JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ランダム 存在の確率」

2015-01-31 | 映画(DVD)
「未体験ゾーンの映画たち2015」

「ランダム 存在の確率」2013年 米 監督:ジェームズ・ウォード・バーキット

ミラー彗星が地球に最も近づく晩、8人の男女がホームパーティを開いていた。彼らが彗星の話題で盛り上がっていると、停電が発生し部屋の中が真っ暗になってしまう。外の様子を見に行った8人は、自分たちと全く同じ人々が、全く同じ家でパーティを開いているという信じがたい光景を目撃する。


これは面白い!

「これから90分、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間に入っていくのです・・・」

量子力学的SFスリラー、このサスペンス感。
低予算、派手なVFXもなければスペクタクル、アクションも無い。なのに、大スペクタクルSF同様、否それ以上に興奮できる。
理論的には定番で良く使われるものだと思うけれど、今までなかなかそれだけで1本作っちゃうのって無かったですよね。
私が知らないだけですか?

パラレルの遭遇・・・。状況が明らかになっていく毎に事態は想像以上に複雑な事になっている。
決して難解な作品では無い微妙な按配が良いのでしょうね。
これが難解すぎると、思考停止状態でぼんやりしてしまうのですが、そんな事はなく脳内がグラグラ・・・弱いおつむが必至になって駆け回ってる感じをリアルに体現。



パーティが始まってミステリー・ゾーンに入る(停電)前までの8人の会話がこれまた面白くって引きつけられちゃう。
案外、早い段階で停電が起きるんで、もっとこの8人会話を楽しみたいと思っちゃうほど。

そこへ持ってきて、怪しげなドラッグやら、登場人物の下世話な男女関係までからんで・・・
主役の女性のタンクトップくらいという極めて低いエロ度にも関わらず、大満足。これは珍しい事。

ラストの結末までも余韻を残し、脳のグルグル活動をスローダウンさせるのに劇場を出て帰途と、かなり時間を要しました。完全に理解しきれない所が残る感じも絶妙。

シュレーディンガーの猫

コヒーレンス






ヒューマントラストシネマ渋谷

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