「にっぽりにっき」

「にっぽりにっき」2024年　監督：ダーティ工藤

ダーティ工藤の10年ぶりとなる長編映画。荒川区日暮里オールロケによるシネマヴェリテ風な映画日記。様々な職種の9人の男女のフィクションとノンフィクションの間と、人物と町の風景とのコラボレーションを試みている。

出演
小松公典（脚本家）
よしい美希（AV女優）
太田 耕耘キ（ピンクリンク主催）
千浦僚（映写技師、映画文筆家）
鈴木里実（映画館スタッフ）
長谷川千紗（女優、監督）
藤木紗英（AV女優）
東陽片岡（漫画家）
鈴音杏夏（AV女優）
＋α


編集や録音の荒さは狙いだろうか。監督が撮りたい物は何なのか思いを巡らせつつ鑑賞。
インタビューを受ける男女各出演者は日暮里の町を手前から奥へ歩く後ろ姿を延々と見えなくなるまで撮り続けられる。同監督作「愉悦」で歩いてる女優を撮るだけで絵になる佐倉萌を思い出した。あれは横移動だったけど。
1名だけ奥から手前に向かって歩いていた。1名だけ日暮里を離れ国立へ飛んだ。盟友へ無言のインタビュー。
女優のモノトーン着衣緊縛カットにスムースジャズが良いアクセント。

上映後トークで監督がダサいんだけどと言いながら説明があったのはダサいけど助けになったし、熱を感じられて良かった。

以下イベントでのサプライズ

出演者でもあるよしい美希のミニ着衣緊縛ショー、緊縛師ダーティ工藤に高手小手に縛られた腕を客席に出向いて見せるサービス。
ほどきながらダーティ工藤が「あなたもどう？」もう一人の登壇者、長谷川千紗を指名。目を輝かせ紺ブレを速攻ばっと脱ぐ長谷川、やられる気満々。ニヤニヤしながら縛るダーティ。嬉しそうに緊縛処女を散らす長谷川。憧れの縄目の写真も撮ってもらう。
貴重なサプライズ。横浜まで来た甲斐があった。


太田 耕耘キ、長谷川千紗、よしい美希、ダーティ工藤



Naked Loft Yokohama
2024年5月