JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

黒門亭12月第4週 土曜・2部

2012-12-23 | 落語
落語会のネタに文七やら芝浜やらが並んで、いよいよ師走、年の瀬です。
鈴本昼席では「年の瀬に芝浜を聴く会」で日替わり、馬石、雲助、扇遊、三三、一朝と芝浜を演じている。
皆さん、やるんだな。

落語協会HPを見ていたら、林家しん平までもが「芝浜」
私の鑑賞記録をひっくり返しても、しん平師の古典は聴いたことがない。寄席では新作や漫談が多く、昭和50年代のネタ帳にはタイトル不明のまま記載されているのが「アメリカン・グラフィティ」「エイリアン」「エイリアンⅢ」「E・T」と・・・
エイリアンのとんでも演出を微かに憶えてる。

さて、「芝浜」ですが・・・
落語に本格的にのめり込むきっかけとなったのが三木助の「芝浜」だったせいもあり、談志信者の私も家元の芝浜はちょっと苦手。聞けば、やっぱり見事な物だが、皆さん、年末になると家元に「芝浜」をやらせたがるので困ったものでした。

「噺に穴が多すぎてこれは駄作だ!」と切って捨てるしん平師。
そうこなくっちゃ。客はしん平師の芝浜に何を期待するか、わかってらっしゃる。
やっぱり「談志の芝浜は嫌いです」と。そういう方、多いでしょうね。
しん平師の考える噺の穴を埋める演出もあったけれど、それはどうでも良かった事だったかな。
ただ、情景描写や独自の細かい入れごとは充分効果的であり、思いの他まとも。よろしいんじゃないでしょうか。
ベテラン真打。すっかりおじさんになったしん平師だけど、たまに見せる悪ガキっぽさがチャーミング。
「インターネットに書くなよ」と釘を刺していましたが、落語協会のHP上でネタ出ししてますので、ご容赦。

黒門亭 12月第4週 2部

開口一番 三遊亭ふう丈 「やかん」
柳亭左龍 「そば清」
桂才賀  「金庫破りの源蔵」
林家しん平 「芝浜」

(社)落語協会2階

才賀師は、全国の刑務所、少年院を全て回った経験からのドキュメント落語。
左龍師は、明るく「そば清」考え落ちの噺だけれど、最近の方はうわばみの登場の後、親切に落ちのヒントを出す。初めてこの噺を聞いた人たっちにとって、どうなんだろう。落ちのヒントが丁寧すぎると結末が見えてしまいわしないのだろうか。
考え落ちは、解らなければスルーさせちゃうくらいの方が好きだけども、そうもいかないんでしょうね。

家に帰って、三木助の「芝浜」と「ざこ八」をテープで聴く。良いねぇ。
テープが劣化する前にCD買おうかな。
ついでに快楽亭ブラック師の「川柳の芝浜」も聴く。こっちはCD。

本日、1月分の灯油チケットを買ったというのに、
2003年から使っていたファンヒーターの電気系統に故障発生。
小型のサブ・ヒーターがあったからいいようなものの・・・


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