JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

甲斐荘楠音の全貌

2023-08-26 | 展覧会・博覧会
甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性

甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょうただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも1940年頃に画業を中断し映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。本展は1997年以降26年ぶり、東京の美術館では初となる本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとよりスクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として――さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

東京ステーションギャラリー




台風の影響で甲子園が順延になった日、やっと、こちら甲斐荘楠音を見に行く事が出来た。
「ぼっけえきょうてえ」のカバー絵などで知られる妖しい美人画家という側面しか知らなかったのだけれど、美人画の展示は勿論、それ以外の部分に興味津々の人物であった。

女性の絵を専門にして描いているというのはスケッチやデッサンなんかを見ても「好きよね~」と思うけど、そうね、現代に於いてはみうらじゅんに似たものを感じるお人である。デッサン構図が少し狂ってたりするのも味。

演劇に関しては自ら女形に扮装してのスチールなどもあり、フェチ感、ナルシス感も相当なものだ。
時代劇を中心に映画の衣装、風俗監修など多く活躍しておられるのだな。今年になってやっと見た溝口健二の「雨月物語」にも関わっておられる。
時代劇は門外なので今後も作品自体を鑑賞する機会はほとんどないと思うが、ちょっと観てみたいなという気にもさせる。
旗本退屈男のシリーズタイトルがやたら謎だらけな事も知れて良かった。

一番見入ったのは新聞、雑誌をコラージュのように貼り込んだスクラップブック。この展示が一番滞在時間が長くなった。
画像検索では味わえない愉しみを思い出した。
南海杉浦の下に若き日の立川談志の切り抜きも。

今回はグッズは買わず。
暑い夏開催なので玄冶店の団扇はレプリカグッズ販売するべきと思った。



会期は明日まででした。




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