「ファイナル・スキャンダル 奥様はお固いのがお好き」

「にっかつ特選“オンナの色好み”週間」

「ファイナル・スキャンダル　奥様はお固いのがお好き」1983年　日活　監督：小沼勝

珠子は質屋を営みながら、学生を相手に下宿をやっており、夫の紳一郎は商売にならない焼き物に没頭している。ある日、学生の雨宮は、期限切れで金が返せなくなり、珠子に童貞を捧げ下宿の世話になることになった。この下宿はそんな学生で一杯なのだ。珠子の所に夫の姪、幸子がお手伝いでやってきた。珠子は、ロリコン、マザコン、早漏などで悩む学生たちを優しくセックス処理してあげる。

元祖熟女女優の五月みどり作品。ファイナルと言う事でこれがラストの1本になったのか。
童貞を質草にとる珠子、未亡人下宿的な設定だけれどちゃんと亭主が居る。この亭主が売れない陶芸にしか興味が無いみたいで心境が不明。夫婦仲は悪くなさそうだが・・・。好い男なので姪からも言いよられるが相手にしない。ま、それはどうでもいい事です。

人助けと称して風呂場でせんずり競走させたり、偏差値平均30のバカ学生たちも楽しそう。質草帳には実在大学名を捻った架空大学名がズラッと。何故か東洋大学だけそのまんま。

チョイ役で笑福亭鶴光。就職活動中の酒屋の御用聞き、就職試験のお守りに陰毛を抜かさせてもらうという、いかにもな役。


姪（岡本かおり）によって質屋の権利書が珠子狙いの不動産屋、黒川（青空はるお）の手に渡りピンチ。
偏差値３０の学生たちが立ちあがる。質蔵からゲバ棒とヘルメットを出して来て「親父は中核だった」とか口々に・・・

一方そのころ珠子は工事現場監督と恋に落ち乗馬デート、「故郷で牧場を一緒にやらないか」と誘われる。
高田馬場ビッグボックス前で待ち合わせが迫る頃、偏差値３０を偽っていた早漏の東大生が煙突に登り飛び降り自殺をしようとする。
「そんなことが何故死ぬ理由になるの？」と珠子も煙突を登る。ここの俯瞰撮影が値打ちもの。神田川沿い高田馬場の裏町と緑の山手線、BIG BOX。
上空での感動の愛とセックス指南。


ファイナル作品として大サービスの同窓会。赤塚不二夫先生もＯＢとして登場。
五月みどりさんはマリリン・モンローのコスプレサービス。

劇中可愛い未就学児童のお尻が拝めます。偏差値３０のバイトは足し算を教える家庭教師「センセイ、ありがとうございまちた」・・・児童ポルノ。



新橋ロマン劇場