昨年読んだ本だす。もうずいぶん前だす。
北町貫多のモテキ、秋恵ものという傑作シリーズ。相変わらずだす。
貫多のようなDVこそ無いが自己中の思考回路に酷似している面が多いので、自然、自虐的な笑いが伴う・・・、困ったもんだ。
「陰雲晴れぬ」
「肩先に花の香りを残す人」
「寒灯」
「腐泥の果実」
珍しく「肩先・・・」では、ラストで鼻の効きすぎる貫多によって褥までは行かぬとも幸福を感じさせる結末。それでいいのか?そういうパターンはいらなかった。
貫多としては何はともあれ秋恵とは仲良くしていたいだけなんだ。きわめて性欲的なものだから上手く行かない。確かに面倒だわな。
短編集で薄っぺらいゾー。掌に取っても心もとないゾー。あっと言う間に読んでしまうゾー。高いと見るか安いと観るか。400円・・・ドトールコーヒー2杯分、微妙。
かといって単行本や全集とかで読む気もしないから、これでいいのか。
解説は最近TVでコメンテーターをしているのを見た中江有里。
若い頃はかなりお気に入りのタレントさんでした。
西村賢太の女性読者というのはどういう類のものなのでしょう。「人もいない春」の南沢奈央といい、変な取り合わせ。
でも解説は的確。
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