JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「レースを編む女」

2024-02-10 | 映画(DVD)
「フランス映画と女たち」

「レースを編む女」1977年 仏 監督:クロード・ゴレッタ

自己の内面を抑圧した美容師見習いの少女が、狂気に呑まれ壊れてゆく。
ポムはパリの美容院に勤める若い見習い。慎ましい暮らしをしていて、控えめで静かな性格。上司で友人のマリレーヌは、とても社交的で、数日間の休暇にノルマンディーへ連れて行ってくれる。そこでポムは、自分と同じように内気な、良家の男子で優秀なフランソワと出会う。二人はパリに戻り、恋に落ち、一緒に暮らすようになるが・・・。



内向的な少女と真面目な大学生のラブロマンスかと思いきや好物のモラハラ物であったか。
お嬢ちゃんのイザベル・ユペールが反応薄い娘なのとインテリ大学生自身に悪気がないだけに怖い。
美容師見習いでまだお化粧なんて似合わない19歳。
アイスクリームや果実を食べてるシーンが多い。まだ恋を知らない感じ。
最初のうちは思ってた通りこの女優は熟してこそだなという感じだったけど若くても侮れない所がイザベル・ユペールならでは。





対象的な美容師の先輩姉さんが良い。傷心旅行に後輩連れてって結局男漁り。従姉妹の結婚式に用意したドレスを着てみせたがる。挙げ句男への怨み節。



ユペールの方は次第に不協和音でついに別れ話へと。レタスの水切りしながら聞く別れ話。とうとう病んでしまい入院。
見舞いに来た元彼にその後の男関係を執こく聞かれるとギリシャに居たと答える。

映画のタイトルはラスト、ギリシャのポスターが並ぶ部屋で編み物をする。イザベル・ユペールの表情が静に狂気で素晴らしい。さらにタイトルの意味を字幕で説明するのはなるほどと思うがおフランス映画にしちゃ野暮い。そこまでして理解深めさせる必要あるんか。
極度の高所恐怖症なので崖のシーンは人一倍楽しめたと思う。((( ;゚Д゚)))





「ヴィオレット・ノジエール」も観たかったけど既に満席でした。

菊川ストレンジャー
2023年12月

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