生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

生駒市病院事業会計予算が 委員会で全員一致で可決

2011-05-11 20:17:30 | 日記

本日の生駒市議会の市民福祉委員会で、生駒市病院事業会計予算が全員一致で可決されました。
去る3月議会での否決のことを振り返ると隔世の感があります。

議会構成の変化と、個々の議員の意識の変化の結果と前向きに受止めました。
議論の中身も、濃淡はあるものの結構前向きのものであったと思います。
いずれにしろ大変良かったと思います。
病院事業は本当はこれからが正念場です。議員各位の奮闘を祈ります。

その中である議員の発言には怒りを覚えました。
「生駒市立病院が開院すると、国保医療費が急増するのではないか」というものです。

数十年前に、ある厚生省の高級官僚が言いました。「医師数の増加は、医療費の増加を結果する」と。
1人医師が増えると、医療費が年間1億円程度増える。医師数を増やすことはイコール医療費を増やすことになる。
だから医師数をふやしてはいけない との高級官僚の主張でした。医療費が国を亡ぼす と。
いわゆる「医療費亡国論」です。
既得権益を守りたい医師会もこれに激しく同意しました。
その結果、今の絶対的医師不足の惨状を招いています。
 *ただし医師会は未だに不足とは認めず、偏在と主張していますが…

この医療費亡国論が、全く根拠のない嘘だったというのはその後明確になりました。全否定されています。日本の医療費が急増しているのは、医師数が増えているからではなく、患者が増えているためです。

生駒市立病院が開院したからといって、生駒市の患者数が増えるわけでは決してありませんし、医療費が増えるわけでもありません。むしろ大阪市や奈良市に流出している患者が、地元の市立病院の戻ってくることは期待できますし歓迎したいと思います。
こうした全否定されているにも拘わらず ためにする議論は、未だに医師会には根強く残っています。

これをコピーしたくだんの議員の発言も、支持基盤という事情があるにせよ、根拠のない発言として全否定されるべき筋のものです。
上述のこうした事実を知らない市民が大多数です。嘘や憶測の話で市民を混乱に巻き込むのは百戒に値します。議員たるもの、発言や主張の根拠を自ら検証した上で、なんら恥じることのない潔癖さでもってそれを行う責任があります。

見解の相違 で済まされるような話ではありません。議会の権威や信頼性を一層損なうものです。さらには市民を愚弄するものでもあります。
糾弾されてしかるべき議員です。議会内でも責任を追及することをお薦めします。

 

 

 

(ご参考)
生駒市長日記⇒ http://www.city.ikoma.lg.jp/blog/


2 コメント

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Unknown (森口)
2011-05-12 20:45:49
そういう議員については、この場で実名をお書きになってもいいんではないでしょうか?
なかなか議会の傍聴に行けない地元有権者にとっては非常に参考になる情報だと思います。
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Unknown (生駒のアラ還)
2011-05-13 11:49:55
森口様
一応私なりの考えがありまして、実名を使ったり使わなかったりしています。
どうしてもという時には実名を使うつもりです。
なおご参考までですが、「チンコ」とか呼ばれているようです。
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