生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

ナンバーワンではなく「オンリーワン」を

2010-11-22 16:51:15 | 日記

タイトルでは何を言っているのか判らないかもしれませんが、ここでは生駒市議会のことを指しています。

生駒市立病院計画も、去る9月の議会での議決で全てが終わったわけではありません。単に遅ればせながらやっとスタート台に立っただけの話で、今後の議会に託された課題はたくさんあります。議会の役割をしっかり果たして頂くためにも、早急な議会改革を進めて欲しいとの私の正直な気持ちです。

議員報酬や議員定数の削減を求める市民や市民団体、さらには市長の諮問機関等から様々な意見が出されていますが、未だに方向ましてや出口は見えてきていません。

オンリーワンという言葉の定義は簡単そうでなかなか難しいのですが、私なりの解釈は、「当たり前のことを当たり前に行う当たり前の議会であれ」ということになりそうです。

つまり、これまでの生駒市議会は、「当たり前のことが 当たり前にできない 当たり前でない議会だった」ということです。

大上段に構えた「議会改革」なるものを市民団体や議会自身も唱えていますが、そんなに大袈裟なものではないと私は考えます。

どこかの仕分け人の言葉ではありませんが、全国ナンバーワンの市議会になる必要はありません。そこまで求めてはいません。そこそこのレベルの議員や議会で充分です。

要は、生駒市議会も「身の丈に合った」議会でよいのです。従来の議員や議会が、余りにもお粗末であったというだけの話です。つまり「当たり前の議会」にすら余りにも程遠い低レベルであったということです。
この事実を議員・議会自身が謙虚に反省し、先ずもって自ら報酬半減程度の決議を満場一致で行うくらいのことをやってしかるべきでしょう。これがスタート台です。

市民は、議会に余り多くを期待してはいけないと思います。期待は必ず裏切られます。目に見えています。
ですから、不満ながらそこそこのレベルの議会で仕方ない と達観することが大切です。「身の丈にあった 当たり前のオンリーワン議会」を望みます。ただし、個々の議員が前向きにレベルアップ努力をされ、議会全体のレベルアップや改革をされることを否定しませんし、むしろそうあって欲しいと願っています。誤解のないように。

住民投票条例をはじめ、今後は市民自らが市政に直接関与できる仕組みが出来つつあります。議会に全てを託す流れも大きく変化してきます。「二元代表制」を金科玉条のごとく叫ぶ意味合いも薄れてきます。

むしろ大切なことは、行政府のトップである「市長」の選出です。
間違っても、前市長のような人物を絶対に市長に選出しないことです。

議会の抜本的改革や究極のレベルアップを望むのではなく、市民の日常的な政治・行政への参画を行ってゆく。そして、いざ市長選挙というときには、真っ当な人物を市民の総意でもって選出することです。

なお本稿は、私の独断と偏見に基づくものではありますが、決して議員軽視や議会軽視を意図したものではない点を最後にお断りしておきます。

 

 


「生駒市特別職報酬等審議会」委員各位に敬意

2010-11-16 22:50:18 | 日記
生駒市長の諮問機関である「生駒市特別職報酬等審議会」が、今日で3回の会議を開催しました。議論の中心は、市長ではなく議員の報酬です。熱心な議論を積み重ねていらっしゃいます点、先ずもって委員各位には敬意を表す次第です。

ただ議論の経過を見ていますと、余りにも多くの要素に雁字搦めになってしまっているように感じます。

1.議員はボランティアなのか、専門家なのか
2.生活できる報酬は必要。安かろう悪かろう では拙い
3.類似の団体と比較して高いか低いか
4.議員活動の実態と報酬額の整合性はどうか
5.市民の理解や納得が得られるか
6.最終的に報酬をいくら削減(場合によっては増額も)するのか
等々です。

本来は議員自らが決める筋の話を第三者が議論している訳で、審議会としての落とし所は悩ましいものにならざるをえないでしょう。委員各位、ご苦労さまです。

私の考え方を言いますと、極めてシンプルです。
1.議会はあくまでコストセンターであり、プロフィットセンターではない。
  よって、議会費総額は極力低く抑えるべきもの。
2.一般企業ではなく、議会というものに限れば、報酬額と議会・議員の業績は連動し  ない。
  現行の半分の報酬でも、有能な人材は出てくる。議会とか議員かはそういう存在で
  あろう。
3.議会費は、高止まりの「固定費」化しているが、「変動費」化すべき。
4.議会サイドからの前向きの議案提出は期待できない以上、署名運動や本審議会の諮  問をバックに市長が①議員報酬削減議案(私は変動費化を提案しますが‥)と②議  会費削減予算を提出する。
  
  
私は「市税収入連動総枠制」と言っていますが、市税収入の増減に議会費を連動させる方式を採用してはどうでしょうか。固定費から変動費化です。

この審議会では報酬額の議論をしていますが、議員定数議論は抜け落ちています。

議員報酬X議員数+議会事務局費+その他=議会費
ですが、この議会費を市税収入の増減に連動させる訳です。
議会費の市税収入に占める割合は、現状1.1%程度ですが、今後の厳しい財政状況を勘案し0.75%に設定してはどうでしょうか。

 *市税収入が増えれば、議会費も連動して増えることになる。
 *議会費総額の枠内で、定数や報酬額や事務局経費の振り分けを、議会で決めること  なる。

非現実的と非難されるかもしれませんが、現状自体がそれ以上に非現実的なのですから、十分検討に値するものと思っています。

もしこのスキームが議会で議決されれば、
①一旦この制度が導入されれば、今後の不毛な議論の繰り返しが不要になること
②負担を市民と分かち合うことになること
等のメリットは大きい。

医師会ウオッチャーの私が議員や審議会の議論に口を挟むのもおこがましい限りですが、独断と偏見で一言申し上げました。
終わりの見えない議論の繰り返しに少々苛立っている次第です。









「生駒市病院事業の設置等に関する条例」の早期改正を

2010-11-07 17:08:07 | 日記
パソコンのご機嫌斜めで、この独り言も久しぶりです。

去る9月に生駒市立病院開設にかかる議案が市議会において可決されたことについては、既に記載しました。

取りあえず一安心といったところですが、安心しきってしまい緊張感が失せてしまっている市民も多いのではないでしょうか。しかし私にしてみれば、このまますっきりと病院開設が迎えられるとは到底思えません。前途多難と感じています。今までの医師会の抵抗や悪乗り議員の節操のない言動をもう一度冷静に振り返ってみてください。今後も、予想もしない事態が発生することも予想されます。

その時になって慌てふためくのではなく、今のうちに打てる手は打っておくことが肝要です。
その意味で掲題にも書いたように、「条例第17条4項」の改正を早期に行う必要があります。
病院事業推進委員会関係の17条4項は以下の通りです。

「委員は、議会の同意を得て市長が委嘱し、又は任命する。この場合において、委員には、奈良県医師会、生駒地区医師会及び生駒市医師会をそれぞれ代表する者を含む医療関係団体を代表する者、市民を代表する者、市議会を代表する者及び関係行政機関の職員が含まれなければならない」

昨年も医師会代表者辞任という事態が発生し、委員会が開催不能に陥ったことがありました。これから先、代表を推薦しないとか、辞任とかいう事態はなきにしもありません。
そもそも医師会代表の3名にのみ拒否権を与え、委員間の不平等を発生させたこの条例こそ大きな問題を抱えた欠陥品です。

速やかなる条例改正を、”良識ある”市議会議員諸氏にお願いする次第です。