければ、絶望に打ち勝ち、希望を抱くことなどできないからだ。

 そのことが理解できていれば、「着古した古着より、ファッション雑誌がほしい」という被災者の気持ちも分かるだろう。アポなしで仮設住宅に押しかけて、一方的な善意を押しつけることが被災者の尊厳をどれだけ傷つけるかも理解できるだろう。

 もちろん、東北の被災者もいろいろだった。「善意で送ってくれたものは、何でもうれしかった」と話す人もいる。つまり、被災者と言ってもさまざまだし、同じモノを送っても受け取り方はさまざまということだ。だからこそ支援する側も、そのような現地の人々のことを念頭に置きながら、「何がこのタイミングで必要なのか」をしっかりと考える必要がある。

 今回の熊本地震に関しては、いまだ「緊急支援の段階」なので、必要とされるモノも比較的分かりやすい。熊本市のウェブサイトにも「必要とされるもの」リストが掲載されている。

以下、引用(「熊本市ウェブサイト」より)

【必要物資】
長期の避難生活に必要なもの
・飲料水
・アルファー米(断水のため炊飯ができません)
・カップめんなど保存ができる食料品
・ウェットティッシュ
・おしりふき
・生理用品
・紙おむつ(大人用、子ども用)
・トイレットペーパー
・粉ミルク
など
※なお、配送に時間がかかる場合がありますので、生ものや傷みやすいものはご遠慮ください。

 当面はこれらの物資を送っておけば、まあ間違いはない。しかし、それで万全というワケでもない。このような大災害時には、自衛隊や警察、あるいは日本赤十字のような大きな組織が動くし、必要な物資も彼らが概ね運んでくれる。しかし、行政や大組織の支援活動、救援活動には、どうしても取りこぼしというか、きめの細かさに不足が出る。

小回りが利き、特定の被災者ニーズを
汲み取れる支援の必要性

 東北のケースでは、ある漁師は自宅が高台にあり、津波被害から逃れられた。しかし、漁船も漁具も流され、仕事が全くできなくなった。なのに、自宅が倒壊もせず津波被害にもあってないということで義援金はまったく支給されず、救援物資も配給されなかった。そんな彼の家族に支援の手が届くのは震災から1年以上経ってからのことだが、「津波で家を流された人たちは、避難所や仮設住宅に入って、義援金をもらい、食料や衣服も十分に支給されていたけど、自分たちには1年以上、ただの1円も支援が回ってこなかった」と僕に語ったときの、遠くを見つめながら浮かべていた、寂しそうな悔しそうなその表情がいまも忘れられない。

 三陸のとある町の病院は、高台に位置していて津波被害から逃れることができた。病院なので建物も頑丈で地震による倒壊もなかった。しかし、そのことで(これもまた)救援物資が支給されず、約300床の病院の入院患者、医師や看護師などのスタッフが完全に困窮してしまった。その病院の院長(経営者)はたまたま僕の友人だったことから、その事態を知ることになり、必要としている物資のリストを送ってもらい、ネットで呼びかけて調達し、彼の病院に送り続けたが、つまりはそれだけ大きな病院でも支援の手からこぼれてしまうこともあるのだ。

 今回の熊本地震でも、同様のことが起きることは十分に考えられる。だからこそ、大きな支援組織に寄付することも大事だが、小回りが利き、特定の被災者のニーズを汲み取れる小さなボランティア団体の活動も必要になると思う。僕も仲間たちと一緒に、そのようなピンポイントで支援ができるプロジェクトを準備中だ。僕がプロデュースする女性支援NGO「ガールパワー」をベースに、他団体とのコラボを協議している。

 ひとつは医療関係のプロジェクト。前述した東北の病院のように、支援の手が届いていない病院の情報を収集し、広く多くの人たちに支援を呼びかけるプロジェクトだ。これは、九州大学医学部を卒業後、都内の病院に勤務する若き医師・進谷憲亮氏が運営する、医療者と医療者以外の人たちの交流を目的とした勉強会「Joy'N US」との共同プロジェクトとなる。

 まずは被災地の病院の状況、ニーズを把握するために情報収集を行う。被災地ではすでにいくつかの病院、クリニックが地元の被災者支援を始めているが、それぞれがバラバラに動いているので全体像が把握できないし、支援の輪も拡がらない。そこで、こうした問題を解決しようというわけだが、まずは現地の病院の情報を得たい。読者のなかに、熊本または大分の被災地の病院関係者がいたら、ぜひご連絡をいただきたい。

 もうひとつのプロジェクトは、女性支援NGOらしく、被災地のママさん支援を行ないたいと思っている。こちらも同様、読者のなかに、被災地のママさん、あるいは現地でママさん支援を行なっている団体の方がいれば、ぜひご連絡いただきたい。

 支援プロジェクトの中身に関しては関係団体と協議中のため、具体的なことをいまの段階でお伝えできないのは恐縮だが、まずは被災地支援に情熱を持つ者同士がつながることが重要かと思っている。詳細は「ガールパワー」のウェブサイトに掲載していくので、医療支援、ママさん支援に関心のある方はぜひご覧いただきたい。

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ボランティアの皆さんの善意は貴重です。しかし、ボランティア活動は、大変です。それでもた違って行かれる方には頭が下がります。被災者の皆さんのためになるように、がんばってください。


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1 コメント

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ボランティア (suigetu)
2016-05-14 04:59:53
私も友人が熊本におり、たまたま仕事が10日ほど休みがあり、ボランティアに行こうかと思いました。
しかし、メールやり取りしたり、ネットで情報みた結果、近いところからのボランティアが必要である、と判断してやめることにしました。
私はアウトドアには慣れており、車で生活できますし、発電機、食料、ガソリンも持参できます。
ですが、道路が確保されなければ無理です。
また遠距離なので考えた結果、行った場合の交通費を寄付することにしました。
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