JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

立川流日暮里寄席

2016-02-04 | 落語

6年ぶりの立川流日暮里寄席。
予約を入れても全席自由なので6時15分開場は勤務地の関係から厳しいかんね。


2016(平成28)年2月2日
立川流日暮里寄席
日暮里サニーホール

開口一番 立川だん子 「浮世根問」
立川吉笑 「カレンダー」
立川こはる 「締込み」
立川志ら玉 「転失気」
立川談四楼 「羽団扇」

中入り

浪曲 東家一太郎 「中山安兵衛 道場破り」
立川志雲 「胴斬り」
立川談修 「木乃伊取り」



今回は前半にご贔屓二つ目が出ている事とゲストの浪曲が目玉。

吉笑「カレンダー」は閏年の2月が旬となる噺で新しく作ったのかと思ったら4年前にも演っていたらしい。
爆笑新作はまるでコントのよう。あり得ない設定だけれど設定の面白さ。若手新作の中でも技量は持ち合わせているため新作に違和感なが無いのが素晴らしい。新作には個人的にはまだまだ偏見があるのだけれど談笑師との親子会なんかも行ってみたくなる。

黒羽織がシックでカッコ良いこはるちゃんは今日も元気。ございます口調がなんか変だけど、発声と威勢の良さは下手な男性噺家よりもずっと雰囲気がある。新作以上に女流落語家に偏見があるのだけれど、この人だけは別だと断言していい。
数ある泥棒噺の中で「締込み」をチョイスしてくるあたりも非情に嬉しい。

志ら玉さんは真打ちになったんだとか。元はブラック門下でブラ汁、例の一件で志らく師に移りらくB-らく里を経て志ら玉。初めて見る。「転失気」という話にあまり良いイメージを持ってないもんですので、他のも聴きたい。

談四楼師、すっかりお爺ちゃんですね。頬の下を赤くして夢の話を聞き出そうとする顔。談四楼師に合った噺のように思う。

中入り後

お待ちかねの若き浪曲師。生浪曲を聴く機会なんて少ないからね。ひょっとしたら初めてかもしれません。
まだ子供の頃は日本人の生活の中にしっかり浪曲というものがあった。子供としては「浪曲社長」で馴染んでいたんだと思うけど。
自分はたまにYOU TUBEで広沢虎造を聴くくらい。その証拠に一太郎さんから聴くまで国本武春さんが年末に亡くなった事さえ知らなんだ。
一太郎さんの名調子に合わせる三味が東家みつさん。奥様だそうです。漫才と違って夫婦浪曲というのは珍しいんですと。
名調子と三味線と合いの手。いいですねぇ~。若い人に浪曲を聴けとは言わん。でも子供の頃浪曲になじんでいた我々世代はもっと浪曲を聴くべきだと思う。でも東洋館には行かないけどね。

志雲の「胴斬り」
「ふんどしが汚れてしょうがねぇ」の落ちを期待したけれど、そこは普通に「番台で湯茶飲んでくれるな、小便近くてしょうがねぇ」だったが、その後がある、小便の出口までスパッと斬りおとす。上方では普通にあるんでしょうか。初めて聴きました。それを女房に持たせる事によって艶っぽいバレ系の落ちになるのがとても良い。

主任談修。木乃伊取りを丁寧に。この若き師匠も応援したいのですがなかなか遭遇いたしません。地味であるのは否めないけれど、そこは出身校の校風と言う事で。スクールカラーの羽織と小顔が似合う。噺家としても良い佇まいと思うが。黒田投手に負けずOBを代表するような芸人になって欲しいです。

節分恒例の手ぬぐいと豆捲き。手ぬぐいはゲットならず、豆一袋のみ拾う。
主任談修師の手締めでお開き。

よござんした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「独裁者と小さな孫」 | トップ | 「日本文学100年の名作第2巻... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事