すきやばし次郎を選ぶとは、なかなかの発想です。
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オバマ大統領、銀座のすし店に=笑顔で手振り、見物人興奮―三つ星職人がおもてなし(時事通信) - goo ニュース
2014年4月24日(木)00:48
オバマ米大統領は23日夜、安倍晋三首相との非公式の夕食会のため、東京・銀座にある老舗の高級すし店を訪れた。午後8時半すぎ、フロント部分に日米の国旗を掲げた大統領のリムジンが到着すると、買い物客らは歓声を上げ、夢中で携帯電話のカメラを向けていた。
大統領が車から降りて、白い歯を見せ笑顔で片手を挙げると、報道陣から一斉にフラッシュがたかれた。夕食会は約1時間半で終わり、安倍首相は大統領と別れ際に握手を交わすと、手を振って車を見送った。
大統領が訪れたのは、飲食店の格付け本「ミシュランガイド」(東京版など)で7年連続三つ星評価を受けた「すきやばし次郎本店」。店を営む小野二 郎さん(88)は「三つ星のすし職人」として外国人観光客にも知られている。オバマ大統領はすし好きで、店内ではカウンターで安倍首相と肩を並べてすしを つまんだ。夕食後、大統領は「おいしいすしだった」と感想を話したという。
大統領を見るために新宿区から来たというコンサルティング業の男性(37)は「すしは和食の定番で、文化的な面でも日本をアピールできるので、いいのではないか」と話した。
警視庁の厳戒警備のため、周辺の道路は一時封鎖。通りに面した店側の歩道は通行禁止となり、向かい側の歩道は、オバマ大統領を一目見ようと鈴なりの見物人で埋まった。
オバマ氏「おいしいすしでした」 夜の銀座はピリピリ
朝日新聞 2014年4月23日23時32分
23日夜に来日したオバマ米大統領が向かったのは東京・銀座。格付け本「ミシュランガイド」で最高ランク「三つ星」を7年連続で獲得した名店「すきやばし次郎本店」だった。数百人の機動隊員らが一帯を厳重に警備するなか、安倍晋三首相との会食で親密さをアピールした。
午後8時半ごろ、店に着いたオバマ氏はノーネクタイ姿。約1時間40分、職人の味を楽しんだ後、記者団に話した。「おいしいすしでした。ありがとう」。すし店での会食は、難航する環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉を気遣い、両国の利害が対立している牛肉や豚肉をメニューから外せる場として、日本側が提案したという。
地下1階に店が入ったビルの周辺はピリピリムード。午後6時ごろには、警視庁が車や歩行者の通行を規制し、ビルとつながる東京メトロ銀座駅の連絡通路も封鎖した。同じ階にある飲食店には、身元が確認できた予約客の出入りだけを認めていた。
オバマ氏をひと目見ようと集まったもののビルに近づけない観衆と迂回(うかい)を迫られた通行人たちで、ネオンの街は混雑。同僚と飲み屋をハシゴしようと した男性会社員(45)は「お目当ての店に行くのも大変。大統領が日本文化に触れるのはうれしいけど、もっと静かな場所でもいいのでは」と迷惑顔だった。
米大統領来日:すし外交肩寄せ合い 「人生で一番うまい」
毎日新聞 2014年04月23日 20時07分(最終更新 04月24日 01時16分)
◇すきやばし次郎に招待
オバマ米大統領は食べ終えて、こう言ったという。「人生のなかで一番おいしいすしだった」。安倍晋三首相は23日夜、日本に到着したばかりの大統領を東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」に招いた。首脳会談本番を控えた前日の「食卓外交」は、とりあえず成功した? 【小田中大、安高晋】
「シンゾウ!」。オバマ氏の呼びかけに、店の前で待っていた首相は「How are you?」(元気ですか)と笑顔で応じ、握手。店のカウンターに並んで座り、すしをつまんだ。
要人をもてなす夕食会は、周辺の交通規制や警備上の都合などから、首相官邸横の公邸を使うのが一般的。雑居ビルの地下1階にある同店は、首脳の食事場所としては異例だ。
