goo blog サービス終了のお知らせ 

JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

立川談春 「赤めだか」

2009-01-08 | BOOK
評判の本、帰省の往復で漸く読む。

結局2008年下半期は1度も落語に行かなかった。
ひとつには談春のチケットが取り辛くなったから。まだ、ちょいと努力すれば取れると思うけど、そのちょいと努力が荷なのだ。

談春の書く入門から現在に至る自伝。それは当然のことながら惚れた師匠、談志賛歌になります。

あらためて・・・、やはりその道で一流の名を成す(2人とも)人ってのは人間の質が極めて高い。
そのような人間的魅力溢れる人たちが落語家としての了見を持っているのだから凄い事になる。
立川流一門の落語が安心して聴けるのは、技術はともかくも落語家の了見に狂いがないから。

瞬時に現状を認識(気付き)して反省したり開き直ったりする力が談春の魅力でしょうか。5万円の大勝負の話は印象的。

とても感動的な場面も多々あります。
でも本音を言うと落語家の了見だけで充分で、人間力を知りたいわけじゃない。

談志初体験の衝撃。中学生に向って「落語は業の肯定だ。たまに落語を聞きに来いや。あんまり聴きすぎると無気力な大人になっちまうからそれも気をつけな」
こちとらも同様の初体験衝撃で以降談志を追っかけたもんだが、既にその時、充分無気力な青年だったかんね。

談志、談春の「芝浜」は聴けば木戸銭以上の至福の時を得られるのは確かなんだけど、観客が何かと言うと「芝浜」を聞きたがるので閉口する場面に何度か遭遇している。
何故、「芝浜」、「文七元結」をくどく演るのか、それはあれらの噺がドラマティックな方が効果があると思っているから。
このあたり、なるほどと思うけどまだまだ私にはわかりません。
その意味では年末に「除夜の雪」っていうのは聞いてみたいですね。

2008年大晦日の夜、1人CDでブラックの「一発のオ●●コ」聴いて年越して・・・

それはそれで良いのだけど・・・

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画 「縄と乳房」 | トップ | DVD 「日本以外全部沈没」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

BOOK」カテゴリの最新記事