生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

マスコミ報道と生駒市議会の過剰反応

2011-07-27 00:10:15 | 日記

昨日、生駒市議会の市民福祉委員会のレポートをしましたが、
今日は独断と偏見なしで少し話しをしようと思います。

マスコミ報道と議会の反応についてです。

徳洲会に対するマスコミの報道は、概ね犯罪に加担もしくは共犯という感じを抱かせるものでした。
さすがにマスコミです。断定はしていません。確証がないので曖昧な表現に終始していました。

こうしたマスコミ報道に過剰に反応したのが生駒市議会です。
先日の委員会における議員の質問も、全てがマスコミ報道や憶測・推測に基づくものでした。

 マスコミ報道を100%信じている市民はどれだけいますか。
 そんなマスコミ報道をベースにした生駒市議会議員の質問でした。
 これは一体何なのですか。

というのが私の率直な感想です。

今回の臓器売買事件ですが、あたかも徳洲会が共犯者であるようなマスコミ報道や一部の議員質問は、極めて問題の多いものと思います。場合によっては、名誉毀損で訴えられかねない微妙な話です。

議会・議員たるもの、マスコミに頼るのではなく自らの調査に基づいて発言すべきです。

具体例を1つだけ。

あの大野病院事件を思い返してください。
産婦人科医師が逮捕され、起訴され、裁判になりました。
結果は、無罪です。その間何年かかりましたか。この医師の無念さは無罪確定で癒えましたか。

医療事故発生当時は、マスコミはこぞって医師を非難しました。
マスコミ報道とは何だったのでしょうか。反省の一言もありません。
要は、「マスコミはマスコミ、報道はご勝手に、でも全てを信じてはいけない」ということです。

少なくともマスコミ報道を、”まゆつば”と判断できる資質を議員各位に求めるものです。

ということで、久しぶりに独断と偏見を薄めた記事でした。

 

 

 


生駒市議会市民福祉委員会のレベルは?

2011-07-25 19:45:27 | 日記

本日市民福祉委員会が開催され、2時間に亘って低レベルな議論が展開されました。

元々のテーマが、宇和島徳洲会の腎移植関連報道に関して ということでしたので、ある程度予想した質疑でしたが、ここまでレベルの低い質問が繰り返されると、聞いている方も心身ともに疲れ切ってしまいます。

質問をまとめてみますと、略以下のとおりです。

 ・徳洲会は何を仕出かすか分からん 胡散臭い法人だ

 ・暴力団と付き合いがある法人には、指定管理者を任せられない

 ・どういった関係なのか、警察に確認せよ

 ・少なくとも事態が明白になるまでは事業を一旦ストップすべき

 ・検挙されなくても、100%シロとも言えない

 ・指定管理者の取り消しを行っても構わない事態ではないか

あたかも徳洲会が犯罪者であるが如きのような質問です。そんな質問に真面目に答弁する必要はないと思いますが、弁護士でもある山下市長は、こうしたトンデモ質問にも丁寧に答弁していました。

徳洲会は、医療をくそ真面目にやっているからこそ、反対にとかく物議をかもす法人です。
医師会、権力、厚生行政では 苦々しい存在なのです。敵も多いわけです。
当局のリークやそれに便乗するマスコミの批判も、想定内なのかもしれません。

いずれにしても、こうしたマスコミ報道をベースにした推測・憶測に基づく針小棒大質問が延々2時間続きました。

何ですか これ。
警察に何をどう確認するのですか。不適切な交友関係の内容確認ですか。
聞かれた警察も答えようがありません。

どこまで行ってもシロとの確信が持てないようですが、行政としては一体どうしたらよいのでしょうか。

これ以上一々説明はしません。
唯一の心配は、ここまで臆面もなく犯罪者扱いされた徳洲会の気持ちが冷めてしまうことです。
この心無い議員連中の発言が、生駒市との信頼関係を断ち切ることになりかねません。

医療では、evidence based medicine(EBM)が基本です。

議員も、質問する以上はevidenceを集めたうえでお願いしたいものです。
少なくとも相手の名誉にもかかわることである以上、軽々に憶測や推測をベースにした発言は厳禁です。

議員の自覚と資質が問われる事態が本日発生しましたことを、以上レポートしました。


生駒市議会 周回遅れでは?

2011-07-19 20:53:14 | 日記

本日、生駒市議会の議会改革特別委員会が開催されました。

期待はしていませんでしたが、予想通りの結果に終わりました。虚脱感のみが残りました。
周回遅れも甚だしいものでした。

議事内容詳細について記載すべきなのでしょうが、その気力もありません。

以下私の感想というか結論だけです。推測は充分できると思います。

・生駒市議会は、今まで何をやっていたのですか。この数年をどぶに捨てたのですか。

・昨年末の市民との意見交換会をどう総括しているのですか。

・主役は誰ですか。何か勘違いしていませんか。

・二元代表制ではなく、「1.5元代表制」と酷評されている現実をどう受止めているのですか。

・課題は出尽くしています。大上段に構えることなく、できることから即実施してはどうですか。

・井戸端会議ならぬ「井戸端議会」の実情を恥と思いませんか。

・「自律・自浄」という言葉は生駒市議会にはないのですか。

・今日の委員会では議員の決死の決意が全く感じられませんでした。やる気が無いなら無いと男らしく(もしくは 女らしく)明言しては如何ですか。

・役人も馬鹿にしています。議会として情けないと思いませんか。

・屁理屈を捏ねて結論先送り⇒倒産
 倒産会社の内整理をやっているのですか。なら理解できます。ゆっくり内整理してください。

ということです。疲れました。

こういう議会が、最重要案件である生駒市立病院計画を審議しているわけです。
指定管理者への不安以前に、議会自身の審議能力の不安が先立つのは私だけでしょうか。

 

 


生駒市議会、今度は臓器売買報道を議論するようですが 何これ?