首相が狙いを語る。「まさにクールジャパン、世界遺産にもなった日本食を日本で、えりすぐりのすしを味わって楽しんでいただこうと思って、首脳間の個人的関係を深めてもらおうとセットした」
オバマ氏は実務的な大統領として知られ、首相とは「相性がいいとは言えない」(日米外交筋)との指摘もある。「カウンターに座り、くつろいだ雰囲気が出せれば」(首相周辺)と「すし外交」を決断した。
首脳外交では、しばしば「食べ物」が活躍する。2011年11月、ハワイでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際、野田佳彦首相(当時)がオバマ氏に好物のチョコレートケーキを贈り、信頼関係の構築に結びついたとされる。
オバマ氏はハンバーガー好きとしても知られ、09年の来日時は自ら「神戸ビーフ」をリクエストした。今回は大詰めの環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で牛肉の関税率が焦点となっているためか、牛肉は見送られ、日本の伝統食のすしに落ち着いた。
「エリゼ宮に食卓」の著者で食文化と外交の関係に詳しい西川恵・毎日新聞客員編集委員も、この日のもてなしを評価する。「親密な関係を作るには、2人の間 に距離ができるフォーマルな場所はあまり適さない。こぢんまりしたカウンターで肩を並べられるすし屋はちょうどよかったのでは」
「外交 における食は政治の延長」と語る西川客員編集委員。印象に残っているのは、02年の小泉純一郎首相とブッシュ大統領だ。「気の置けないところで話したい」 という大統領の希望で居酒屋が選ばれた。「ブッシュ氏はラフな格好でリラックスし、関係を深める重要な場になった」と振り返る。
それに比べ、今回は「ネクタイこそ外していたが、スーツ姿が堅く、緊張は残っていた」とみる。それでも銀座の雑居ビルですしを振る舞う選択は「悪くない」と分析。オバマ氏がすしに合う日本酒を飲んだことも、安倍首相との関係の深まり具合を推測するうえで興味深いという。
◇7年連続ミシュラン三つ星
夕食会の舞台となった東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」は1965年創業。格付け本「ミシュランガイド」で、7年連続で最高評価の「三つ星」を獲得。店主の小野二郎さん(88)は、三つ星店の現役料理人としては最高齢とされる。
2011年には、米国のデビッド・ゲルブ監督が小野さんの仕事ぶりを捉えたドキュメンタリー映画「二郎は鮨(すし)の夢を見る」が公開され、米国でも知られている。店の公式ホームページによると、「おまかせ」コースは3万円から、となっている。
店の現場付近は大統領の到着前から規制が敷かれたが、人だかりができ、「歩道に上がってください!」「下がってください。お願いします!」と警察官の怒号が飛んだ。
午後8時半ごろ、車列が近づくと、集まった人はスマートフォンやタブレットを持った手を上に掲げ、なんとか撮影しようとしていた。築地の勤務先から直行し た横浜市泉区の女性会社員(28)は「(人だかりで)全く見えませんでした。残念です。すしを食べて、両国の関係がよくなればいいですね」。【一條優太】
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通常速ければ15分、ゆっくりしても30分が限度というすきやばし次郎に1時間40分もいたというのですから、破格もよいところ。日米首脳会談ならではです。請求額がいくらだったか、知りたくなります。
昨日は、歌舞伎座で芝居見物をして6時過ぎに晴海通りを銀座4丁目まで出たら警官がたくさんいたので、こりゃいかんと人通りの少ない裏道を通って銀座1丁目のゴールドジムに行ったのですが、日比谷方面に行かなくて正解だったようです。
ともあれ、すきやばし次郎の1時間40分で日本が平和を維持できれば、これほど安い話はありません。安倍首相には最後までがんばってもらいましょう。
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