2011-07-18 00:39:42 | 日記

ある生駒市議会議員さんのHPに、以下のような記載がありました。

11(H23).7.25市民福祉委員会(10:00)<市立病院指定管理者グループ病院(宇和島徳州会病院) に係る報道について>

どうも、生駒市議会の一部議員としては臓器売買事件の真相を究明したいようです。

「やくざが絡んだ臓器売買があった。宇和島徳洲会
はその事実を事前に知っていたのではないか。でも知らないことにして移植手術を行った。
ならば許しがたい。こんなやくざ絡みの医療法人に生駒市立病院の指定管理者は不適格だ。指定管理者の取り消しもありうる」

という筋書きを作りたいようです。

しかしよく考えてください。宇和島徳洲会とこの事件と何が関係しているのでしょうか。
少なくとも、捜査当局からは一切発表がありません。家宅捜索は捜査必要上の傍証固めにすぎません。

マスコミ報道についてこの委員会で議論をするようですが、何のために何を議論し、その結果として議会はどうしようとするのでしょうか。市長や徳洲会から事態説明を受けるとしても、それでどうするのでしょうか。全く理解できません。
捜査当局でさえも一切触れないことを、市議会が採り上げてなにをしようというのでしょうか。
余りにも根拠のない過敏すぎる反応ではないでしょうか。

確かに徳洲会という医療法人は、保守的な医療人には煙たいし行儀の悪い法人です。利益もあげていることも攻撃の元になっています。常に話題にされる法人です。私も100%賛同しているわけではありません。
でも、患者に真正面から向き合う姿勢をは評価しますし、その辺の医療機関よりは数段上の仕事をやっています。

目の前に悲嘆にくれた患者がいれば、何としても助けたいというのが医療人の真情でしょう。
病腎移植も相当叩かれましたが、真情は同じだと思います。

そうした悲嘆にくれた患者を救う方策を、今までこの日本の医療界は殆どやってこなかったのです。
脳死移植のドナー数はなかなか増えません。レシピエントも臓器提供を待ちながらも悲嘆にくれています。

そうした臓器提供不足を解消するために、日本移植学会はようやく「生体腎移植に関する補遺」を作成しましたが、その中身はお粗末至極で、結果的に今回のような臓器売買も見逃すような仕組みを作ってしまいました。

別に議論をすりかえるつもりはありません。捜査当局ましてや司法の判断さえもない時点で、マスコミ報道を議論するような議会の愚行はやめて欲しいということです。

移植医療の是非とか、上記のような移植医療の根本的問題をどうするのか といった根源的な問題を議論するのが議会の使命ではないでしょうか。そしてそれを全国に発信して下さい。

すくなくとも憶測や偏見での議論はタブーです。
議員各位にはよろしくお願いします。

 


生駒市市議会 市民福祉委員会 こりゃだめだ(その2)

2011-07-15 20:43:34 | 日記

この件については、ただ今現在に至るまでに様々な議論を拝聴しました。

基本設計を請け負った設計業者自体の問題、設計上の問題、生駒市行政の怠慢、議会の無責任さ 等々です。

しかし事の本質はどこにあるのでしょうか。

・設計業者自体の問題なら、それを問えばよいだけの話。

・基本設計上の問題なら、実施設計の段階で修正を加えればよいだけの話。中野教授のレポートも一参考意見として反映させればよいだけの話。あそこまで見え見えの「やらせ」はないでしょうに。中野教授も被害者です。
情けない学者ですが、可愛そうになってきました。

・生駒市行政の怠慢に問題があるなら、糺せばよいだけの話。
日常でも、議会でもいくらでも機会があったはずです。

こうした問題があるのなら何で今頃になって事新たにする必然性がどこにあるのか ということです。
私は敢えて議会自体の問題だと断言します。それも一部の病院反対派議員の問題です。

曲りなりにも、議会として生駒市民病院の開設と指定管理者を決議したのです。
今頃になって事新たに恥じも外聞もなく、「賛成だが反対」という詭弁を弄するH議員の発言には吐き気を催します。
為にする不作為。為にする政争の具。為にする仮装賛成発言。為にする「やらせ」。そして結果責任を負わない無責任体質。これが生駒市議会特にH議員の実態です。
彼は、生駒市民病院には絶対反対です。ですが、本音は明かしません。表面上は賛成の立場を繕っています。
要は、卑怯で汚いやつ ということです。で、結果として、生駒市議会全体も批判の対象となってしまっているわけです。議員がたも腹が立ちませんか。是非ともH議員にレッドカードを突きつけてください。

こうした不条理な実態を知らずして、今回の市民福祉委員会の不可解な茶番劇は理解できないと思います。
これで少しはご理解いただけたでしょうか。

「朱に交われば……」という諺があります。H議員に交わって変な色に染まらないように、各議員さん十分お気をつけください。
特にS議員さんは要注意ですよ。でももう遅きに失しているかもしれませんね。
マムシに睨まれた蛙 の如し。